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見頃を迎えた札幌のサクラ

市之宮 直子

市之宮 直子

北海道特派員

更新日
2023年4月24日
公開日
2023年4月24日
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全国的に例年より早く見頃を迎える地域が多かった2023年の桜前線。札幌は、今、ようやく見頃を迎えています。

白い恋人パークへ行ったら寄りたいサクラスポット

観光客が増え、海外からの観光客も多くみられるようになった札幌では、人気の観光スポットのひとつ「白い恋人パーク」があります。

白い恋人パークを訪れると、敷地内のガーデンには色とりどりの花が咲き乱れ、まるで美しい花園のよう。
ですが、その白い恋人パークの近くにこの時期、ぜひ訪れたいスポットが。

それが白い恋人パーク敷地の西向かいにある少し広めの公園「宮の沢ふれあい公園」です。

エゾヤマザクラ

公園内のあちこちに立っているエゾヤマザクラ。
少し濃い目のピンク色の花と赤っぽい小さな葉が花と同時につくのが特徴です。

こちらの公園のエゾヤマザクラは、どれもほぼ1本ずつ点在しているので、のびのびと育った枝ぶりも特徴です。

4月24日時点で、強風だったこともあり、木によっては花びらがわずかに飛んでいるものもありましたが、4月23日から24日にかけて、北海道内では雪が降った地域も少なくなく、札幌の最低気温は5.5度、23日日中には札幌の平地でも雪がちらついたほど気温は低くなりました。
体感温度もかなり低めです。

そのおかげ(?)もあってか、ほとんどが満開の木が多い中にも、蕾をいくつもつけた樹もあります。
道行く人がエゾヤマザクラに近づいては、写真を撮っていました。

ちなみに白い恋人パークからもよく見える手稲山山系には、まだ雪が残っている山も。

チシマザクラの並木

白い恋人パークの地下駐車場へ続く入り口がある道路からは、公園の桜並木が目に入ります。
それがチシマザクラです。

ソメイヨシノやエゾヤマザクラ、ヤエザクラなどとは異なり樹高が低く、木の根元から枝分かれしている点や、白く可憐な花が特徴です。
札幌市内では、道路の中央分離帯に沿って植えられているところもあります。

見事なソメイヨシノを見る機会があまりない北海道では、白に近い花一色のソメイヨシノは憧れですが、チシマザクラの真っ白な花もなかなか魅力があります。

チシマザクラに誘われて、白い恋人パークを訪れていた外国人観光客が、並木を歩きながら写真や動画を撮り合っていました。

チシマザクラの名所は、札幌市内では「寒地土木研究所」という施設があります。
150本以上ものチシマザクラが植えられており、毎年この時期だけ構内を一般公開します。

2023年の寒地土木研究所の一般公開は終了しましたが、もし来年以降、サクラの時期に札幌でチシマザクラを見てみたい場合は、寒地土木研究所のホームページをチェックしてください。

大型連休後半は、ヤエザクラ?

宮の沢ふれあい公園には、つぼみのサクラもありました。
ヤエザクラです。
背後で咲くエゾヤマザクラとは対照的に、まだほころびてもいないつぼみです。
例年は、ゴールデンウィークにサクラを楽しめる札幌で、そろそろ散り始めるサクラが出てきますが、こちらの公園では、ヤエザクラが楽しめそうです。

また、公園の一角にマメザクラがあります。
このサクラは、例年は5月下旬まで咲いているので、いつもの年より早くサクラが咲いている今年でも、あともうしばらくは、白い恋人パークを訪れた際にサクラの花を楽しめそうです。

なお、こちらの公園には駐車場がないので、車で公園に直接アクセスする場合は、徒歩5分ほどのところにある北5条・手稲通/道道124号(旧5号線)沿いの有料駐車場を利用すると便利です。

宮の沢ふれあい公園のデータ

名称
宮の沢ふれあい公園
住所
札幌市西区宮の沢2条3-1
アクセス
地下鉄東西線「宮の沢駅」より徒歩約9分
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