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「ハワイで訪れるのは、ビーチとアラモアナセンターだけ!」という方も多いかもしれませんが、ぜひ一度は足を伸ばしていただきたいのが、ホノルル美術館です。ワイキキにもとても近く、車で10〜15分ほどです。
こぢんまりとしていますが、静かな空間でじっくりとアートを楽しめます。モネやゴッホそしてロダンといった有名アーティストの作品も揃っています。
アメリカモダニズムの母とも言われるジョージア・オキーフがハワイ滞在中に描いた作品を常時見られるのも嬉しい限りです。
そんな都会のオアシスのような美術館で、イギリス人フラワーアーティストのレベッカ・ルイーズ・ローのインスタレーションが2023年9月10日まで展示されています。
噂に聞いていたレベッカ・ルイーズ・ローのインスタレーションをまさかハワイで見られるとは思っていなかったので、かなり興奮して行ってきました。ハワイとイギリスは時差が10時間(冬季)もあり、ほぼ地球の反対側なのです。
20年近くかけて収集した100万点以上の花や植物そして自然素材を銅線で天井から吊り下げたインスタレーションの中を歩くと、そこはまるで幻想的な異世界です。
コミュニティとの繋がりも大切にするレベッカ・ルイーズ・ローは、ホノルル美術館でのインスタレーションにもオアフ島の植物園や公園そしてビーチから集めた20,000点以上もの固有種や外来植物を使っています。
世界各地から集められたプリザーブドフラワーの中を歩くことによって、環境に対する意識と自然の脆弱性をより深く認識して欲しいというレベッカ・ルイーズ・ローの思いを感じられます。
「私は、私たちと大地、そして互いを結びつけるための空間を創造しています。私たちは自然の一部であり、何もかもすべて見過ごすことはできません」
Hawaii Business Magazine
レベッカ・ルイーズ・ローのインスタレーションに合わせて、ホノルル美術館の収蔵品の中から「花」をテーマにした特別展も開催されています。
ここで一つ、耳寄り情報です。ワイキキの老舗ホテル「ハレクラニ」に宿泊すると、ホノルル美術館への入場が無料となります。美術館のチケット売り場でホテルのカードキーを提示すればいいだけ。その他にも、ビショップ博物館への入場、イオラニ宮殿でのツアー参加(要予約)、シャングリラ邸ツアー(要予約)も無料になります。詳細は、こちら(英語)にて。
短いハワイ滞在の間に、美術館に行くことはなかなか難しいかと思いますが、ホノルル美術館はオススメです。車の往来が多いベレタニア・ストリートの入り口から一歩中に入ると、外の喧騒とはまったく違う静かな空気が流れています。小さな美術館ですが、一日ではすべてを見て回ることはできません。美術作品を見て少し疲れたら、中庭のベンチに座って、ゆっくり空を見上げてみてください。きっと今まで見たことのない情景が広がっているはずです。