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Hola!山梨特派員の水月です。
2023年秋、9月半ばから10月半ばにかけて、スペインを旅してきました。
マドリードとセビージャのアパートを借りて過ごした1ヶ月を、シリーズでお届けしたいと思います。
まずは「マドリードの歩き方」から。
マドリードの公共交通機関「スペイン鉄道(Renfe)レンフェ」を中心に、「地下鉄(Metro)メトロ」「バス(Autobus)アウトブス」の切符の買い方やお得なパス、乗り方などをレポートします。
「スペイン鉄道(Renfe)レンフェ」は、日本でいえばJRのようなもの。
日本でも新幹線は、在来線と切符の買い方が違ったり、発着駅などが決まっていますよね。スペイン鉄道も似たような感じです。4つに分けて見てみましょう。
マドリード近郊を走るのは、「近郊線(Cercanías)セルカニアス」。
マドリードRenfeセルカニアス路線図は、こちら。
(アトーチャ駅⇔チャマルティン駅間C3,C4などが工事のため運休中でした。復旧予定は2023年12月だそうです)
セルカニアスに乗るには、まず駅の窓口や自動販売機で購入できるICカード「+renfe & tú(プラスレンフェ)」(€0.5/1週間有効)が必要になります。そのICカードに、行き先によって違う金額を1回1回(あるいは往復)チャージして自動改札でタッチして通過します。
レンフェには、60歳以上のシニア割引パス「Tarjeta Dorada(タルヘタ・ドラダ)」があります。
最初に€6で登録すると、1年間有効で、曜日や利用区間によって25%~40%割引になります。高速列車や中距離列車など利用する際には、特にお得ですよ。シニアのみなさんには、ぜひ利用していただきたいです。
プリンシペ・ピオ駅を発着する「中距離線(media distancia)メディア・ディスタンシア」は、アビラ、サラマンカ、サン・セバスティアンなどとつながっています。切符は、駅窓口で、またはオンラインでも購入できます。
わたしも「プリンシペ・ピオ駅」からメディア・ディスタンシアで、サラマンカへ行きました。
アトーチャ駅窓口で切符を購入したんですが、その際、メモを持参しました。これ、おすすめです。
上の写真のメモを見せたら、駅員さんが笑顔になり「perfecto(完璧だね)!」と褒められました。
日にちのかき方が海外ならではなので、ご注意を。
さて。さあ、乗った~と思いきや、切符を見ても席がわからず、席は窓側、通路側どっち? と戸惑いました。
vは窓側、pは通路側です。覚えておくと便利ですね。
プエルタ・デ・アトーチャ駅、チャマルティン駅を発着する新幹線的な「長距離高速列車(AVE)アベ」は、バルセロナやアンダルシア方面へ、「中距離高速列車(Avant)アヴァント」は、トレドやセゴビアなどへつながっています。
切符は、駅窓口で、またはオンラインでも購入できます。
(アトーチャ駅は、近郊線アトーチャ・セルカニアス駅と、長距離線プエルタ・デ・アトーチャ駅の2つに分かれています)
電光掲示板(上の写真)にある「iryo(イリョー)」は、イタリア鉄道が出資している民間会社の高速列車。AVEなどに比べ、格安で運行しています。ほかにもレンフェAVEの格安版「AVLO(アブロ)」、フランスの格安列車「Ouigo(ウィゴ)」があります。
価格を比較して、利用するのもよいでしょう。切符は同じく、駅窓口で、またはオンラインでも購入できます。
マドリードは、「地下鉄(Metro)メトロ」や「バス(Autobus)アウトブス」が縦横無尽に走っています。
「地下鉄(Metro)メトロ」の路線図は、こちら。
メトロに乗るときには、バスとメトロの共通カード「ICカード(Tarjeta Multi)タルヘタ・ムルティ 」(€2.5/10年間有効)が必要です。券売機で切符を買うときに、一緒に購入できます。一度購入すれば、あとはチャージして使えます。
バスは小銭(マドリード市内€1.5)でも乗れますが、おつりがない場合もあるので、ICカードが便利だと思います。
バスとメトロの共通カード「ICカード(Tarjeta Multi)タルヘタ・ムルティ 」は、1回乗車分もチャージできますが、10回の回数券「Abono 10 Viajes(アボンノ ディエス ビアヘス)」(€12.2)をチャージして使うと便利です。バス停には、チャージする機械もありませんからね。
3人まで使えるので、3人でバスに乗るときには運転手さんに「tres adultos(トレス アダルツ)3人」と言い、3回タッチすればOKです。
ほかに「ツーリストカード (Tarjeta Turistica)タルヘタ・ツーリスタ」(ICカード料金無料/ひとり1枚必要)があり、1日乗り放題券~7日乗り放題券などがあります。
こちらは、1日€8.4~7日€35.4(いちばん狭いエリア、ゾーンAの場合)とちょっと高額ですが、メトロ&バスに加えレンフェ近郊線にも乗れるので、10回の回数券と比較してお得な方を選ぶとよいでしょう。
実際に利用してみて感じたことは、レンフェ、メトロ、バスのどれも通じてGoogleマップで時間や経路を調べ、日本ほどではないにしろ、わりと正確に目的地に着くことができた、ということです。
みなさんも、マドリードの公共交通機関を利用して、旅を楽しんでみてはいかがでしょう。
危ない目に遭うことはありませんでしたが、用心も大切です。鞄をたすき掛けにするなど、スリ対策をお忘れなく。