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北海道で気軽にファーム体験!日帰り利用もできる”ファーム星野”のグルメとアクティビティ~星野リゾート トマム

市之宮 直子

市之宮 直子

北海道特派員

更新日
2023年10月26日
公開日
2023年10月26日
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北海道・占冠村中トマムにそびえるツインのタワーが象徴的な「星野リゾート トマム」。そのふた組のスタイリッシュなツインタワーの下でのどかに広がる「ファームエリア」をご紹介します。

星野リゾートトマムのファームエリア

FarmHoshinoatHoshinoResortsTOMAMUinShimukappuVillage,Hokkaido

北海道屈指のリゾート地、占冠村にある「星野リゾート トマム」。近隣の市町村を含め農場が点在し酪農が盛んなエリアでもある占冠村トマムで、北海道の象徴ともいえる牛がいる農場風景に囲まれ、さまざまなアクティビティなどを楽しめるのが星野リゾート トマムの「ファームエリア」です。

2018年にホルスタイン5頭からスタートした乳牛の飼養は、現在は稀少なブラウンスイスやジャージー牛を含め、30頭を飼っています。
2019年からは「ファーム星野」(農業プロジェクト)の名称で、ここで生産した"トマム牛乳"やトマム牛乳を使った乳製品の施設内レストランでの提供などもおこなっています。

2023年夏季の「ファームエリア」の営業は間もなく終了しますが、「星野リゾート トマム」のカフェなどの施設やアクティビティは、日帰りでの利用も可能なので、来期以降、星野リゾート トマムでのステイや、ドライブの目的地として参考にしていただければと思います。

なお、今季の提供を終了している2023年のプラン情報も参考まで掲載しています。

まきばの風を感じて「アフタヌーンティー」

Oneoftheseasonallimitedplans,"FarmAfternoonTea”ofthesweetsmadefromTOMAMUMILK

2023年9月に期間限定でリリースした「ファームアフタヌーンティー」は、"ファーム星野"の魅力を満喫できるプランのひとつです。

ファーム星野では乳牛を30頭を放牧で育てており、夏の牛乳はさっぱりした味わいなのに比べ、秋には秋の味わいになるといわれ、「トマム牛乳」は、より甘く濃厚な味わいになるそう。

このトマム牛乳をさまざまなスタイルでふんだんに使ったスイーツやセイボリーを集め、ファームエリアの屋外スペースで楽しむとっておきのプランが「ファームアフタヌーンティー」です。

CannoliwithricottafromFarmHoshinoinHoshinoResortsTOMAMU

女性を中心に人気のアフタヌーンティーがファーム星野スタイルになると、この通り。
写真↑はイタリア・シチリア島発祥の郷土菓子"カンノーリ"で、中にはトマム牛乳を使ったリコッタが入っています。
いずれのスイーツももはや"小さなお菓子"レベルではなく、さまざまな要素を散りばめた宝石箱のようなラインアップ。

10smallsweetsandsavoriesfor"FarmAfternoonTea"

上段左から、
・生クリームを使った「牛柄マカロン」、トマム牛乳を使った「シャインマスカットタルト」、フロマージュブランと生クリームを使った「モンブラン」
・リコッタを使った「カンノーリ」、フロマージュブランを使った「クレームダンジュ」とハスカップジャム、「イチジクの食べるバター」、ヨーグルトを使った「シャンパンジュレとりんごのヨーグルト」
・トマム牛乳ミルクジャムとクロテッドクリーム付き「スコーン」、ストラッチャテッラ(モッツァレラ×生クリーム)を使った「スモークサーモンのサンドウィッチ」
と、いずれもファーム星野の乳製品を使っており、健康な放牧牛の牛乳を楽しめる趣向。

Oneofthebeveragesforfree-flowofFarmAfternoonTea,"Leafteaofwinegrapes”fromHokkaido

さらにこの小菓子とセイボリーに「コーヒー」「紅茶」「チャイティー」「ワイン用葡萄のリーフティー」の4種類(アイスとホット)をフリーフローで楽しめます。

中でも「チャイティー」はスパイスがしっかり香る本格的なチャイに生クリームを作るときにできる脱脂乳を加えたミルクチャイ。
脱脂乳のチャイは、まろやかですがスッキリとして、スパイスの風味を堪能できる秋のファームにぴったりのおいしさです。

さらに写真↑の「ワイン用葡萄のリーフティー」は、名称の通り、ワイン用葡萄の葉を摘み、紅茶を造る過程と同じく酸化発酵をさせたリーフティーで、一見、ハーブティーのように見えましたが、一般的なハーブティーとは異なる味わいがあります。
ほんのり酸味も感じておいしい!
今回、ホットでいただきましたが、アイスリーフティーは、ワイン感もあるとのこと。
こちらは、北海道TEAのリーフティーを使用しているそうです。

