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工場見学は楽しいですね。アルコールで言えば、ビールや日本酒蔵見学は経験がありますが、沖縄で、初めて泡盛の蔵元見学に。前夜、沖縄の居酒屋で、”最近、沖縄の若者は泡盛は飲まない”と言う事も聞いていたので、泡盛事情も気になり見学に参りました。
蔵元は、車がないと不便な場所も多いですが、今回はゆいレール・首里駅から徒歩約10分の所にある瑞泉酒蔵です。沖縄らしい風情漂う住宅街にあります。徒歩圏内に首里城公園があります。
瑞泉酒蔵株式会社は1887年5月1日に創業、130年以上続く沖縄では2番目に古い名門の蔵元です。当時、琉球王府は高い品質を保持するために、首里三箇と呼ばれる首里の城下町、崎山・赤田・鳥堀でのみ泡盛の醸造を許可、厳しい管理下におき、伝統の味を守り続けてきました。戦前は100位あった蔵元が、戦後はかなり少なくなったそうです。
上階へ案内され、約10分ほど、DVDで、瑞泉酒造の成り立ちや、琉球泡盛の製造方法、そして東京大学で保管されていた戦前の黒麹菌を使用した「御酒(うさき)」の開発に至るまでを見ます。
その後、600年の歴史を持つ泡盛の特性など、わかりやすく説明していただきます。
泡盛は、タイ米と黒麹菌が使われています。(腐敗に強く高温多湿な沖縄での酒造りに良いそうです。)また仕込みは1回だけの全麹仕込みだそうです。詳細は下記からご確認下さい。
50年位経っているそうです。新しい泡盛を継ぎ足しながら熟成させているので、各カメの年数は定かではありませんが、まろやかで飲みやすい泡盛へ成長しています。
泡盛は、カメの中だけでなく、瓶詰しても、絶えず熟成しているそうです。ちなみに、泡盛を3年以上貯蔵したものに限り「古酒」表示されます。
ここで、様々な種類の泡盛の試飲をさせて頂きます。一番気に入った泡盛は、右の「おもろ|甕貯蔵10年古酒」43度 です。とにかく香りが良くて口に含むとまろやかな味わいが楽しめます。お酒好きのお友達に、早速こちらから発送して頂きました。
戦火をまぬがれ東京大学で保管されていた戦前の黒麹菌を使用し、昔ながらの技法により復刻させた泡盛「御酒(うさき)」です。
飲みやすい泡盛ベースのお酒も開発されています。友人達と自分へのお土産に、1本ずつ購入しました。
猫好きのお友達にはこちらの泡盛を。
出産祝いや結婚祝いに如何でしょうか。年数がたつほど、まろやかな旨味が増してきますね。
文頭に、最近の沖縄の若者は焼酎を飲まないと書きましたが、実際に県内の出荷量は落ち込んでいるとの事。嗜好の多様化もあるようですが、瑞泉酒蔵は、古酒だけでなく、女性や若者にも飲みやすい泡盛の新種やリキュールを開発・販売され、日々熟成している泡盛と同じように、絶えず前進されているイメージです。
今後は、筆者が住む大阪のお店でも、若者が気軽に飲めるような映えて美味しい泡盛に出会える事も願っております。
ちなみに那覇空港にも、泡盛コーナーがあり、各蔵元の泡盛が並んでいます。那覇空港まで行かれる際は、こちらもご覧ください。
ガラス瓶の中でも、懸命に熟成している奥の深い泡盛が大好きになった筆者です。