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タジキスタンにはどのような飲食店があるかご存じですか?
英語でブラウザー検索をかけると、首都ドゥシャンベ市内の飲食店に関する一定の情報は得られますが、日本語で得られる情報は皆無と言っても過言ではありません。
手当たり次第に暖簾をくぐり、タジキスタンで出会うことができる様々な料理を紹介してゆきたいと思います。
タジキスタンの食レポート第5弾は「Tartin Bakery & Cafe」。駐在員やその家族にも人気のある欧米風のベーカリー & カフェです。当地に暮らす日本人も御用達です。アイニ・オペラ・バレエ劇場の傍にも一店舗展開されていますが、ベーカリーとしての魅力が詰まっているのは、今回紹介させていただくフセインゾダ通20番地の店舗になります。
トリップアドバイザー上での評価は、レビュー件数12件による評価で4.5点となっています。Googleでの評価はレビュー件数194件による評価で、4.4点と高得点です。
筆者も贔屓にしている店舗で、一週間に2~3回は利用させていただいております。店内の様子とメニューの一部を紹介します。
入店すると正面には色とりどりのスウィーツが目に入ります。砂糖がふんだんに使用された、日本では馴染みのない甘々系のものもありますが、中には控えめで美味しいものもあります。クッキー等の焼き菓子やチョコレートのタルトはおすすめです。
イスラム教徒が9割程度を占めるお国柄ですが、興味深いことに、こちらのお店もクリスマスや聖バレンタインデー等には敏感に反応します。相応の装飾が施され、期間限定のお菓子まで登場します。
スウィーツの真横には、毎朝焼き立てのパンが並びます。おすすめはクロワッサンです。早ければ昼頃には売り切れることもある程の人気ぶりです。
テーブルの数は決して多くはありませんが、入れ替わり立ち代わり、毎日たくさんのお客さんが食事やアフタヌーンティーを楽しんでいます。周囲のテーブルから届く話し声が英語である頻度が高く、如何に駐在員にとっての憩いの場となっているのか窺い知ることができます。赤ちゃん用のイスも用意されており、小さな子どもの入店も歓迎されます。
向かって左側は半屋外の空間に繋がっており、奥にはバーカウンターが用意されています。ワインやビールの取り扱いもあります。
1個: 12ソモニ (約156円)
何と言ってもおすすめはクロワッサン。質と価格のどちらを取っても、ドゥシャンベで最も満足のできるクロワッサンだと思います。大と小、2種類のサイズがあります。スタメンはプレーンですが、不定期でNutellaクリーム等が入っているものも並びます。
1個: 48ソモニ (約625円)
カロリーを欲する朝や、ゆったりとイートインの時間を割くことができる週末の朝などにおすすめです。ナイフとフォークを使用していただきましょう。
1個: 65ソモニ (約846円)
塩っ気のあるものがお好みである場合、スクランブルエッグとベーコンが添えられたクロワッサンがおすすめです 。こちらに使用されているものは恐らくビーフのベーコンですが、当地ではベーコン全般が珍しいため、口にすることができる貴重なメニューです。
1人前: 38ソモニ (約494円)
シンプルでクセのない味わいです。スタッフの方に声をかけると、塩と胡椒を持ってきてくれます。
1人前: 38ソモニ (約494円)
こちらも程よい量で美味しいです。
コーヒーや焼き菓子はテイクアウトも可能です。ロゴ入りのギフトボックス (別途料金) も販売しており、現地にお知り合いの方がいらっしゃる場合、手土産としても喜ばれる選択となるでしょう。
メインディッシュのラインナップも非常に豊富で、ランチやディナーの利用にも対応しています。サラダ、パスタ、スープ、サンドイッチ、バーガーなど、ランチ向けメニューの他、肉や魚のグリルやステーキも選択可能です。
美味しいと感じられるサンドイッチやパスタは数点ありましたが、筆者が試してみたバーガー3種類は、何れもパティのコンディションが及第点 (かたさ、シーズニング、火の通り) でした。また、全体的に価格の割には量が少ないといった印象を抱きました。バーガーに関しては、8種類の内の7点が約100ソモニ (約1300円) と、ドゥシャンベ市内の水準では比較的高価な部類に入ります。ファーストフードやバーガー専門店の2~3倍に相当する強気の価格設定です。
ランチやディナーで利用する際は、冒険心を持って臨まれると良いでしょう。
記載価格は2023年7月9日時点、OANDA(142.1円=1米ドル)とタジキスタン国立銀行(1米ドル= 10.92ソモニ)発表の両替レートに基づいて算出しています。