キーワードで検索
京都も、陽気につられて次々と桜が咲いて来ました。
3月23日、京都御苑(御所)へ「糸桜」を見に行きました。
糸桜は、ほぼ見頃。
京都御苑は、平安京遷都以降、約1200年にわたり歴史を紡いできた
京都の街の真ん中にあります。
御所は南北朝時代より500年もの間、天皇のお住まいとなり、
その周囲には200余の宮家や公家の邸宅が立ち並び、雅やかな都の中心でした。
明治になり、天皇が東京に移られた後には、数多くの樹木が植えられ、
昭和24年(1949)、国民公園となりました。
京都御苑はとても広くて、東西約700メートル。
南北は丸太町駅から今出川駅のひと駅分に相当する距離で、
緑豊かな公園は、京都の人々にとって憩いの場です。
この季節、御苑には次々と桜が咲いて来ますが、近衛邸跡に咲く「糸桜」は御苑に咲く桜の中でも
一番早く咲きます。
ここでは、約60本もの大小の桜が一帯を埋め尽くしています。
「糸桜」の咲く場所は、京都御苑の北側、今出川御門を入ってすぐの所。
この地は、かつて鎌倉時代から天皇に仕える朝廷近衛家の邸宅がありました。
明治維新で天皇が東京に移られる同時期に近衛家も東京に転居されました。
以来、糸桜と近衛池のみが残っています。
糸桜は名の通り、絹糸が枝垂れる様な繊細な桜。
光の中に風に揺れる糸桜は、
まさしく平安の時へと思いをはせる桜です。