キーワードで検索
日本と違って厳かではなく、パーッと陽気に新年を迎えるスペイン。大晦日の今日は、年が変わる午前0時に多くの人がする3つの習慣をご紹介します。
国民的習慣と言えるのは、12粒のブドウです。大晦日の夜、時計の針が12を指した時になる時計塔の鐘の音に合わせひとつずつ、計12粒のブドウを食べ新年の幸運を祈るのです。意外とタイミングが難しく、皮や種があると食べにくいのであらかじめ取り除いて食べやすくしておく人も。年末のスーパーではブドウの房のほかに、12粒だけブドウが入ったパックや缶詰も売られるのですよ。年越しタイムにはテレビにマドリードのプエルタ・デル・ソル広場にある州庁舎の時計塔が映し出され、多くの人はこれを見ながらブドウを口にします。このプエルタ・デル・ソル広場はもちろん、カウントダウンイベントをするほかの都市や町の広場には大勢の人が集まります。
年末になるとインナーウェアのお店などのウィンドーにお目見えするのが赤い下着。実は、年を越す時に赤い下着を着用していると幸運が訪れると言われているのです。意外にもこの習慣は古く、中世に起源があるのだとか。私は毎年買おう買おうと思いつつ、いまだに赤い下着を持っていません。次回こそは・・・!!
年越しの12粒のブドウを食べた後には、スパークリングワインで乾杯をします。その時に、グラスの中に何か金のもの(ネックレス、ブレスレット、指輪など)を入れて飲むと金運がアップするとも言われています。私もしたことはあるのですが、効果は感じられませんでした。乾杯の前後に金のアクセサリーを洗うのが面倒なので、最近はやっていません。
私が知っているのはこの3つですが、スペインは広いのでほかの地方には別の習慣があるかもしれません。
ところで私はスペインに住んでいても日本の大晦日の習慣をひとつ続けています。それは年越しそば。今回は玉ねぎと人参、桜エビでかき揚げをつくって、かき揚げそばにする予定です。
では、皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。