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シリコンバレーに住む筆者がちょっと落ち込んだ時、気持ちを切り替えたいときに訪れたくなるのが、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)の広大なキャンパスです。
モントレー湾とサンタクルーズの街並みを一望できるその壮大さ、開放感、そしてアメリカ杉の森の清々しさ、と、どれをとっても自然の大きさを感じ、気持ちがふりきれる素敵な場所です。
キャンパスと言っても、その実態は800ヘクタール以上もの敷地をもつ山であり、敷地内には森林や植物園があります。教室間の移動には、森林の間に巡らせた遊歩道を歩くか、敷地内シャトルバスに乗るか、という広さです。バスに乗っても、キャンパスの端から端まで、20分もかかるのです。
いわゆる郊外型キャンパスであり、森を抜けると教室が、図書館が、宿舎が、という作りになっています。街には隣接していません。
森を抜けると教室棟や宿舎施設が見えてくる、というとても美しいキャンパスです。
空気はとても新鮮で、過ごしているのはキャンパス・ライフなのか、テント・ライフなのか、錯覚を起こすくらいです。
学期中は、なかなかキャンパス内で駐車スペースを見つけるのが難しいので、UCSCキャンパスを来訪される場合は、ダウンタウン・サンタクルーズに乗用車を駐車させ、メトロ・バス(サンタクルーズの公共バス)でUCSCキャンパスに向かうのがおすすめです。
ダウンタウン・サンタクルーズには、各所に駐車場スペースが十分に用意されています。乗用車はそちらに停めて、ダウンタウン・サンタクルーズの中心にあるメトロ・サンタクルーズ(公営バスセンター)まで歩きます。
UCSCキャンパス行きのバスは、比較的頻繁に発車します。UCSC構内の停留所で適当に降車して、ブラブラと散策なり、ピクニックなり、山歩きなり、を楽しまれ、最後にまた停留所でバスを待ってダウンタウンに戻ってくれば、駐車場探しで苦労をする必要がありません
森内にはマウンテン・ライオンも住んでいますし、アメリカ杉の根本には「バナナ・スラッグ(Fiat Slug)」と呼ばれる、大学マスコットでもある、本当に見た目がバナナそっくりの黄色いナメクジすら、こっそりと住んでいます。このバナナ・スラッグ、「なめくじが大学マスコットなんてなんてこと!」と最初は思うのですが、なれてしまうと可愛く見えてくるのですから、人間の心理というものは不思議なものです。
なお、構内にある大学グッズが購入でいるBay Tree Bookstoreは土・日はお休みです。幸い、ダウンタウンにあるBookshop Santa Cruzで若干のUCSCグッズの取り扱いがありますから、週末にUCSCキャンパスを訪れたものの大学グッズが買えなかった方は、ダウンタウンに寄られるのも良いかと思います。