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こんにちは!
先日、筆者は、V-O-Calのボランティア活動に参加をしてきました。こちらも、何方でも事前に登録をすることで参加ができるボランティア活動になります。
V-O-Calは、Volunteers for Outdoor California という非営利の公益慈善団体(NPO)です。連邦をはじめ、州、地方、地方の公園およびレクリエーション機関、土地信託、国有林および公園、州立公園およびレクリエーションエリア、地域のオープンスペース地区、郡および市の公園と協力し、公共の土地の活用と管理を担う各種団体と提携したボランティア活動を実施しています。
そのボランティア活動の一つに、V-O-Cal プロジェクトと呼ばれているものがあります。
典型的な V-O-Cal プロジェクトは、100 ~ 300 人規模のボランティアが、公共の土地 (多くの場合、地元の州立公園等) で協力し、2日間連続でトレイルの建設・維持を推進するプロジェクト活動です。ボランティアが安全に、かつ楽しく作業を遂行できることを主眼として、各プロジェクトの内容が構築されています。
今回、筆者は2日間ではなく1日間だけでしたが、そのV-O-Calプロジェクトに息子と二人で参加してきました。
筆者がV-O-Calプロジェクトを知ったのは、偶然でした。
自然環境関係のボランティアがないか、とウェブ上でボランティアの機会を検索していたところ、サンタ・クララ郡のカウンティ・パークのウェブサイトのボランティア募集ページが目に止まりました。
Be the CHANGE, SEE the CHANGE with your County Parks!
Santa Clara County Park Volunteer Opportunities
https://parks.sccgov.org/get-involved/volunteer-opportunities
こちらで紹介されていたボランティアにV-O-Calプロジェクトがあり、ボランティア時間が朝の8時〜午後4時までと長時間でした。ですが、カウンティ・パーク整備のボランティアは面白そうです。場所はサラトガの杜の中で涼しそうでしたし、筆者の自宅より比較的至近でしたので、初挑戦をしてみることにしました。
今回のボランティア会場は、サラトガにあるSanborn Park(サンボーン・パーク)というカウンティ・パークでした。
地図上で見ると、現地の公立学校がサイエンス・キャンプという名の林間学校で利用するWeldan Westという林間施設に隣接しています。
この地域は携帯やネットが使えるエリアではないので、迷ってもいいように、早めの到着を目指して出かけました。
案の定、カウンティ・パークの入口ゲートを通ってから、しばらくしないと集合場所につけなかったので、時間に余裕を持って出たのは正解だったようです。
サンボーン・カウンティ・パークは朝8時に開場となります。
当カウンティ・パーク内にあるピクニックエリアや施設の利用は先着順で使用できるシステムになっているため、開場前の入場は許されません。そのため、7時半過ぎに自家用車で入場ゲートに着いたところ、受付のレンジャーの方から厳しい顔で「8時前だから入場できませんよ」と冷たく言われてしまいました。
そこで、「V-O-Calボランティアで8時から作業開始のため、早めに着たのですが」と伝えたところ、顔が柔和になり、優しく「そうだったのね!お疲れ様です。どうぞ!!」とにこやかに通してもらうことができました。
そのまま自家用車で経路を進んでいくと、ところどころにオレンジ色のV-O-Calサインが設置してあるのが目に入ります。そのサインにそって進み、いよいよ車では進めない=終点の駐車場エリアでは?という場所にいたったため、車を駐車し、荷物を持って、徒歩でしか進めそうになり経路に立っているオレンジ色のサインに従って先へ向かいます。
先方から歩いて着た老婦人がいらしたので、「ボランティアの方ですか?」と伺ったところ、「私は違うけれど、この先に、ボランティアの人達は集まっていたわよ」という回答をいただきました。
安心して徒歩を進めます。
テントが見え、その先に、大きいV-O-Calのバナーが見えました。
これで一安心です。
早速、チェック・イン・カウンターを探します。ボランティアでは、必ず、最初に受付を済ませる必要があります。身分証明書等は必要がなく、名前をいい、先方が名簿でその名前を確認して受付が終わります。