かなりボリュームたっぷりの内容ですが、どのお菓子も異なるテイストで、おいしさと興味深さからすべて残さずいただきました。

希望すればひざ掛けを貸してもらえますが、ちょうどよい気温でひざ掛けも必要なく、秋めいた風景のなか、遠くに放牧された牛の一団を見ながら、のどかで贅沢な「ファームアフタヌーンティー」になりました。

名称
ファームアフタヌーンティ(要予約)
期間
2023年9月1日~10月31日
料金
1セット7,000円(2名)
内容
小菓子・セイボリー10種、ドリンク4種
予約期日
14日前までに公式HPから
対象
宿泊・日帰りとも利用可

あこがれのハンモックや木にぶらさがるブランコも。ファームエリア散策

"Moo-MooCart"forthedriveinthesite

見るからに広いファームエリアは、なんと面積は約100ヘクタールもあり(東京ドーム21個分!)、歩いて自由に散策ができるほか、まるで牛のようなカート(要普通自動車免許)に乗り、カートドライブで敷地内を巡ることもできます。

名称
カートドライブ(予約不要)
営業期間
2023年4月28日-11月1日
営業時間
9:00-18:00(最終受付時間は時期により異なる)
所要時間
1時間
集合場所
GAOアウトドアセンター
料金
カート1台1時間3,500円(1-5名乗車可)※要普通自動車免許
HorseRidingExperience
BuggyAdventure

早速ドライブに出てみると、ホーストレッキングやバギーを楽しむ人、ドッグランで犬と一緒に楽しむ人に遭遇。

途中、ブラウンスイスやジャージー種の放牧牛にも会ったので、カートを通路脇に止め、しばし牛を観察。
目がクリクリとしてかわいい表情の牛たちに心を奪われました。
黄葉を背景に絵になる放牧牛。

再びカートで進んでいくと、「トマム ザ・タワー」が遠くに見える場所で、ブランコとハンモックを発見!

いつ振りかわからないほど久しぶりのブランコに恐る恐る乗ってみましたが、木にぶらさがったブランコは思いのほか心地よく、しばし童心に返りました。
ハンモックや木にぶらさがったブランコは、物語のなかのものとばかり思っていましたが、小さな夢が大人になってこのとき実現!

NapinaHammockwithsheep

そしてこちらはもう1か所、大人気のハンモックスポット「羊とお昼寝ハンモック」。
なんと、大きな樹の下のハンモックに揺られながらお昼寝をするだけではなく、本物の羊を数えて眠りに落ちる、というコンセプト!

ハンモックが吊るしてある台座の下から、羊が大勢出てきました。
なお、ファームには牛のほかヤギや羊がおり、夏季期間中、「イブニングファーム」(大人2,500円。子ども2,000円)に申し込むと、動物のエサやりやヤギ・ヒツジの放牧体験ができるそうです。

カートは舗装されたカート道を走行しますが、徒歩では縦横無尽に好きなところへアクセスでき、ちょっとしたハイキング気分を味わえます。
ただし、ひとつ注意点が。

夜間、敷地内をおとずれる無数の"エゾシカ"が落としていった置き土産が散見されるので、歩くときは足元に注意しましょう。
ただ、夜、耳を澄ませるとエゾシカの鳴き声が聞こえることもあり、夕刻以降は、もしかするとエゾシカに遭遇するかもしれません。

オトナもキッズも「秋のモーモー学校」で学びとリフレッシュ体験!

気持ちがよいトマムの朝は、ここでしかできない「朝活」!
それが「モーモー学校」です。

動きやすく汚れてもよい服装で「GAOアウトドアセンター」に集合し、最初に無料貸出の長靴をお借りし、渡されたエプロンを身に着けてカートに乗り込みました。
スタッフの方が運転する先頭カートについて移動。

CattlegrazinginFarmHoshino

この日到着した先は、雲海テラスまで一望できる放牧地。

Lecturetimeaboutcattlein"Moo-MooSchool"

ここでカートを降り、スタッフの方にレクチャーをしてもらい、簡単なクイズタイムなどの時間を過ごします。

Milktasting

そしてレクチャーやクイズの答えをふまえて、牛乳の飲み比べタイム!
よく見ると、ボトルごとに牛のイラストが異なっています。
そしてイラストの上に書いてあるアルファベットは、実は牛の名前です。

