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地元で炭火焼肉を楽しめるお店としてよく知られている札幌中心部の「個室焼肉 味覚園南3条店」で提供する焼肉懐石コースと、ドリンクとの意外なペアリングをご紹介します。
目次
北海道では焼肉と聖地として知られる道東・北見市発祥の炭火焼肉店「味覚園」。
1968年に北見市で創業し、現在は札幌でも展開している焼肉店です。
北見では特に"ホルモン"がおいしいいと有名ですが、味覚園も関連会社の食肉センターで処理方法やスライス方法にこだわり、徹底した品質管理のもと、新鮮なホルモン、熟成した精肉を提供しています。
その味覚園の札幌にある店舗、「個室焼肉 味覚園南3条店」は、1階にはカウンター席とテーブル席、2階はテーブル席があり、いずれのテーブル席もパテーションで仕切られた個室スタイル。
プライベート感覚で、ゆっくり焼肉を楽しめます。
今回、「個室焼肉 味覚園南3条店」で開催されたメーカーズディナーでいただいたのは、懐石コース。
2023年7月にメニューが刷新され、そのなかの"肉匠コース"(2日前までの要予約)の「華」(8品・5,000円)、「雅」(9品・7,000円)、「彩(いろどり)」(8品・12,000円)から、「雅」をいただきました。
懐石コース「雅」は"前菜"からスタート。
「肉前菜三種盛とマッシュルームのサラダ」(写真↑)。
サラダはフレッシュマッシュルームがおいしく、生ハム2種類と豚タンスモーク、添えられた刻んだオリーブなど、前菜からお酒とゆっくり楽しみたくなるようなラインアップの前菜です。
次に登場したのは"先焼物"。
"二十日熟成"したサロマ産(北海道東部のオホーツクエリア)黒毛和牛タンとタンカルビです。
熟成肉のなかでも、"タン"は、今回初体験です。
特に牛タンカルビは、旨味はもちろん、歯切れよい弾力感がタンの味をよりじっくり味わえました。
"香の物"は、「キムチ・ナムルの盛り合わせ」。
使っている野菜は、キムチ、ゼンマイ、ふきのとうです。
そして"吸椀"には、「高糖度トマトとマスカットのスープ」。
名前通りのトマトの甘さに驚きましたが、加えてマスカットの爽やかな甘さがトマトとの相性よく、焼肉の合間に思いがけないおしゃれな口直しの一杯になりました。
満を持して、"主菜"は、こちら↑、六十日熟成の「十勝産黒毛和牛希少部位ミスジ」。
見た目に美しいミスジは、しっかり熟成されて旨味が凝縮されているうえ、しっかりサシが入っていますが、味覚園がおすすめする食べ方で意外な味わいに。
タレに浮かぶ卵黄をしっかりと溶いてから、炭火焼した熟成ミスジを浸していただきます。
すると、肉の脂と卵黄の融合の奇跡!と思うような味わいを体験。
卵黄のまろやかさが脂の口当たりをよりやわらかくし、とろけるよう味覚と食感です。
ゼラチン質が多く舌触りが滑らかなミスジそのものも想像以上にやわらかく、特製のタレとともに極上のお味。
主菜に至るまでもおいしいお肉ばかりでしたが、ミスジはさすがのメインでした。
続く"八寸"は、「オホーツク産氷〆ホルモン」「十日熟成のオホーツク産豚サガリ」と野菜。
特に新鮮な「氷〆ホルモン」は味覚園の看板メニューのひとつで、北海道産の生のホルモンを氷で締めているそう。
香ばしく焼いた氷〆ホルモンは、しっかりと甘みを感じます。
コースも終盤に入っていましたが、"後焼物"もさらに味、ボリュームとも満点のラインアップ。
「二十日熟成オホーツク産和牛サガリ」「十日熟成昆布〆サフォーククロスラム」は、タレに加えアクセントにからしや山わさびを添えていただきます。
昆布〆サフォーククロスラムは、お皿のラムの下に昆布が敷いてあります。
熟成したお肉と薬味のバリエーションで、最後までいろいろな味覚を楽しめます。
個人的には、ラム肉(しかも手間をかけた昆布〆!)もいただけて大満足。
"麺物"としていただいたのは、「ズワイガニの流氷冷麺」でした。
見た目にも涼やかな冷麺は、削り氷が浮かぶ流氷仕立てで、蒸し暑い夏にぴったり(個人的には、北海道の乾燥した冬にも食べたい)。
そしてズワイガニの爪が2本入ったシンプルな冷麺は、スープに深みがあり、食べる前には「大満足な焼肉のうえに冷麺まで完食できるか心配」していたのですが、結果的にスープも含めて完食してしまうおいしさです。
麺類まで、新鮮な味覚と別腹気分でコースを堪能し、懐石コース「雅」の最後は本日のデザートで締めました。
味覚園南3条店では、通常のドリンクメニューにも札幌で初めてのクラフトジン蒸留所”紅櫻蒸溜所"(札幌市南区)の定番クラフトジン2種類が乗っていますが、この日はメイカーズディナーでコース料理をいただいたので、スペシャルラインアップの"紅櫻蒸溜所のクラフトジン尽くし"で焼肉コース料理とのマリアージュを体験しました。
乾杯の1杯「#0101 STANDARD」は、ジン&ソーダで(写真↑)。
「#0101 STANDARD」は、ボタニカルにレモンピールやブルーベリー、ラベンダーのほか、特徴的なものでは日高昆布や切干大根、干し椎茸なども入っているそう!
