キーワードで検索
こんにちは~。岡山特派員のmamiです。
岡山市建部町には、小さいながらも立派な三重塔を持つ寺院があり、前面道路からもよく見えます。
藤田山成就寺(じょうじゅじ)という日蓮宗の寺院です。調べてみると、驚いたことに備前四十八か寺の一つでした。備前四十八か寺というのは、奈良時代、孝謙天皇の勅許を得て報恩大師摩訶上人によって開基された寺院のことで、およそ1600年もの歴史を持つ寺院だったのです。1358年に大覚大僧正妙実上人により日蓮宗寺院に改宗されています。
仁王門に鎮座する金剛力士像は鎌倉時代に慶派仏師によって製作されたとみられ、平成26年(2014年)に岡山県指定重要文化財に指定されています。
三重塔は、1766年に焼失し、1808年に再建されています。棟札により建立年代と工匠がともに明確で、江戸時代後期を代表する三重塔のひとつということで、2010年、岡山市指定重要文化財に指定されています。
遠目から見ると法輪が貧相ですが、三重塔の真下に来ると屋根を支える組物の意匠が凝っています。
山腹にある寺院なので見晴らしがよく、建部の町が見渡せます。