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2023年は日清食品の即席麺「出前一丁」が発売されて55周年です。それを記念して香港の飲茶の専門店として有名な横浜中華街の「招福門」で特別メニューと香港の屋台をイメージしたポップアップストアを旧正月に合わせて1月21日から始まりました。
出前一丁は1968年に発売され、ほぼ同じ時期に香港人が輸入販売を開始し、香港に広まっていきました。日清も1984年に香港に会社を設立し、現在に至っています。正直なところ出前一丁は日本ではあまり知名度は高いとは言い難いですが、世界においては40を超える国・地域で販売される人気ブランドで、香港においても即席麺ナンバーワンです。筆者は昔、2度ほど香港工場を取材したことがありますが、特に商品開発力に舌を巻いた記憶があります。
多くの家庭の食品棚に出前一丁がストックがされていると言っても過言ではないですし、独自こだわりの食べ方をする香港人も少なくありません。また、「車仔麺」の店では好きな麺を選ぶことができるのですが、出前一丁で食べる場合は、ほかの麺より1、2ドル高いです。即席麺なのに奇跡的にブランド化している「市民食」です。
ポップアップストアは、まず外観を出前一丁一色にします。1階は香港屋台をイメージし、出前一丁の年表、香港の出前一丁の各種フレーバーの展示、ネオン管のフォトスポット、香港での出前一丁のCMが見られるデジタルサイネージ、グッズの販売などが行われています。
また、今回は招福門のシェフとコラボして出前一丁を使った特別メニューを開発。「海老ワンタン麺」、「角煮麺」、「鶏そば」という3種類のラーメンほか、「出前一丁まん」、「出前坊やの4色団子」、「出前一丁ドッグ」、「ごまラー香る黒ゴマシェイク」(全て550円)などが販売されます。
このイベントは4月2日まで開催しています。日本で出前一丁についての企画は珍しいので、行く機会がある人はぜひ訪れてみてください。