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2024年1月31日、新潟市内にある「新潟空港」と札幌市内にある「丘珠空港」を結ぶトキエア株式会社の"新潟⇔札幌線"が就航しました。2023年12月に初めて訪れた新潟ですが、トキエアの就航で一層アクセスしやすくなりました。丘珠空港から約1時間半のフライトで行き来できる新潟で、出合った新潟グルメをご紹介します。新潟で何を食べよう? お土産は何にしよう? と思ったときの参考にしてください。
目次
2024年1月31日に新たに就航した「トキエア」(新潟市東区)の新潟⇔札幌・丘珠線は、週4日(金・土・日・月)、1日2往復を運航することになりました。
丘珠空港は札幌市東区にあり、地下鉄東豊線「栄町駅」から車で約5分、徒歩20分でアクセスできる空港です。
札幌市内にあるため、特に冬は空港へのアクセスがしやすく利便性が高い空港です。
札幌市民にとっては、新潟がかなり近く感じる街になりました。
12月に訪れた新潟では、右も左もわからないまま初めて訪れたのですが、「地球の歩き方web」での記事も参考に、比較的定番といわれる食べ物を中心に新潟グルメを目指しました。
食事をしながら「せっかく新潟へ来たので、新潟らしいビールを飲みたい」と見つけたビールは、新潟限定ビイル 「風味爽快ニシテ」。
仕事終わりに飲んだのですが、名前のとおり爽快な味わいで、乾いたのどをやさしく潤すので、どんどん飲んでしまいそうなのど越しです。
そしてよくよくジョッキを見ると、"SAPPORO"の文字が。
日頃からサッポロビールを飲みなれているので、ご縁を感じてうれしくなりました。
なんでも、1876年に札幌で開設した"開拓使麦酒醸造所"(後の札幌麦酒醸造場)の初代醸造技師と、札幌麦酒醸造場を受け継ぎ大倉組札幌麦酒醸造場を設立、その後札幌麦酒会社を設立した大倉喜八郎は、新潟県出身だそう。
思いがけず新潟とサッポロビールのつながりがあることを知りました。
サッポロビールホームページによると、初代ビールの「風味爽快ニシテ健胃の効アリ」という宣伝文に由来しているそうです。
北海道は日本一のそば粉生産地で、そば屋さんも数多くありますが「へぎそば」を食べたのは初めてでした。
「へぎそば」の"へぎ"とはどんな食べ物だろうと思っていましたが、"へぎ"とは入れ物のことを指しているそう。
へぎの上にひと口で食べられる大きさに丸められ、きれいに並んでいるそばをそばつゆにつけていただくのがへぎそばだそうです。
ですが、見かけだけではなく、つなぎに"ふのり"を使っているところが最大の特徴です。
「つるりとしたのど越しがおいしさの決め手」と聞きましたが、いただいてみると、つるり加減が想像をはるかに超えていました!
今までに食べたことがない滑らかなのど越しに驚くばかりです。
そばつゆでいただきますが、魚や野菜などの天ぷらと一緒に食べることも多いそうです。
お弁当でも売っていた「タレかつ丼」は、新潟のソウルフードだそう。
タレカツ、かつ丼、新潟タレかつなどとも呼ぶそうです。
一般的なかつ丼は、卵でとじ、かつおだしでいただくことが多いと思いますが、新潟のタレかつ丼は、まず、見た目が異なり薄いトンカツが特徴。
そして甘辛いしょうゆベースのタレがご飯にかかっており、トンカツはサクサクしていて食べやすい!
ソウルフードと聞いて納得のリピートしたくなる料理です。
新潟を訪れて、まず驚いたのは、北海道とは魚の種類が違うことです。
もちろん、すべてが異なる種類ではありませんが、道内の魚屋さんでは、日常的には見かけないような魚があり、とても興味をそそられました。
なかでも高級魚として知られる「のどぐろ」は、新潟の名物だそう。
特に新潟産の「のどぐろ」は、脂がよく乗っていて、焼ものなどでいただくそうです。
朝食でのどぐろをいただきましたが、確かに脂が乗っていました!
日本海で獲れる新鮮な魚が手に入る新潟では、お寿司もおいしい!
北海道の魚介は全国でもトップレベルのおいしさだとは思いますが、新潟のお寿司は、新鮮な魚介に加えて、国内随一の米どころの銀シャリもまたごちそうです。
季節によってネタは変わると思いますが、新潟以外で水揚げされた魚を含め、北海道ではみかけない魚介の味も満喫できることも含め、お寿司屋さんにはまた行きたいと思いました。
今回、新潟港から佐渡島へ渡る"佐渡汽船"が運営するお土産ショップが"朱鷺メッセ"で開催していたイベントに出店しており、そこで新潟土産に加え、佐渡土産を購入できました。
通常は、佐渡汽船に乗船する"新潟港万代島ターミナル"3階の「佐渡汽船 トキめき館」で扱っているお土産だそう。
朱鷺メッセに滞在しながら、佐渡汽船のトキめき館へ行くことができませんでしたが、イベント会場で購入したお土産をご紹介します。
新潟へ来て、いちばん食べたかったのが「笹だんご」です。
本物の笹にくるまれ、中にあんこが入っています。
(写真の右奥が佐渡汽船の新潟港万代島ターミナルです。)
おいしいおだんごの宿命で、5日間しか日持ちがしません。
どうしても札幌に持ち帰りたかったので、佐渡汽船スタッフの方に相談すると、毎日できたての笹団子を仕入れているそうなので、最終日に取り置きをしてもらえることになりました。
佐渡汽船さんのおかげで、無事においしくやわらかい笹団子をお土産にできました!
