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新潟を代表する日本酒蔵元のひとつ、八海醸造が運営する「魚沼の里」、がまるで「食のテーマパーク」と聞いて車を走らせました。当然、日本酒の試飲はできないのですが、それでも楽しむこともできるそうです。
ゆるやかな斜面の広大な敷地内には酒を造る「第二浩和蔵」をはじめ、「八海山雪室」「猿倉山ビール醸造所」「そば屋長森」など14の施設があります。「魚沼の里」は魚沼の四季の暮らしや自然、雪国の文化を通し「郷愁とやすらぎ」を感じてもらうと同時に、この土地が育んだ八海醸造の製品を知ってほしいという願いも込められているそうです。
酒の仕込みに使われている水は、越後三山のひとつ八海山(1778m)の伏流水で、古くから「雷電様の清水」と親しまれてきた名水だそうです。魚沼の里にいくつかある飲食施設のすべてこの「雷電様の水」が使われているそうです。
豪雪地ならでは!雪の力を利用した雪室
まずは「八海山雪室」へ。「雪室(ゆきむろ)」とは、わらなどで雪をおおって貯蔵した中に食品などを入れて夏場まで保存するという雪国に古くから伝わる知恵です。
八海山雪室はその現代版で、電気を使わないエコなものです。「雪中貯蔵庫体験ツアー」(当日予約・無料)に参加。貯蔵庫には天然雪が1000トン貯蔵され室温が4度前後に保たれています。貯蔵庫に入ると「寒い!」と声があがります。寒がりの方は羽織るもの必携です。
雪中貯蔵庫を出ると「試飲カウンター」。八海山のほとんどの銘柄、先ほどの雪中貯蔵庫で3年間熟成させた「純米大吟醸 八海山 雪室貯蔵三年」(720ml 3,850円)も試飲できますが、今日はノンアルコールの「麹だけでつくったあまさけ」をいただきました。併設のショップでは八海醸造のお酒全銘柄のほか、魚沼地域限定の純米酒「魚沼で候」(720m l,205円)が買えるほか、塩こうじなどの食品が買えます。
お腹がすいたので古民家を移築した「そば屋 長森」へ。こちらのそばは江戸前の二八そばと、十割そば、そして田舎そばがあります。人気は「天せいろ」(1760円)とのことで、濃い目の「江戸前」と、薄めでダシが効いた「田舎」のそばつゆの食べ比べが楽しめます。
最後は魚沼の里ではもっとも眺めの良い「猿倉山ビール醸造所」へ。おすすめはヴァイツェン、ピルスナーなど6種のライディーンビールが楽しめる「テイスティング セット」(1,880円)。ビール醸造の様子や、眺望を楽しみつつビールを飲めますが車なので断念。仕方がないのでお土産用のビール(330ml 556円)を購入。うーむ、今度来るときは電車で来よう。
また。ほかにも魚沼産コシヒカリのおにぎりが食べられる「にぎりめし てっぺん」、八海醸造の蔵人と一緒に同じ食事を食べられる「みんなの社員食堂」があります。また、スイーツや和洋菓子のお店もあるのでお酒が飲めない人や家族連れにもおすすめです。
雪国の味と文化を五感で楽しめる場所―それがここ「魚沼の里」です。