ソーダで割ったジンは、乾杯にふさわしくスッキリ。
前菜の刻んだオリーブと一緒にいただく生ハムやスモークの豚タンも、ジン&ソーダでよりおいしくいただきました。
乾杯ののち、食事と一緒にいただいたのは、乾杯の一杯と同じく「#0101 STANDARD」ですが、今度はジン&ウォーターで。
驚いたのは、同じジンにもかかわらず、ジン&ソーダとは全く異なる味わいに!
ソーダ割と比較し、水割りジンはとにかくまろやかで、ソーダ割りとの違いの大きさに驚きました。
その秘密のひとつは、「水」にあるそうです。
今回の水割りには、超軟水の"京極の名水"(セコマ)を使い、さらに"前割り"することで、この味になるのだそう。
水割りでは、ジンの味はもちろん、やはりどのような水を使うのかがとても重要だそう。
前割りと厳選した水。ノウハウと素材の大切さを身をもって経験し、ジンのワンランク上をいく水割りの楽しみ方を学びました。
そしてこの水割りが、焼肉にとてもよく合うことも新たな発見です。
いつもはつい(?)ビールで!というところですが、水割りといただくと、口の中が毎回リセットされるようで、常に次のひと口をそれぞれの肉の味そのものを味わえる気がしました。
今回のメーカーズディナーでは、飲み方だけではなく、クラフトジンの"さまざまな楽しみ方"も経験しました。
こちら↑は、"香の物"にクラフトジン「FUKINOTO」を少し付けるいただき方です。
特に今回はふきのとうのナムルがあり、ボタニカルにふきのとう(ニガヨモギも入っています)を使ったクラフトジンは、味と香りにアクセントがついて、ナムルが一層華やかな印象になりました。
ほかのキムチなどもFUKINOTOを付けていただいてみましたが、いずれも香りが変わり、味変としても楽しめました。
料理にジンを直接使う発想に目からウロコです。
こちらも目からウロコのクラフトジンの楽しみ方。
「高糖度トマトとマスカットのスープ」に香りづけとして「#1922 SAPPORO」をスプレーしていただきました。
やはりふわっと香りが立ち上ってくるので、スープを口に含む瞬間の印象が変わって楽しい!
甘くてみずみずしいスープが一瞬でオトナ味に変身。
さらにジンの奥深さ(味わい深さ)を知ったのは、つけダレで肉をいただく際にジンを数滴垂らしていただいたとき。
ジンの香りの作用か、肉の風味を引き立てているような、それでいてジンの香りも楽しめる味わい方です。
そして、今回は冷麺ともジンを合わせていただきました。
「SAKURA」をオンザロックで。
ズワイガニの冷麺の甘めのスープは、それだけでとてもおいしかったのですが、なんと「SAKURA」をひと口飲んでから食べてみると、格段にスープの深みが増して感じます。
お酒と食事のマリアージュの奥深さをはっきりと感じた瞬間でした。
最後にいただいたジンは、#1922 SAPPORO"と「HAMANASU」をストレートで、お好みで水を足しながら。
2種のジンと一緒にいただいたのは、本日のデザートです。
ベリーの下にほんのり見えているのは、手作りのアイスクリーム入り大福。
デザートと楽しむクラフトジンもまた新鮮な感覚でいただけました。
焼肉を懐石コースでいただく楽しみ方と、クラフトジンで焼肉をペアリングする楽しみ方。
食の奥深さを改めて体感しました。
なお、紅櫻蒸溜所のクラフトジンは、飲み放題(90分1,800円)リストにはありませんが、通常ドリンクメニューで2種類がオーダーできます。
また、「個室焼肉味覚園南3条店」では、今後も企画イベントを実施する予定のほか、メニュー紹介などのリリースもおこなっているので、新着情報などは株式会社ライフコーポレーション公式ホームページや個室焼肉味覚園南3条店Instagramをチェックしてみてください。