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2023年12月、初めて訪れた新潟市。北海道小樽生まれの"道産子"が遭遇した風景や懐かしい味などを感想とともにご紹介します。
目次
筆者にとって、新潟といえば「信濃川」!
道産子の筆者からすると、本州はある種、教科書の中にある少し遠い存在のような気もしていましたが、新潟市に着いて一番最初に経験したのは、本物の信濃川、それも河口を目にしたことでした。
単純に、日本で一番長い川(北海道の石狩川は日本で三番目の長さ)を間近に見ることができて感動。
そんな信濃川を見ることができた場所は「朱鷺メッセ」です。
コンベンションセンターやホテル、オフィスビルが集まっている複合施設「朱鷺メッセ」は、信濃川右岸の万代島(ばんだいじま)にあり、JR新潟駅から車で約10分ほど(徒歩20分)。
その朱鷺メッセの目の前に信濃川が流れています。
朱鷺メッセ2階にはコンベンションセンターやホテルなどの各施設をつなく全天候型の通路「エスプラナード」があり、そこから屋外へ出ることができます。
写真↑は、エスプラナードから外へ出て眺めた信濃川左岸、新潟の街の夕景です。
この写真と反対方向には日本海へ注ぐ河口があり、佐渡島へ渡る佐渡汽船の船着き場もあります。
朱鷺メッセから眺める信濃川は、朝も夕方も夜も、その時々で美しく、毎回心を打つ風景でした。
そして今の季節、朱鷺メッセのエスプラナードが交わる「アトリウム」には、美しいイルミネーションと大きなクリスマスツリーが!
明るい時間には大きなクリスマスツリーを見て、「絶好の映えスポット」と思っていましたが、暗くなって見てみると、イルミネーションやツリーの電飾が輝き始め、とても幻想的な雰囲気に。
こちらは「朱鷺メッセ ウィンターイルミネーション」として、期間限定で朱鷺メッセ2階のアトリウムとエスプラナードで見られるイルミネーションです。
そしてアトリウムにあるクリスマスツリーの反対側にはイルミネーションとグランドピアノ。
こちらのピアノは「アトリウムピアノ」として、誰でも自由に弾ける常設のピアノだそう。
朱鷺メッセには数日間滞在しましたが、毎日、老若男女、次々と人が訪れ、アトリウムピアノを演奏していました。
ポップスからクラシック音楽、世界的に有名になったアニメソングまで、吹き抜けのアトリウムに響き渡る音楽のバリエーションも豊か。
そしてその演奏を立ち止まったり、周りにある椅子に座ったりして楽しんでいる人も少なくありません。
これほどひっきりなしにピアノを弾きに訪れる人がいる朱鷺メッセは、なんとステキなスポットか、と思うに加え、文化的な新潟の方々の一面を垣間見て感心しきり。
また、月2回(いずれも水曜日)、「ランチタイムコンサート」が開かれるそうで、滞在中もアトリウムピアノでの伴奏によるゴスペルコンサートとそれを楽しむたくさんの観客にも遭遇しました。
佐渡島(佐渡汽船)を訪れる際など、少し早めに朱鷺メッセで音楽鑑賞、もしくはピアノを奏でてみるのも旅のとてもよい思い出になると思います。
なお、クリスマスツリーの設置は2023年12月25日(月)まで。
クリスマスシーズンに新潟市を訪れる際は、ぜひ朱鷺メッセの「ウィンターイルミネーション」を見に行ってください。
そしてもう1点。
朱鷺メッセのおすすめポイントは「錦鯉」です。
1階のエントランスに水槽があり、何匹もの立派な錦鯉が泳いでいるのが見られます。
近寄ると、人懐こく(?)寄ってきてくれる愛嬌たっぷりの錦鯉です。
新潟県が世界に誇る芸術、新潟県の鑑賞後でもある「ニシキゴイ」を思いがけず見ることができ、かわいい顔に癒されました。
水槽の隣には、フォトスポットがあり、錦鯉のオブジェを手に持って記念写真を撮ることもできます。
新潟市を含め、新潟県についてはあまり多くを知らない、と思いながら訪れましたが、着いてみると思い出しました。日常的に食べている「柿の種」の発祥の地!
