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1895年創業の老舗ガラス瓶メーカー・日本精工硝子(株)直営の「キュートグラスショップ・アンド・ギャラリー」が2018年に大阪・北浜にオープンしました。古民家を改造した店舗とギャラリー、そして防空壕をご案内します。
「キュートグラスショップ・アンド・ギャラリー」は、大阪市中央区伏見町にあります。最寄り駅は各線北浜駅です。
店内にはお洒落なガラス商品が並んでいます。「ガラスに触れ、その良さを再認識してもらいたい」と言う、先代社長・小西慈郎氏の願いと、「人々の生活に彩を、心に豊かさを」という日本精工硝子(株)の理念がしっかりと詰まっています。
香りのブランド「コハナ・エラ」、どことなく郷愁を漂わせているガラス製ディフューザーには、懐かしい和をも感じさせる香りが詰まっています。またディフューザーは、販売されているお好みのガラス瓶や香りが選べ、カスタマイズできます。
次回ご購入時に、使い終わったコハナ・エラの空き瓶を持参すると、瓶代金なしで、好きな香りが購入できます。
化粧品の容器は、日本精工硝子(株)が、ガラス瓶メーカーとして約50年前に参入して以来の主力商品だそう。ハート型の容器など、お洒落で洗練されたデザインの容器に入った化粧品が並んでいます。
また販売されているガラス瓶も見ているだけでも癒されます。
奥にある蔵のギャラリーには、歴史を感じる貴重なガラスの容器が飾られています。画像は大正14年頃のウランガラス。原料の中に、微量のウランが含まれ、紫外線に当てると緑色に発光します。
こちらはソース瓶です。右から、現在のハグルマ(株)の前身となった2つの企業、羽車ソース、三ツ矢ソースの瓶です。中央はイカリソース、左は、大阪発祥の白玉ソースです。他にも歴史を感じるガラス瓶が大小飾られています。是非お店で、ご覧ください。
大正時代の町家を改造した店舗、風情ある坪庭にも癒されます。
和室側から坪庭を見た所です。お茶会なども出来るように炉も切ってあります。その奥に光っている所があります。
透明のガラスの下は防空壕です。割れたガラスが敷き詰められ、キラキラと輝き、とても美しいです。しかし、理不尽な時代を生きてこられた先人たちの証人でもあります。
上の明り取りに美しいステンドグラスが見えます。
お店がある界隈は船場と呼ばれ、約400年ほど前、豊臣秀吉の大阪城築城に合わせて生まれた町です。現在もこの界隈を歩くと、道修町の薬問屋など、歴史的な建造物が残っています。
またビジネス街でもある為、新しい建物も混在し、面白い景観を作っています。
是非、船場界隈の街歩きと共に、「キュートグラスショップ・アンド・ギャラリー」で、ガラスの持つ美しさを体感してください。