キーワードで検索
5月5日。北区上賀茂の山裾にある神社「大田神社」に行って来ました。
神社では今、杜若(カキツバタ)が見頃を迎えています。
太田神社の御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)芸能上達・長寿の神様です。
平安時代の人たちも楽しんだという、大田神社の杜若。
カキツバタが野生群落する「大田の沢」は、深泥池(みどろがいけ)と同様に、
一万年以前からの湿原地帯の名残との事です。
沢の周りではツツジも見頃です。
大田の沢には、約2万5000株のカキツバタが自生していて、
昭和14年に国の天然記念物に指定されています。
平安時代から愛でられてきたカキツバタ。
太田の沢のカキツバタを、平安時代の歌人・藤原俊成(1114年~1204年)は、
和歌に詠まれています。
「神山や 大田の沢のかきつばた 深き頼みぞ色にみゆらむ」
見頃を迎えた、2023年のカキツバタ。
新緑を渡る風に揺れています。
カキツバタは、ひと株で3回花を咲かせます。
花の形はあやめに似ています。
「かきつばた」と「あやめ」の見分け方ですが、「かきつばた」は
花の中心に白い線が入っていて、葉の中心の脈は「あやめ」と比べて目立ちません。
「カキツバタ」の花の色は薄紫。
色が美しいですね。
五月の風に揺れる太田神社のカキツバタでした