昔ながらのお団子をくるんでいる笹をむいていくと、よもぎが入った緑色のお団子が出てきました。
笹の香りがする笹団子は、子どもの頃、新潟に住む遠い親戚から送られてきた笹団子と同じ味がしました。
新潟を訪れてみて、やはりお米のおいしさを痛感しました。
そこでコシヒカリを買って帰ろうと思いましたが、目に入ったのはこちらの「新之助」。
新しい品種だそうで、コシヒカリのようなトップレベルのおいしさだそうですが、おいしさの方向性がコシヒカリとは異なるそう。
粘りが強いにもかかわらず、比較的硬めに炊けるとのこと。
また、冷めても硬くなりにくく、おいしさを保てるお米だそうです。
コンパクトなサイズ感もパッケージもお土産にしたくなる商品です。
ジャケ買いにも近いインスピレーションで購入した「雪降るカステラ」。
実は佐渡汽船さんが販売していたカステラはほかに「佐渡牛乳カステラ」があり、こちらは三角屋根の牛乳パックにトキのイラストが描かれたとてもかわいいパッケージのカステラです。
お土産にぴったりな「佐渡牛乳カステラ」と迷いましたが、使用している"雪室珈琲"が練りこまれたカステラに引かれて今回は「雪降るカステラ」を購入。
「雪降るカステラ」は、"雪室"で熟成したコーヒー豆をクラッシュしてカステラ生地に練りこんであり、コーヒーの風味が豊か。
しっとりした焼き上がりで食べやすいのも特徴です。
さらにクラッシュコーヒー豆と粉砂糖の"スノーパウダー"が入っており、お好みでふりかけていただくと、粉雪がうっすら積もった雪国新潟を思わせるお菓子に。
(スノーパウダーがおいしかったので、カステラを横に倒してたくさんかけてみました。)
1ヵ月ほど日持ちし、しっかりしたパッケージに入っているので、お土産にぴったりです。
新潟といえば、おいしいお米で有名ですが、おいしいお米の産地といえば、日本酒もおいしい!
ということで、新潟県産の日本酒も数多く販売していました。
佐渡島の日本酒が各種あり、佐渡市以外にはあまり出回らないという日本酒もありました。
そのひとつがこちら「金鶴 純米酒 拓」(加藤酒造店)。
新潟市へは来たけれど、佐渡島へ渡る時間がない場合にも、ぜひ新潟港万代島にある佐渡汽船ターミナルの「トキめき館」をチェックしてみてください。
特に佐渡汽船では、佐渡のお土産が充実しているので、ほかでは手に入りにくい新潟土産もゲットできるチャンスがありそうです。
佐渡汽船チョイスのお土産売り場でしっかりお土産をゲットしたのですが、札幌へ帰る日、新潟空港で保安検査場を早めに通過し、搭乗待合室へ向かうと、新潟土産がところ狭しと並んだ売店があり、そこでもいろいろなお土産をみつけました。
いろいろなお店でみかけて飲んでみたいと思いながら、タイミングをはずしてしまっていた「ヤスダヨーグルト」(飲むヨーグルト)を発見。
プレーンをよくみかけていましたが、こちらでは「越後姫」もありました。
「ヤスダヨーグルト」は、とても濃厚な味わいにほどよい甘さがおいしい飲むヨーグルトでした。
ヤスダヨーグルトの公式ホームページによると、この甘さは新潟特産の"20世紀梨"をヒントにしているそうです。
とても上品な甘さです。
「雪降るカステラ」を購入する際に佐渡汽船のスタッフの方におしえていただいた「雪室珈琲」。
どこかで飲むチャンスはないかと思っていたのですが、新潟を立つ間際に出合えました。
搭乗待合室の売店では、ホットコーヒーとアイスコーヒー、どちらも販売しています。
雪室珈琲は、雪国ならではの天然の雪を使った"雪室"の低温で湿度が高い環境で貯蔵することで、コーヒーの雑味成分が抑えられるそうです。
飲んでみると、ほどよい苦みのすっきりとしたコーヒーでした。
一度食べるとそののど越しが忘れられなくなった「へぎそば」。
搭乗待合室の売店では、何種類かのへぎそばを販売していました。
乾麺のひとつを購入しましたが、茹でて食べると、あのつるっとしたのど越しを家でも楽しめました。
クセになるのど越しの「へぎそば」、おすすめです。
売店で「新潟米使用」のポップに引かれて購入したおにぎり。
よく見ると、「笹だんご」と同じ"越後獅子の株式会社さかたや"のおにぎりです。
具も数種類ありました。
そして新潟旅での最後の最後で大きな驚きを経験しました。
「おにぎりのご飯がとてもおいしい!」
想像もしていなかったおいしいご飯です。
いつもは断然、北海道産米派ですが、コンビニスタイルのおにぎりでもはっきりとわかる新潟のお米のおいしさを再認識し、新潟県産米のファンになりそうです。
今回の新潟滞在では、限られたスケジュールでしたが予想を上回る数の新潟グルメを堪能できました。
とはいえ、今回はいただくことも、レトルト商品の購入もかなわなかった新潟ローカルグルメがあります。
・バスセンターのカレー
・イタリアン焼きそば
さらに札幌へ戻ってから、佐渡汽船オンラインストアをのぞいてみると、おいしそうなお土産はまだまだたくさんありました。
なお、能登半島地震の影響を一部受けていた店舗・オンラインストアの営業は、2024年2月14日現在、どちらも通常通りの営業をおこなっているそうなので、買って&食べて佐渡・新潟を応援したい方もぜひオンラインストアをチェックしてみてください。
次回、新潟を訪れる際には、今回食べられなかったグルメをぜひともリベンジで味わいたいです。