それぞれ、放牧している牛の個体別牛乳の飲み比べです。
この日は、ホルスタインのベルとデイジー、そしてブラウンスイスのクラリーの牛乳です。

同じホルスタインでも個体が違うと味が違い、牛の品種が違えば、さらに異なる味。
身近にある牛乳ですが、個体別の牛乳飲み比べは、なかなかできない貴重な体験になりました。

個体別牛乳の飲み比べだけでも貴重な体験!と感動していましたが、その後、さらなる珍しい体験が待っていました。
放牧地に入り、これほど近くまで牛に接近。
これだけでも十分に珍しい経験です。
ゆったりのんびり草を食んでいる牛さんたちは、私たちが近づいても、特に気に留めることもなく、マイペースに過ごしている感じ。

Cattledrovingexperience

そして個人的には、この日のハイライトといっても過言ではないほど印象深かった「牛追い体験」。

参加者は、のんびり寝そべっている牛を前に、隣の放牧地まで牛を移動させる任務を受け、スタッフの方に教わりながら牛追いを開始。
「オーイ、オイ!!」と大きな声で牛を追い立てていくのですが、リラックス中の牛たちは、まったく動いてくれません。
移動しないどころか、立ち上がってもくれません!
さらに大人の参加者は大声を出す気恥ずかしさがあり、最初は小さな掛け声しか出ていなかったからかもしれません。

ところが、そのうちに牛追いがとてもうまい参加者の方(大人!)が、次々と牛を移動させていく様子に触発され、最後は全員が大きな声で「オーイ、オイ!!」の大合唱。
そしてとうとう牛たちは全員立ち上がり、この放牧地を後にしました。
スタッフの方にも、「今回参加した方は情熱的」とお褒めの言葉をいただき参加者もご満悦。
充実した気分になりました。

また、ひとたび大きな掛け声を出してみると、広い放牧地に響き渡る声に気分がさらにスッキリ!
広いまきばでお腹から声を出す発声練習をしているような、すがすがしいリフレッシュ体験にもなりました。

名称
モーモー学校(カッコ内は\u0022秋のモーモー学校\u0022の期間と時間)※いずれも要予約
営業期間
2023年6月-9月(10月)※6・9・10月は土・日・月曜開催
時間
8:15-9:15(10:00-11:00)
集合場所
GAOアウトドアセンター
料金
12歳以上4,000円4-11歳3,000円
対象
4歳以上※カートで移動するため1台につき1名要普通車運転免許

ドライブでも利用したいファームカフェ「FarmDesigns」

Farmcafe"FarmDesigns"

ファームエリアの入り口、「GAOアウトドアセンター」には、軽食やスイーツ、ドリンクなどを楽しめるファームカフェ「Farm Designs」(ファームデザインズ)があります。

ファーム星野の乳製品を手軽に楽しめるカフェで、メニューは「トマムミルク」(500円)をはじめ「トマムソフトクリーム」(550円)、「生ハムモッツァレラ」のパニーノ(1,800円)など。
コーヒーメニューも豊富で、ミルクを使ったものでは、オーストラリアやニュージーランドでは一般的な「フラットホワイト」(800円~)などもありました。

FarmDesigns

ファームエリアを一望できる大きな窓に囲まれたテーブル席のほか、屋外のテラス席もあります。

Wheywithlemonandwheywithstrawberry

こちらは、チーズを造る際にできるホエーを使った「ホエードリンク」(900円)です。
栄養価が高いといわれる"ホエー"を使った商品やレシピは今までに目にしたことがありますが、ホエーをそのままドリンクで楽しめるメニューは、初体験です。

レモンとストロベリーの2種類があり、酸味があってとても爽やかなドリンク。
ストロベリーは、イチゴがゴロゴロと入っており、飲んで食べて味わえるドリンクでした。

ちなみに「Farm Designs」は、北海道浜中町本社の"Farm Designs"の星野リゾートトマム店でした。

名称
ファームカフェ「FarmDesigns」
営業期間
2023年4月28日~11月1日
営業時間
10:00-17:00(L.o16:30)
座席数
50席

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

「星野リゾート トマム」では、期間限定のサービスやプランは続々とリリースされているので、2023年12月以降の冬季営業を含め、詳細は公式ホームページなどでご確認ください。

「星野リゾートトマム」のデータ

名称
星野リゾートトマム
住所
北海道勇払郡占冠村中トマム
TEL(代表)
0167-58-1111
アクセス
新千歳空港より車で約100分JR「新千歳空港駅」より電車で「南千歳駅」で特急おおぞら・特急とかちに乗り換え、「トマム駅」下車(所要時間約90分)
URL
https://www.snowtomamu.jp
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