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北海道の西端にある積丹町は"シャコタンブルー"と呼ばれる美しい夏の青い海で知られています。5月初旬、サクラのシーズンが終わりかけた札幌から春の積丹町を散策しに出かけました。
神威岬をめざして国道229号線沿いに車を走らせていると、道路わきに無数の白いドットが見えました。
よく見るとミズバショウです。
札幌界隈では、すでに4月初旬に見頃を迎え、今年はミズバショウを見逃してしまったと残念に思っていましたが、国道沿いにはたくさんのミズバショウがまだ咲いています。
葉はずいぶんと成長していましたが、真っ白な花はまだきれいに咲いています。
春が遅い証拠に、まだやわらかそうなヨモギもちょうど顔を出したタイミングのようです。
ヨモギ餅で食べたくなるかわいいヨモギ。
そしてポツポツとピンク色が点在していたので見てみると、カタクリです。
群生もよいですが、1本ずつ咲くカタクリはとても可憐です。
こちらはアイヌタチツボスミレでしょうか。
スミレもポツポツと咲いています。
ミズバショウの群生に目を奪われていましたが、周りにも小さな春の花が咲いていました。
最初に見かけたミズバショウの群生から道路を一本渡ったところには、さらに多くのミズバショウが。
海の色だけではなく、春の花々の色をあちこちに見かけました。
とはいえ、積丹町に来たらやはり気になるのがシャコタンブルー。
積丹町に入り海岸線を走っていると、神威岬方面へは美国(びくに)エリアで一度海から遠ざかります。
そして野塚エリアで再び海に遭遇!
緩やかな坂の上から臨む積丹の海は、真っ青。
息を飲む深い青の美しさ。
さらに風が強いため、真っ白な波が立っているのが遠くからもよくわかります。
深いブルーに目を奪われつつ、「春のシャコタンブルーは深い青なのかな」と思った矢先、トンネルを抜けて広がっていた海は、春でもやっぱりシャコタンブルー!
積丹町の絶景スポットのひとつ「神威岬」に到着すると、この日はあまりの強風(強風注意報が出ていました)のため、観光船や遊漁船は営業を中止。
神威岬の遊歩道「チャレンカの小道」の入り口「女人禁制の門」も閉鎖になりました(神威岬では、天候などにより遊歩道が閉鎖になります)。
ですが、そんなときにも神威岬の絶景を楽しめるのが、駐車場から神威岬先端に向かって右手上方にある「展望広場」です。
整備された階段を8分ほど上がっていくと到着するので、遊歩道の閉鎖にかかわらず、神威岬先端(片道最低20分)へ行くより短時間で景色を楽しめる「展望広場」はより気軽にアクセスできるのでおすすめです。
とはいえ、この日はあまりの強風に思わず立ち止まり、展望広場へ向かう途中にも手すりで体を支えてしまう場面が何度もありました。
このため、10分はかかったかもしれませんが、ほどなく「展望広場」に到着!
遠くの山々にまだ雪が残るこの景観は、春ならではの眺めです。
芽吹きつつある緑と残雪の白い山並みが見られるのは、この時期ならではの特典です。
そして展望広場から見た岬の先端と神威岩。
この日の天候により、空はかすんでいましたが、シャコタンブルーは5月初旬も顕在です。
そして足元には、強風であおられているヨモギなどの合間にひっそりとエゾエンゴサクが咲いていました。
この時期ならではの絶景、そして神威岬の遊歩道が閉鎖されるほどの強風ならではの絶景がこちら。
残雪の積丹岳です。
地元の方に聞くと、雲がかかっていない積丹岳が何日か続けて見られるのは1年でも珍しいそう。
強い風で雲が吹き飛ばされ続けていたからこその積丹町5月初旬の絶景です。
いちごミルクは、積丹いちごのソースがたっぷり入っており、新鮮さがわかる香りの高さ。
トッピングの積丹いちごも甘酸っぱさが春を感じさせてくれる爽やかな甘さでした。
「岬の湯しゃこたん」前で営業する期間限定「積丹イチゴキッチンカー」は、5月7日(日)(11時~17時)まで。
いちごミルクのほか、いちごサイダー、いちごホイップなどもあるので、積丹の春を味わえる今だけの積丹イチゴメニューを大型連休中の積丹ドライブの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
特に温泉後のイチゴみるくは格別です。