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知る人ぞ知る海の幸の宝庫「北海道鹿部町」。「間歇泉」(かんけつせん)が見られる「道の駅しかべ間歇泉公園」は、バリエーション豊かなローカルグルメなお土産がたくさん並ぶショッピングスポットでした。
目次
道の駅しかべ間歇泉公園は、大きく分けると「しかべ間歇泉」、お土産ショッピングや食事ができる建物、そして「鹿部温泉蒸し処」の施設から成っています。
そのなかでメインとなる施設が「しかべ間歇泉」です。
間歇泉(間欠泉)とは、一定の周期で地中から自然に吹き上がる温泉です。
北海道遺産にも認定されている「しかべ間歇泉」のみ有料スペースで、約10分~15分の感覚で吹き上がります。
しかべ間歇泉の観覧には、料金大人300円、子ども200円を払って入ります。
早速ですが、吹き上げる間歇泉は、約100℃もあるそう。
吹き上げるタイミングには、音が大きくなり、そろそろ上がるのかな、と思った瞬間、地上約15mもの高さまで一気に吹き上がります。
近くに寄りすぎると危険ですが、基本的には飛び散って地上近くに落下した飛沫の温度は100℃からはかなり下がっているそう。
気温が低い冬には、一層白く立ち上る湯気の迫力が増し、迫力満点。
見ごたえがあります。
また、吹き上がった温泉水は、間歇泉の向かい側にある足湯として使っているそうです。
足湯は間歇泉の向かい側にあるので、のんびり足湯に浸かりながら、迫力ある間歇泉を眺めることができます。
「しかべ間歇泉」の出入り口でもある「鹿部・食とうまいもの館」は、鹿部町をはじめ地元の特産品・お土産を販売しています。
道の駅には必ずあるお土産ショップですが、「鹿部・食とうまいもの館」は、ほかのお土産ショップとは、ひと味違う印象のお土産ショップです。
何が違うかというと、そのディスプレイ。
お店に入るとすぐに感じる印象がのですが、種類豊富な商品が所狭しと陳列されていますが、それがとても"気分があがる"光景なのです。
おそらく、ほかのお土産店などで販売している商品もあると思いますが、同じ商品でもこれほど印象が違う!と思うほどの商品陳列は、見ているだけで楽しくなります。
そんな鹿部町の三大特産品は、タラコ・昆布・ホタテ。
「鹿部・食とうまいもの館」にもたらこ商品がずらりと並んでいます。
なんと、鹿部町内のタラコを製造する会社は何社もあり、こちらに並んでいるタラコ製品は7社、タラコ製品は10種類ほどあります。
それぞれの会社で味が異なるため、地元の人などは自分のお気に入りの味付けがあり、好きな味の商品を購入していくそうです。
そして特産品のひとつ、昆布製品も数多く販売しています。
ショップおすすめの昆布商品のひとつ「根昆布だし」。
こちらのダシは、鹿部町産の天然真昆布を使っただしで、味わいが上品なおいしいダシだそう。
ちなみに、真昆布は育つ場所によって昆布の"切り口"(断面)の色が異なるそうで、鹿部町産真昆布は「白口浜」といわれる切り口が白い真昆布だそう。
比較的近いエリアでも津軽海峡沿岸の真昆布の切り口は黒く、同じ真昆布ですが「黒口浜」というそうです。
同じくこちらも昆布を使った商品です。
とうふ専用の昆布ドレッシングだそうで、豆腐だけではなく、鍋のつけダレにしたり、ローストビーフにかけてもおいしく、バリエーションも多く利用できることから、人気の商品だそうです。
大きな絵のディスプレイに並んで、白口浜真昆布も販売しています。
上と下の写真、どちらも白口浜真昆布のイラストが描かれていますが、違いがわかりますか。
お店の方におしえていただいたのですが、上の写真で茶色い色で描かれた真昆布は、天然の白口浜真昆布、オレンジの真昆布は洋食の真昆布だそう。
その違いは、よく見ると、茶色の真昆布の絵は、下から上に向かって生えています。
一方、オレンジで描かれた真昆布は、上から下に向かって生えており、「養殖」の字もさかさまです!
