キーワードで検索
パリで開かれるオリンピックおよびパラリンピック開催期間中は、パリおよびイル・ド・フランス地域圏(パリ首都圏)の公共交通運賃が、通常の2倍になります。現在、2.10ユーロで設定されている地下鉄1区間の運賃は4ユーロに値上げされます。
イル・ド・フランス地域圏知事のヴァレリー・ペクレス氏は、オリンピックやパラリンピックの期間を含む7月20日から9月8日において、同地域の公共交通機関を運営するイル・ド・フランス・モビリテが運賃を大幅に値上げすると発表しました。
この運賃体系は、オリンピックなどの観戦に訪れる旅行者を対象にしたもので、地下鉄などに使える1回券「チケ(Ticket t+)」は、通常2.10ユーロの1回券が4ユーロに、RER(高速郊外鉄道)は6ユーロからの運賃設定になります。
同期間は「パリ2024」という旅行者を対象にしたゾーン1から5までが乗り放題になるパスが、1日16ユーロ、1週間70ユーロで販売されます。通常であれば、1日券(モビリス:ゾーン1&2)は8.45ユーロ、1週間券(ゾーン1〜5)は30ユーロに設定されています。
パリ・シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内のオペラ地区を結ぶロワシーバスは、料金の変動はそこまでなく、片道16.60ユーロ(紙の切符)または14.50ユーロ(ナヴィゴイージー、ナヴィゴリベルテまたはスマホ料金)が、16ユーロになります。(2024年7現在)
一方で、ペクレス知事は「イル・ド・フランス地域圏の住民がこの額を支払うことにはならない」と、今回の措置はオリンピックおよびパラリンピックの期間中にパリを訪れる旅行者を対象としたものであると訴えています。ナヴィゴ・モア(1ヵ月定期券)やナヴィゴ・アニュエル(1年間定期券)、ナヴィゴ・イマジネール(学生向け定期券)、ナヴィゴ・シニア(高齢者向け定期券)の値上げは行われません。
対象期間より前に購入した切符は、期間中も使用ができるため「運賃値上げの影響を受けないために、事前にナヴィゴ・イージーやナヴィゴ・リベルテで7月20日より前に切符を購入することをおすすめする」と述べています。
料金に関しては、詳しくはイル・ド・フランス・モビリテの公式サイトをご参照ください。