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例年、さまざまなイベントで賑わう札幌の「大通公園」。2023年は大通公園を会場に3年ぶりで"さっぽろ雪まつり"がリアル開催され、多くの人で賑わいましたが、「さっぽろライラックまつり」も5月18日からさっぽろ雪まつりに引き続き大通公園を会場に開催。帰り道、大通公園へ立寄ってみました。
このところの札幌は、「リラ冷え」と表現されるような寒い日が続いていましたが、札幌市の花、ライラックが美しい季節が来ました。
そして札幌のライラックといえば、例年この時期に大通公園で開催されるのが「さっぽろライラックまつり」です。
2023年は4年ぶりに飲食店が立ち並ぶ従来のスタイルで「さっぽろライラックまつり」が始まりました。
まるで「ライラックの森」のように、場所によっては川下公園のライラックにも負けないような見事なボリュームでライラックが満開に咲いています。
同時にシャッターを切ろうと花に近づくと、花の香が辺りに強く漂っています!
そして5丁目・6丁目界隈ではチューリップも満開に。
そんな花いっぱいの大通公園で、夕方になっても5丁目、6丁目では多くの人が集い賑わっていました。
その賑わいの中心のひとつが4年ぶりに開催している「ライラック ワイン ガーデン 2023」です。
会場は大通公園7丁目。
5/18~5/28までの会期中、200種類もの北海道産ワインがここの集まるそう。
グラス1杯から飲み比べまで、普段、なかなか味わえないワインに会える貴重なチャンスです。
出品されているワインは飲んだことがないものばかりで、「初日の下見」と思い軽い気持ちで立ち寄りましたが、会場の盛り上がり具合と、味わってみたいワインが多く有頂天になってしまうほど。
今日は一杯だけ、と思っていましたが、「北海道産ワイン飲み比べセット」に目を奪われ、ひとり3種類を飲み比べることに。
北海道産ワインの飲み比べセットは2セットあり、写真は北海道ならではのヤマブドウ系「山幸」を含む「北海道原産ぶどう」飲み比べセット(1セット各60ml1,400円)。
今回は「オレンジワイン」飲み比べセット(1セット各60ml1,300円)を。
最近は、個人的にレストランなどでオレンジワインを勧められることがしばしばあり、また、こちらの3種類はいずれも飲んだことがなかったので、ワクワクしながら飲み比べ。
写真を見てわかるように、まず色がかなり異なります。
そしてトレイのマットにはそれぞれのワインの特徴が丁寧に書いてあるので、とてもわかりやすい!
ワイン初心者、そしてひとりで訪れた私には、とてもありがたいセットです。
そして飲み比べてみると、これが香りも味わいもはっきりと違いがわかる3種類。
左は「MAOI ナイアガラアンバー」、真ん中「鶴沼 ピノ・グリ オレンジ」、右が「旅路 ロゼ・グリ」。
「MAOIナイアガラアンバー」はナイアガラ特有の甘い香りですが、白よりもキリっとして辛口。
馴染みの香りと、予想していない辛口のオドロキが印象的です。
鶴沼は、説明にもありますが、まさに上品な味わい、そして「旅路 ロゼ・グリ」は、やや辛口だそうですが、とてもスパイシーで個性的なので、かなりドライに感じました。
そしてここへ来て、ちょっとした失敗に気づきました。
荷物を持ちつつ、飲み比べセットを頼んでしまったので、周りに所狭しと並ぶおいしそうなスタンドのフードを買いに行くことができません。
さらには、オレンジワインがとても美味しく、空腹のところにぐいぐい飲んでしまったので、180mlでちょっとほろ酔い気分に。
荷物も多かったので、フードスタンドをぐるぐると巡りながらもあきらめて退散。
ひとりで訪れる場合、飲み比べセットを味わう際は、フードを先に購入してからワインセットを購入すると料理と一緒にワインを味わえます。
「おいしそうなフードを食べられず、がっかり」していましたが、楽しいひとときも体験しました。
仕事帰りと思われる女性と立ち飲みテーブルで相席。
「ちょっと疲れたので、一杯だけ甘めの白を飲みたくて」と来場されたそう。
さっぽろライラックまつりの期間中は、例年、暑かったり寒かったりすることが多かったのですが、
「今日は最高のワイン日和になりましたね~。暑くも寒くもなく、ワインをより美味しく飲めますね」
「オレンジワインは甘そうに見えるのに、辛口なんですね」
などとワインの話をしながら一期一会の出会いを楽しみました。
この日はワイン1杯ですごすごと退散しましたが、ひとりでふらりと飲みに来たというカッコいい女性に影響を受け、期間中、再びふらりと来て北海道産ワインを楽しもうと思いました。
グラス一杯から楽しめる「HOKKAIDOワイナリーマーケット」では、7丁目会場の東側、西側それぞれ異なるワイン、さらに会期の前半と後半でも異なるワインを販売します(1杯400円~、ノンアルコールもあります)。
また、「限定ワイン販売カウンター」では、こちらもグラス1杯から数量限定ワインを毎日日替わりで楽しめます!
