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フランクフルトといえば、皆さんどんな印象をお持ちでしょうか。フランクフルト国際空港、金融都市、アップルワイン…これは私が実際にフランクフルトに住む前に、この町に持っていた数少ない印象です。では、フランクフルトの名物料理は何か? ほかの町のようにお城はあるのか? 自然は豊富? 有名な美術館や博物館は? などと1年半前の私は全くフランクフルトを知りませんでした。そんなフランクフルト在住1年半の私がこの町の魅力的なスポットを集め、皆さんにお届けしたいと思いますので、よろしくお願いします!
フランクフルトの名物料理を代表する食べ物のひとつ「グリューネゾーセ」。ハーブ7種類をサワークリーム等の乳製品と混ぜて滑らかなソースにし、ゆで卵やゆでたジャガイモなどにつけて食べます。
フランクフルトでは毎年、初夏に入る頃(2023年は6月末に開催)このイベントがハウプトヴァッヘ(Hauptwache) 駅周辺のロースマルクト(Roßmarkt)に特設会場が設置され、開催されます。
今年は入場無料でした。会場内に入るとグリューネゾーセが単品で注文できる出店や、各種フードトラックなども集合していますので、店を回り食べ歩きするだけでもイベントを楽しめます。
このイベントの趣旨としては「一番美味しいグリューネゾーセはどこのお店のものか」を決めるというもので、イベント開催中の5日間、毎日各日の出展者7組の中で一番美味しいグリューネゾーセを来場者の投票によって決定します。
投票券付きのテイスティングセットは有料で、事前にオンラインでチケットを購入します。テイスティングセットには、7種類のガラス容器入りグリューネゾーセセット、ゆでジャガイモと、フリードリンク(アルコールもあり)が含まれます。また受付で投票用紙とペンを受け取り、7つのソースのなかから自分が一番おいしいと感じたものに投票する仕組みです。
会期中にフランクフルトを訪れる予定の方は、フランクフルト選りすぐりのグリューネゾーセを一挙に食べ比べできるこのイベントを訪れてみてはいかがでしょうか。
フランクフルトの夏のお祭りのひとつが、この博物館島祭り(Museumsuferfest)です。フランクフルト内には博物館や美術館が立ち並ぶ博物館島(Museumsufer)という地域があります。
このお祭りでは、その博物館島の20以上の提携施設を会期中僅か€7で周回できる特別バッジ兼入場券が販売され博物館巡りを楽しめます。6歳以下の子どもは入場無料で18歳以下は、一部施設が無料の場合もあるので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
博物館島のなかには、一例としてゲーテの生家やフランクフルト歴史博物館、現代芸術に映画博物館などバリエーション豊富な施設が沢山あり、芸術や歴史好きには絶対にお勧めのイベントです!
お祭り期間中には、マイン川沿いで出店が多く立ち並び盛り上がりを見せるほか(写真参照)、お祭り最終日の夜にはマイン川で花火が打ち上げられフィナーレを迎えます。
ドイツの夏は21:00頃まで明るいので、夏の夜長をこんなイベントに訪れて楽しんでみてはいかがでしょうか。
フランクフルトの歴史ある一大イベント、ブックメッセ。2023年は開催75回目ということで一段と盛り上がりを見せていました。
5日間にわたるこの大イベントは、初日2日間はビジネスデーとしてビジネス顧客メインの開催ですが、週末の3日間は一般のお客さんもチケットを購入することで入場可能です。今年は3日間で一般客11万人が来場したとのこと! ブックフェアとはいっても、国際的なメディア・出版業界の展示会ということもあり、子ども向けの絵本や“聴いて読む”オーディオブック、コミックスに文具などの出展もあります。会場内には漫画やアニメなどのキャラに扮装したコスプレイヤーさん達も多く来場しているので、サブカルチャー好きにもおすすめです。個人的に気に入った展示は、「各国の最も美しい本を集めたブース」です。日本やドイツで目にしたことのない装丁のユニークさだったり、美しい本たちが展示されていて、新しい本の形を目にすることができました。
週末の会場はとにかく満員で、また会場も非常に大きいため1日ではすべてを回り切れませんでした。各日のファミリーチケットや、3日間通しチケットなどもありますので、ご自身の計画に合わせてチケットを選ばれるのがよさそうです。
私が実際に参加したフランクフルトのイベント・お祭りを3 つ紹介しました。フランクフルトには規模の大小を問わず毎月興味深いイベントが開催されています。特派員としてこれから沢山の面白いイベントやスポットなどを発見し、皆さんにお届けできたらと思います!