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こんにちは~。今月は岡山市建部町をご紹介しています。
10月になり、あちらこちらで秋祭りが開催されていますね。コロナでしばらくお祭りができませんでしたが、建部町の七社八幡宮(しちしゃはちまんぐう)の秋季礼大祭「建部まつり」も4年ぶりに行われました。建部郷内の神社の神輿が集まる寄宮祭(よせみやさい)の形式を残し、「七社八幡宮」の1基を含め計8基が集結します。
七社八幡宮に行ってみたら、いつ御輿が来てもいいように準備ができていました。
建部町内の多自枯鴨神社・佐久良神社・富沢神社・宮地神社・真名井神社・天神宮・天満天神宮の七社から神輿が氏子の家を廻りながら麓の八幡温泉に参集し、七社八幡宮の神輿を含め、八社の御輿が集まってから来るとのことでした。
参集した八社の御輿は、この仮屋に収まり、クライマックスは全ての御輿がここから駆け下り、宮司の合図 により、高々と差し上げられ、その高さを競います。
八幡温泉へ行ってみると賑やかに鐘や太鼓を打ち鳴らしながら、建部郷内の御輿が集まっていました。どの神輿も煌びやかです。各神輿は氏子の家を廻りながらここに到着するので、担ぎ手の方はここで一休みです。長い道中ご苦労様です。
「富沢神社」の御輿かな? 宮司さんの詔が始まっていました。
詔の後には神楽(獅子舞)です。各地に保存会があり、舞型も複数あるようでした。舞いの周りには笛や太鼓の囃子方が取り囲んでいます。また、鬼の装束をまとった棒遣いも繰り広げられています。
建部まつりの記録は350年以上前の古文書にも残り、起源は中世に遡るともいわれ、県の重要無形文化財に指定されています。
宮入りの時間がせまると、各社の神輿が順番に沿って、お囃子や獅子、棒使いを従え賑やかに七社八幡宮に向かいます。静かな山あいに響く、神輿と賑やかなお囃子の姿に、コロナ禍で失われていたハレの日の高揚感を感じます。