受付を終えると、カウンター脇に置かれているダンボール箱から、ナップサック、保冷バッグ、簡易水筒の三点セットを取り、お昼ごはんの準備に入るよう説明を受けます。
今回のボランティアは、朝8時から午後4時までと長時間だったため、自宅から、お弁当と水筒を持参していました。しかし、なんと、朝ごはんとお昼ごはんは、こちらの受付サイトで無償で提供いただける仕組みになっていたのです。大変驚きました。
よくよく聞くと、事前の詳細メールでその説明はされていたという話なのですが、その詳細メールを筆者は受け取っていませんでした。
更に話を聞くと、筆者は当日(日曜日)のみのボランティア活動に申し込みをしたわけですが、大多数の方は、金曜夜か土曜日夜から、キャンプを兼ねてボランティア活動に参加されている、というのです。
ここで初めて、筆者は、V-O-Calプロジェクトが、キャンプも含めた数日間でのボランティア活動であることを知ったのでした。やれやれ、ですね。(苦笑)
尚、帰宅後によく確認してみると、V-O-Cal本体のウェブサイトのV-O-Calプロジェクトから申し込むと、キャンプや当日の詳しい説明もあったようです。筆者は、サンタクララ郡ボランティアサイトからボランティア活動に申し込んだため、どうやら、説明内容に差があったようです。
アメリカのボランティアって太っ腹だね!と息子と二人で笑いながら、温かいオムレツ等の朝ごはんをいただき、お弁当(暑さで痛むことを懸念して梅干しおにぎり数個)は作ってきたものの、ちゃっかりサンドイッチ(パンも数種水、具も数種類のハムからチーズ、トマトやレタス、玉ねぎにきゅうり、ソース類もマヨネーズやアボカド、マスタード、ハムスなど盛りだくさん!)を作り、林檎やオレンジ、チョコチップクッキーもデザートに詰めて、いただいた保冷バッグに詰め込みました。簡易水筒にも更にお水を仕込みます。
もともと二人で一つのリュックサックを持参していましたが、息子がそのリュックサックを引き続き使うことにしたので、筆者は、自分の分の保冷バッグと水筒を頂いたナップサックに入れ、背負って、出発に備えます。
食事時間の後、いよいよ提示となり、挨拶、全員でストレッチ、班分け、班内での自己紹介、を終えて、それぞれの作業場所に移動します。
キャンプ場所から駐車場へ戻り、グループごとに作業拠点の最寄り場所まで、車で移動になります。車は班リーダーが提供してくれ、作業拠点につくと、そこで道具を受け取り、道具を持って森の中のトレイルに進んでいきます。
必要な道具はすべて用意されており、自分で何かを持参する必要はありません。
森の中での作業なので、自ら用意をしてくるのは、ポイズン・オークや虫に注意して、長袖・長ズボン、必要ならば長靴、また帽子を被ってくることくらいでしょうか?
道具を持ち、班リーダーを先頭に、白雪姫の七人の小人よろしく、一列になって森の中を進んでいきます。
ちなみに、道具を受け取るときに、各道具の持ち方、使い方、また運び方の説明を受けます。安全第一なので、万一、歩行時に足元を滑らせら時は道具をすぐに放り投げだす等、自分のみを守るコツも指導いただきます。
トレイルの整備なので、たどり着いたトレイルは、倒木が道を塞いでいたり、草が茂っていたりしており、トレイルとして機能する状態にはなっていません。それを土木工事の作業よろしく、人手で整備していきます。
・根っこほり
・岩堀りおこし
・倒木の切断と異動
・枯れ枝やポイズンオークの除去
・トレイルに伸びるであろう草木類の切除
・土の表面鳴らし
などを班ごとに行っていきます。
重い道具を持ち、作業しながらなので、なかなか作業の事前・事後写真が取れませんでしたが、未開の土地から開けた土地へ、トレイルの大きく変わる様子を楽しみながら、楽しく作業を進めることができました。
作業の合間に、適当に班ごとにお昼を食べます。本当にささっと食べるだけで、休憩もそこそこに作業に戻ります。
木陰で歩きながらの作業であったこと、作業をしながら歩いていたため、そう疲れは感じなかったように思います。(しかし、翌日は結構足の筋肉に着ていましたし、歩数は1万5000歩を軽く超えていたので、それなりの移動はしていたようです。)
今回の作業の注意すべき点は、そこらあたりに生えているポイズン・オークでかぶれないように作業をすることでした。
作業を終えた後、道具類はすべて洗い、拭き取り、手袋をしていた自分の手も念のためにポイズン・オーク落としのスクラブでよく洗い、拭き取って、作業終了となりました。
次回は、ぜひ、キャンプ込みで参加したい、と意欲に燃えて帰宅の途に付きました。