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錦秋の真如堂
真如堂へと入りました。
ここでは鮮やかな紅葉の世界が広がっています。(11月19日撮影)
「真如堂」。
正式な名前は真正極楽寺。
真如堂は、平安初期に円仁が霊木で彫った天下三如来のひとつ阿弥陀如来を
本尊として堂宇を建てたのがはじまりです。
境内には三重塔、書院、元三大師堂、鐘楼などの伽藍が並び、山門から本堂まで、
ゆるやかに延びる参道の両側からは、赤く色づいた楓が枝垂れています。
紅葉のなかに、三重塔が見えました。
この辺りは錦林(きんりん)エリア。
真如堂へのアクセスは、市バス錦林(きんりん)車庫からも近くて、錦林車庫バス停から
徒歩10分くらいの距離です。
錦林車庫の、「錦林」という名の由来ですが、この辺りは明治までうっそうとした森が
広がっていたそうで、その森の紅葉は錦の織物の様に美しいと言われ、
錦の林・『錦林(きんりん)』と呼ばれたそうです。
いまもこの地域には錦林の名がつく小学校などが残っています。
真如堂のもみじは、ここの所の朝晩の冷え込みで
鮮やかに色付いています。
真如堂の一年は……
冬は白い雪の日があり、春には桜。
桜の後は、青もみじ。
梅雨は紫陽花。
夏から秋は、萩。
そして今、紅葉の時を迎えています。
境内奥へと進むと、本堂裏ではまだ青もみじが多いです。
季節がもう少し進んだ、12月上旬頃の本堂裏では、紅葉と共に、散った紅葉が
地面一面に敷き詰められる「散りもみじ」の景色となります。
以上、彩りの時を迎えた錦秋の真如堂でした。