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三寒四温を繰り返しながら、季節はゆっくりと春の日に向かっていますね。
京都駅近くの渉成園(しょうせいえん)・枳殻邸(きこくてい)です。
ここは、京都観光の穴場的なところでもあります。
渉成園・枳殻邸は東本願寺の飛び地で、京都駅から歩いて行ける距離(徒歩約10分)です。
渉成園・枳殻邸の名の由来は、かつて周囲に植えられていた枳殻(カラタチ)の生垣にちなんで、
枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。
季節ごとの花が咲く庭園では、新春は梅、春は桜、6月は紫陽花に蓮。夏は睡蓮。
秋は紅葉と、四季折々の自然豊かな景色が広がります。
境内奥の梅園では、梅が咲いています。
渉成園の地は、平安時代の初期(887年頃)嵯峨天皇の皇子・源融が営んだ「六条河原院」の
旧蹟であったと言われています。
この源融こそ、あの『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルではないかと言われる人物です。
源融は六条河原院を造営する際、奥州塩釜(宮城県塩釜)の風景を模して庭を造ったといわれ、
毎月、難波から海水を運ばせて、この池を作ったそうです。
庭は1653年、詩仙堂の庭園などを造った石川丈山が作庭。
国の名勝となっています。
太鼓橋を渡って進むと境内奥に梅園があります。
印月池からは、京都タワーも近くに見えますよ。
街の中にあるのに、自然豊かな景色が広がる「渉成園・枳殻邸」。
紅梅も白梅も見頃を迎えつつあります。