養殖真昆布は、網に挟み込んで育てるため、天然真昆布とは反対にさかさまなため、その様子を表すため、パッケージの「養殖」の文字もさかさまにデザインしたそう。
そんなこだわりのデザイン「白口浜真昆布」に気づくと、ほかにも目を引くデザイン、思わず手に取りたくなるデザイン、アイディアの商品がいっぱいです。
写真の「たらこんぶ」は、2022年4月に発売したばかりの缶詰で、鹿部町産の「たらこ」と「白口浜真昆布」を缶詰にし、味付けはほんのり甘めだそう。
パッケージデザインは、「しかべ間歇泉」の足湯に浸かっているたらこと真昆布です。
そしてこちらが鹿部町のお菓子のお土産で人気の「鹿部から来ましたまんじゅう」。
ひと口サイズの白いおまんじゅうの中にこしあんが入ったおまんじゅうですが、それぞれのおまんじゅうには、鹿部町ゆかりのイラストが描かれています。
イラストの種類は、タラコ、あまえび、ホタテ、ゴッコ(魚です)、白口浜真昆布、ミズダコ、そして「しかべ間歇泉」。
お土産自ら「鹿部から来ました」とアピールしているようなネーミングも楽しく、お土産にぴったりの商品です。
パッケージに詰めたお菓子「シケルペ最中」。
鹿部町の特産品「ホタテ」の貝殻の形をしたもなかです。
「シケルペ」というアイヌ語の名前に引かれたのですが、シケルペとは「キハダ」という木の名前だそうで、鹿部町の名前の由来だそう。
鹿部町には、キハダが多かったそうです。
「鹿部」という名前は、「鹿」の漢字を使っていることから、すっかり「エゾシカが多かったから?」と勝手に思っていましたが、まさかアイヌ語由来とは初めて知りました。
そんなシケレペ最中は、ここ、「道の駅しかべ間歇泉公園」でのみ販売している限定のお菓子だそう。
食べてみると、あんこに昆布と青のりが練りこんであるとのことで、磯の香りがほのかにする海を思わせる最中でした。
そしてこちらも思わず食べたくなった「ほたて饅3+1」。
道の駅しかべ間歇泉公園の施設のひとつ「温泉蒸し処」で、購入したホタテ饅3+1を温泉の熱を利用した温泉蒸し窯で自分で蒸して、蒸したてをいただけるのですが、温泉で蒸すという食べ方の魅力に加え、「ほたて饅3+1」のネーミングにもまたしても引き付けられました。
なんでも、ホタテ饅の中に鹿部町産ベビーほたてが3個入っており、上に1個が乗っている(写真)ので、ベビーほたてが3+1個という意味だそう。
洒落たっぷりの名前にもすっかりハマり、いただきました。
蒸気がむんむんと立ち上る中、冷凍のほたて饅を蒸すこと8分間。
蒸したての「ほたて饅3+1」は、もっちもちの生地にホタテが3個入っていると、満足感いっぱいです。
冬こそ、温泉の湯気で温まりながら、熱々の蒸し立てを食べられる「温泉蒸し処」はおすすめです。
そして今回、楽しみしていたのが「浜のかあさん食堂」のランチです。
残念ながら、間歇泉をゆっくり見過ぎて、営業時間を過ぎてしまいました。
「鹿部・食とうまいもの館」は冬期でも平日は17時、週末・祝日は18時まで営業していますが、店舗によって閉店時刻が異なるほか人気メニューは売り切れることもあるので、お目当てがあれば早めの時間に行ってみてください。
とはいえ、「道の駅しかべ間歇泉」は、少しずつ気になるものを買って食べたり、ショップでお土産を選んだり、迫力のしかべ間歇泉も見ごたえがあり、2度目の訪問でしたが、また改めて楽しみました。
函館近辺をドライブするなら、ぜひ鹿部町にも立ち寄ってみてください。