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こんにちは~山梨特派員の水月です。
「土偶に会いたい!」シリーズ〈その6〉は、山梨県笛吹市と甲州市にまたがる「釈迦堂(しゃかどう)遺跡博物館」です。ここでは3体の土偶が待っていてくれました。
左が”釈迦堂1,116点の土偶の頂点”と謳われるスター土偶「しゃかちゃん」です。何かを見つけたような、歌っているような、優しいお顔をしていますね。
なんと釈迦堂では、1,116個体もの土偶が出土しているんですよ。これは日本じゅうで見つかった土偶の7%程度を占める数で、そのすべてを展示しているそうです。
右は、気の強そうなお顔が人気の「しゃっこちゃん」。怒っているわけじゃないんですよ。頭の模様にも個性を感じられますね。
この2体は、いずれも釈迦堂遺跡で発掘された縄文時代中期の土偶だそうです。
「しゃかちゃん」の御朱印は、5番。「しゃっこちゃん」は、6番でした。
こちらは、出産の瞬間を表現したのではないかと言われている「出産土偶」です。同じく釈迦堂遺跡から出土、縄文時代中期に作られたものだそうです。
「出産土偶」の御朱印は、7番です。
右は、釈迦堂遺跡博物館のパンフレット。その写真の「水煙文土器」がとても美しく印象に残りました。
この「水煙文土器」は、釈迦堂遺跡を代表する縄文時代中期の土器で、国指定重要文化財になっています。
時間を忘れ、しばし見入ってしまいました。周囲を歩き、いろいろな角度から見られるようになっています。
5,599点の重要文化財が並ぶ、非常に見応えのある博物館です。
ロビーにあるガチャガチャ(500円)も、楽しいんですよ。デジタルデータをもとに3Dプリントで立体化した土偶たちをゲットできます。本物の造形や質感にもこだわったという5種類のフィギュアたち。期間限定で、しゃかちゃんの缶バッチが入っている”アタリ”もあるそうです。
わ~い! 赤いしゃかちゃんだ~手のひらで包んだり触ったりできるのがうれしい。あどけないお顔に、ほのぼのします。こちらはシリーズ1ですが、第2弾も計画中だとか。楽しみですね。
「釈迦堂遺跡博物館」では、新しい企画展が始まったばかり。
■企画展【Jomon Collection-笛吹市-】令和5年2月8日(水)~5月29日(月)
日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」を感じられる企画展です。他所所蔵の土偶のほか、美しく輝く黒曜石製尖頭器など約50点を展示しています。
数多くの遺跡を見ることができる「釈迦堂遺跡博物館」。
ここでは、縄文時代の人々がどのように暮らしていたか、様々な角度からスポットを当てています。妊婦の姿をした土偶が多いこと、埋葬のための壺が住居の中に見つかっていることなど、わかりやすく展示されていて、縄文の人々がいかに”命”と向き合い暮らしていたのかに思いを馳せることができました。
館内2階からは、白根三山や南アルプス連峰を見渡すことができます。
縄文の風を感じたい方、必見の博物館です。
■釈迦堂遺跡博物館
・開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
・休館日: 火曜日(祝日を除く)、年末年始、祝日の翌日(土日を除く)
・住所: 山梨県笛吹市一宮町千米寺764
・TEL: 0553-47-3333
・FAX: 0553-47-3334
・URL: 釈迦堂遺跡博物館
☆「土偶に会いたい!」シリーズバックナンバーはこちら☆
〈その1〉【土偶に会いたい!八ヶ岳山麓で"縄文"の御朱印を集めよう~「三十三番土偶札所巡り」】
〈その2〉【土偶に会いたい!〈その2〉南アルプスふるさと文化伝承館~ラヴィ&ピース「三十三番土偶札所巡り」】
〈その3〉【土偶に会いたい!〈その3〉藤村記念館~2つの顔を持つ土器「三十三番土偶札所巡り」】