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こんにちは。岡山特派員のmamiです。
赤磐市周匝の吉井川のほとりに「吉井城山公園」という城址公園があります。
戦国時代に築城された茶臼山城址に城型の展望台が作られています。
周匝平野の町並みや中国山地を眺望することができます。また、戦国時代の城郭での発見はめずらしいといわれる大型竪穴遺構が復元されています。
山城にたどり着くまでには、江戸時代、岡山藩の家老として藩政を支えた周匝池田家(片桐池田)歴代のお墓があります。墓地の下にある駐車場から登れば、適度なアップダウンもあり、ピクニック気分で登れます。足に自信のない方は、山頂の公園の駐車場に停めることをおすすめします。
墓地の近くには大仙山城址の幟が見えます。大仙山城は茶臼山から北へ派生した尾根の先端頂部に築かれている山城で、遊歩道が整備されているらしく、ここから入って行きます。
戦国時代の終わり頃の城と考えられていて、堀切や土塁、連続する竪堀(たてぼり)群等がよく残り見どころとなっいるそうです。
天守閣を模した展望台が見えてきました。この標高約170㍍の茶臼山の山頂です。ここに茶臼山城と呼ばれる山城がありました。
展望台の入り口手前に空堀があります。ここから100㍍にわたり、山裾に向かって急な下り坂が続いています。鎖を伝いながら降りて行けますが、雨が止んだばかりで、足元が滑りやすそうなので降りるのは控えておきます。
空堀とは水の無い堀の事で敵の侵入を阻むために造られたものです。
はっきりとした竪堀が山の下の方まで延びているのが見えます。模擬天守と侮っていましたが、城の遺構は立派に残っています。
展望台へ登っていきます。
展望台の入り口に「吉井詩情」という五木ひろしの歌ったご当地ソングの歌碑がありました。
youtubeに「吉井詩情」があったので下に貼っておきます。映像は古いのですが、吉井町内の「ドイツの森」「血洗の滝」「竜天天文台」などもでてきます。よろしかったら聴いてください。
展望台の1階は資料館になっていました。近辺の歴史や地理がよくわかります。ここを発掘した時の出土品も展示してありました。
大仙山城と茶臼山城の位置を示す写真もありました。位置関係がよくわかりますね。
展望台からは、麓の周匝(すさい)の街並みがよく見えます。遠くは鳥取県の大山の山並みを望むことができますが、雨上がりの山から上る水蒸気に遮られて見えませんでした。でも、この後に登った同じ吉井町内の竜天天文台の山からは大山が見えました。
外に出ると休憩所の入り口に御城印の見本がありました。
最近、よく見かけるようになりましたが、御朱印のようにその場で書いてくださるわけではなく、既に印刷されたものを買うようでした。とてもきれいですね。
改修中の建物がありました。この建物は、大型の竪穴式住居の遺構です。
この山城の発掘調査の最中に見つかったそうです。現在は中が見えませんが、2年前に竪穴の中を撮影した写真があるので、それをアップしておきます。
竪穴の梯子段の上が住居部分です。地下式の居住施設と思われる大形竪穴遺構が見つかりました。
下は貯蔵施設ということです、が深すぎると思いませんか。何を貯蔵したのでしょうか。
戦国時代の山城に竪穴式の建物があるのも珍しいですね。
吉井城山公園のインフォメーション