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ダラム郊外のシーハムは、海辺沿いの閑静な町。ここにはシーハムホールという5つ星のホテル&スパがあり、ゆったり優雅なリトリートに人気です。
筆者と同行者たちは宿泊はしなかったものの、ここで素敵なアフタヌーンティーを満喫しました!
今はホテルになっていますが、もとは1790年代にラルフ・ミルバンク準男爵が建てたお屋敷です。
そして後継者となったアン・ミルバンクは、のちにロマン派詩人かつ政治家として名を残したジョージ・バイロン男爵の妻となり・・・彼らが結婚をしたのもココ!という由緒ある場所なのです。
バイロンは文人・政治家として活躍したので夫妻の拠点はロンドンとなりましたが、妻の実家として別荘のように滞在していたようです。
だから今もホテルの住所を見ると、Lord Byron’s Walk, County Durham となってます。バイロン卿も歩いた小径なんて、素敵な住所表記ですよね♪
そんな背景のある素敵ホテルでいただくアフタヌーン・ティーは、優雅であると同時にゆっくり寛げる雰囲気。スパリゾートを兼ねているだけあって、格式ばった重厚さよりもリラックスできる心地よさが快適です。
お茶の種類はイングリッシュブレックファースト、アールグレイ、ダージリンなどの定番紅茶から、カモミールやレモン&ジンジャーのように健康志向なもの、また最近はイギリスでもすっかり浸透したグリーンティーなどから選びます。なおコーヒー各種も、追加料金5ポンドでオーダー可能です。
お茶を飲みながら談笑していると、やがて三段トレーに載ったフードやスィーツが運ばれてきます。↑この写真は3人分。
このときは昼食を兼ねていたので、まずはサンドウィッチからいただきました。
具は左からハム、スモークサーモン+クリームチーズ+チャイブ、エッグマヨ+ウォータークレス、ほんのりカレー風味のコロネーション・チキン。どれも素材の良さが際立つ美味しさです。
またイギリスではベジタリアンやヴィーガン(完全菜食)に対応するレストランが多く、ここも然り。
隣席にベジタリアンの人がいたけど彼は完全菜食じゃないため、ハムやサーモンはNGながら卵や乳製品は大丈夫。だからエッグマヨは同じで、他にチーズ&ピクルス、アボカド&トマト、アボカド&レタスの具になっていました。
そして中段のスコーンは、プレーンとフルーツの2種類。どちらもサクッほろっと軽い食感のスコーンで、お腹一杯になりがちなアフタヌーンティーに丁度いい食べ応えです。
でもアフタヌーンティーって最後にケーキ各種を・・・という段になると、お腹8分目~9分目になってる場合が多いですよね?!笑
こちらのケーキは可愛らしいプチサイズ。季節によって変わりますが、この日は左上から時計回りにキャロットケーキ、シトラスケーキ、チョコレートのフィナンシェ、苺カップケーキ。どれも軽い口当たりなのが嬉しい!
18世紀に建てられた元マナーハウスは、広々とした美しい庭園も魅力。
ロマンチックな詩と先進的な思想で一世を風靡したバイロンがかつて過ごした館で、こんなアフタヌーンティーを嗜んでみませんか?
取材協力:英国政府観光庁 VisitBritain