新潟空港に到着早々、せっかくなので新潟県で「柿の種」を買おうと、心に決めました。
そこで、数日間「朱鷺メッセ」に滞在していてしばしば訪れた便利な「コンビニエンスストア エブリーワン」。
食事や飲み物などを購入したほか、なんと新潟土産のバリエーションも豊富。
朱鷺メッセ内のコンビニエンスストアでみつけたお土産です。
そういえば、子どもの頃は家に進物用の缶入り「柿の種」があったり、親戚に行っても柿の種の缶をよく見かけました。そのイメージでいたところ、最初にみつけたのは「かきたね」(238円/阿部幸製菓)というお菓子です。
柿の種の形をした米菓ですが、味のバリエーションがいろいろありました。
そのひとつは「チーズ黒胡椒」。
もともとビールなどのおつまみにも最適な柿の種ですが、「チーズ黒胡椒」味は、さらにお酒が進みそうな味です。
このほかにも「ブレンド醤油」「とうがらし」「柚子胡椒風味」など、味のバリエーションが多く、選ぶところから楽しくなりました。
ちなみに同じメーカーで、瓶詰の「柿の種のオイル漬けにんにくラー油」を作っており、オイル漬けはおかずになる柿の種だそうです。
柿の種好きなら、見た瞬間に目がハートになりそうな「大粒柿の種」(356円/浪花屋製菓)。
見れば、柿の種の元祖、浪花屋製菓(新潟県長岡市)の柿の種です。
とにかく食べ応えがあり、ピーナツ入り柿の種のピーナツより柿の種が食べたい!という人にぴったりの柿の種。
持ち帰る途中、せっかくのこのサイズを安全に運ぶため、こちらを購入したい場合は、あらかじめ適当なボックスを用意して新潟に向かうと安心です。
どれくらい大きいかというと、左が大粒、右が通常の柿の種のサイズ。
大粒柿の種は、そのサイズから満足感があるのですが、やはりおいしくて手が止まらず、結局、毎回通常サイズの柿の種と同じ粒数を食べていた気がするので、食べすぎ注意です。
新潟で食べてみたいと思っていたもののひとつが「万代そば」のカレーです。
ところが残念ながら行くことができず、エブリーワンでみつけたのがこちら「バスセンターのカレー 柿の種」(194円/浪花屋製菓)↑。
万代そばのカレーは、お土産としても人気のようで、新潟空港で万代そばのレトルトカレーコーナーをみつけたのですが、売り切れていたほどです。
友人にも勧められていたので実店舗のカレーは次回の楽しみにとっておくことにして、今回は、万代そばカレー風味の柿の種を味わうことにしました。
こちらは亀田製菓の「サラダホープ」(250円)。
新潟限定と聞いていたので、早速購入。
大袋サイズのサラダホープも販売していましたが、かなり大きいので手軽なサイズのこちらを。
ところが、食べてみると懐かしい味。
子どもの頃に食べていたことを思い出しました。
塩味の米菓で、サラダオイルがまぶしてあるのであっさり過ぎない"あられ"です。
食べやすくて、せっかくの小袋サイズで買ったにもかかわらず、あっという間に数袋を食べたくなる手軽さとおいしさです。
お土産にもよいですが、ホテルでちょっとつまみたいときのおやつにもおススメです。
元来お米好きなので、つい、米菓を買ってしまいますが、こちらもお米のお菓子です。
雪国あられのお米で作ったノンフライのかりんとうです。
食べてみると、油で揚げていないので、とにかく軽い!
「お米かりんとう」(302円)は、定番の沖縄黒糖味をはじめ5種類ほどあり、「珈琲味」を購入しました。
サクサクと軽いお米かりんとうに加え、コーヒーフレーバーが香りよくマッチし、軽やかな味わい。
さらにかりんとう1個の大きさもちょうどよく満足感があります。
かりんとうだけでいただいても美味しいですが、コーヒーブレイク、ティータイムにぴったり。
新潟が誇る新潟県発祥のニシキゴイをモチーフにしたお土産「紙 にしきごい モビール」。
もはや芸術作品です。
こちらは朱鷺メッセにあるホテル日航新潟3階にあるショップで購入しましたが、同じく朱鷺メッセ内の「情報工房DOC朱鷺メッセ店」(コンビニエンスストア"エブリーワン"隣り)でも販売しています。
この「紙にしきごい」は、情報工房DOCを運営する株式会社第一印刷所(新潟市)が2023年5月1日(鯉の日)に発売したモビールだそうで、サイズはM(2,530円)・S(1,980円)の2種類(写真はSサイズ)、カラーバリエーションが豊富で、写真の大正三色のほか紫水晶、紅玉、紅白などのほか黄金(M)と白金(S)が2枚セット(4,400円)になったものまであります。
錦鯉の模様や体系を表している色や流線が美しく、空中に浮かぶニシキゴイはとてもきれいです。
こちらもホテル日航新潟のショップで販売していました。
ここ最近、升を購入したいと思っていたところ、こちらの升「柳都」(550円/ウィング・ワールド)を見かけ、おいしいお米と日本酒でも知られる新潟のお土産にもぴったり、と購入しました。
新潟の歴史ある古町花柳界「新潟古町」は、京都の祇園、東京の新橋に並ぶといわれ、堀と柳、そして芸妓が風情を醸し出していた新潟の花柳界を「柳都」と呼ぶそうです。
柳都をモチーフに芸妓が焼き付けられた升のルックスで買い求めましたが、帰宅しパッケージを開くと、ヒノキの香りが一気に立ち昇ってきました。
改めて商品説明を読むと、天然の木曽ヒノキ製だそう。
日本酒を飲むときはもちろんですが、ただ手に取っているだけでもヒノキの香りに癒されます。
新潟へ行く前に、名物などを多少はチェックして行ったつもりでしたが、現地では魅力的な新潟土産がまだまだたくさんありました。
お土産を覗いてみただけでも、新潟県の広さと文化を垣間見られるようなラインアップに、"新潟"の沼にハマりそうです。
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12月の新潟市は、晴れ・雨・風・虹とめまぐるしく変わる日もありました。
新潟っ子に尋ねてみると、虹が出たり、天候が変わりやすいのは、新潟市内ではよくあることだそうです。
そんな雨が降り出した夜、写真は朱鷺メッセ内のホテルから窓越しに見た新潟市の夜景です。
雨粒とのコラボレーションで見た新潟の風景も忘れ難い美しさでした。