会場の一角、西側の一番北には「北海道チーズコーナー」も設置され、北海道各地のクラフトチーズの購入も可。
会場で好きなボトルワインとチーズを部屋に買って帰るという楽しみ方もできますね。
ライラックワインガーデン2023以外にも、大通会場にはさまざまなスポットがあります。
5丁目は「市民の手づくりマーケット」や週末には野だてや和紙ちぎり絵などを始めとする教室も開催。
また、さっぽろライラックまつりの協賛行事として、大通公園西3丁目では「大通公園カフェテラス」(~5/28)、大通公園8丁目では「札幌ラーメンショー2023」(5/15~5/21、5/23~5/28)も開催。楽しみ方のバリエーションが豊富な5/28までの大通公園です。
再び「ライラックワインガーデン2023」の話題に戻りますが、さっぽろライラックまつり初日、早々に会場を引き上げたので、再度、リベンジに。
その目的のひとつは、「道産チーズコーナー」です。
西側(8丁目側)の北側角にあるイエローの看板が目印。
北海道各地から集まったチーズ工房の手作りチーズが購入できるので出かけましたが、なんとワインと一緒に会場で楽しめるようなスペシャルパッケージも。
通常では販売していない3種類ずつのアソートもあり、お得感満載です。
さらに通常では販売していないポーションで、ひとりで立ち寄ってもワインと一緒に楽しめるチーズが何種類もありました。
購入時に「会場で食べます!」と申し出ると、スタッフの方がつまようじもつけてくれます。
スタッフの方が、とてもお洒落なおすすめチーズも紹介してくれました。
日替わりで店頭に立つチーズ工房の方々からの説明も聞けます。
道産チーズコーナーもワインに負けず盛況なようで、平日のお昼頃に立ち寄りましたが、すでに午前中の分は完売している商品もありました。
チーズを購入し、今回は「道産ワインセレクト販売カウンター」で、相澤ワイナリーの「さちろぜ2022」(120ml1,000円)を。
最初の香りは、「とてもフルーティー」でしたが、ひと口飲んでみると、イチゴの風味が広がり飲む前の香りの印象とはまた異なるロゼワインです。
帯広のあいざわ農園が無農薬、化学肥料不使用で栽培するブドウを野生酵母で発酵させている珍しいワインだそう。
山ブドウ系のブドウを使っているそうですが、赤ワインで飲むときにはまったく想像もしないような香りと味わいでした。
ワインとチーズのマリアージュを楽しみましたが、ワイン好き、ワイン初心者どちらにも嬉しいのは、会場には何人もの"ワインガイド"の方々が常駐している点です。
北海道のソムリエを代表するシニアソムリエの阿部眞久さん(写真)をはじめ、プロフェッショナルなワインガイドの方々に直接ワイン選びのアドバイスをしてもらえるチャンスがあるのもこのイベントならではの楽しみ方です。
私もアドバイスをいただき、その時の気分にぴったりのワインを選ぶことができました。
5/28(日)までの期間中、札幌に滞在予定がある方は、ぜひこのシーズンだけのライラック、北海道産ワイン、北海道産チーズ、北海道グルメを楽しんでください。