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日本人の心のふるさと飛鳥。そんな飛鳥にある日本最古の飛鳥大仏に会いに行きませんか?大仏が安置されている飛鳥寺は、日本最古の仏教寺院としても有名です。飛鳥寺の呼称は複数あり、「法興寺」や「元興寺」と呼ばれていた時代もあります。
飛鳥寺の入口、飛鳥時代にタイムスリップです。ちなみに、入口左の石碑は、寛政4年(1792年)、飛鳥寺参拝者の道標として彫刻されました。台石は飛鳥寺が創建された当時の礎石が使用されています。
本堂の前には金堂の3つの礎石が残っています。
飛鳥寺は1400年以上前、西暦596年飛鳥時代の豪族・蘇我馬子が創建した日本最初のお寺です。旧伽藍は二度の火災により焼失、室町以降は荒廃しましたが、1632年と1826年に再建され、今日に至っています。現在は真言宗豊山派に属し、新西国第9番、聖徳太子第11番霊場でもあります。
受付を通り、物販コーナーを抜けると、1400年の時を超えて、ご本尊飛鳥大仏に出会えます。推古天皇、聖徳太子や蘇我馬子や各皇子と発願し、609年鞍作鳥(止利仏師)により造られた日本最古の仏像と言われています。
高さは約3メートル、当時 銅15トン、黄金30キログラムを用いて造られたそうです。
平安・鎌倉時代の大火災で全身罹災され後補を受けましたが、概形には飛鳥彫刻らしい形をとどめ、細部にもかなりはっきりとした飛鳥の特色を伝えています。
また左右見る角度により、お顔の表情も違います。是非行かれた際は、ご確認下さいね。
拝観者が集まるごとに、ご本尊前で、住職さんが説明をしてくださいました。時には、飛鳥大仏の年齢が1413歳など、ユーモアも交えてわかり易く話されるので、心は飛鳥時代へ飛んで行くことでしょう。撮影可能です。
右には藤原時代(平安時代 の中期・後期)の木像「阿弥陀如来座像」
左には室町時代の木像「聖徳太子孝養像」が。太子16歳の時、父用命天皇の御病気回復を祈願されている姿だそうです。
近年の発掘調査により、一塔三金堂式伽藍が発見されました。創建時の寺は塔を中心に、三金堂を配置し、外側には回廊が、めぐらされ、講堂も含まれる大きな伽藍であったことが判明しました。
残念ながら現在は五重塔や回廊などはなく、スケールをそのまま体感することはできませんが、復原図を見ながら、当時を想像するのも、遥か飛鳥の古代ロマンを感じるのではないでしょうか。
渡り廊下から見る中庭。静かに古代の時間が流れているようです。
鐘楼は延享2年(1745)の建立されました。つく事ができます。
飛鳥寺の西門をでて、蘇我入鹿首塚の案内に沿って歩くと、途中、飛鳥寺西門跡があります。
進むと、蘇我入鹿の首塚と言われる五輪塔があります。
奥に見える緑の丘陵は、甘樫丘(あまかしのおか)です。大化の改新で滅ぼされた蘇我蝦夷・蘇我入鹿父子の邸宅があった場所と推定、古代の遺跡も発掘され「万葉集」にその名もでてきます(HPより)
蘇我入鹿の首塚から飛鳥寺西門を見た所。辺り一面のどかな田園風景が広がります。
日本で最初に創建された飛鳥寺と最古の飛鳥大仏が待っている飛鳥。古代ロマンを求め、上質な歴史を肌で感じに行かれてはいかがでしょうか。次回の旅の参考になれば嬉しいです。
<アクセス>
近鉄「橿原神宮前」駅より飛鳥寺へは約2.8㎞、徒歩約36分。
タクシーやバス、レンタサイクルが橿原神宮前駅前にあります。
(添付してますYouTubeは飛鳥駅で降りましたが、その後、車で参りました。飛鳥寺へ行くためのレンタサイクルは橿原神宮前駅前からの方が便利です。)