キーワードで検索
前回ご紹介したモンサント旅行のもうひとつの目的地が、モンサントから車でさらに東、スペインとの国境沿いにある温泉、モンフォルティーニョ(Termas de Monfortinho)でした。
ポルトガル観光局のサイトによるとモンフォルティーニョ温泉は、「ローマ時代の遺跡があることからローマ人植民地時代に使用されていたと考えられている(ただし、「この温泉の使用について信頼できる証拠があるのは17世紀以降のみ」)という老舗温泉で「1940年代に新たな施設が建設されるとともに重要な温泉地となり、今日では国内で最も有名な温泉のひとつ」とのこと。
ここで疲れをゆっくり癒やしたいと思ったのでした。
こちらの温泉の利用方法は、受付で希望のメニューを選んで、水着に着替えてそれぞれの施設へ出かけるというもの。
最もベーシックなのが温泉のプール(Piscina)です。2時間で15ユーロ。次が4時間+ハイドロマッサージで25ユーロ。他にはお風呂、各種マッサージなどがメニューにあります。私たちが出かけた時は、自分たち以外にカップルが1組いただけでガラガラでしたが、マッサージなどスパメニューは事前予約がおすすめとのこと。
今回は、家族で楽しめたらいいかな、と思いプール4時間+ハイドロマッサージを選んでみました。
こちらはスイムキャップとプール用サンダル着用が義務付けられています。持参しなかった場合はレンタルしなければいけません。
ロッカー、バスローブ、タオルは預かり金を支払う形で借りられます。
冬に温泉、楽しみ〜と思っていたのですが、プールの水温は30度くらいでめちゃくちゃ寒く、とても4時間なんていられませんでした。1時間が限界。しかも一度この場所を離れたらもう戻れないというなかなかひどい仕組みです。
ハイドロマッサージは、別のフロアの個室に移動して、各自ジャクジーに入るものですが、こちらも熱くはない。正直、リラックスとは程遠かったです。
水は無色透明でサラサラしていて、熱くもない……と物足りない気持ちだったのですが、温泉水はとても飲みやすかったです。「強いから、1日1杯にするように」と注意とともに、持ち帰り用に水筒にも入れてくれました。
そんな注意を聞いて、「気がついてないものの、効能があるのかも?」と思い直しました。施設に入った時は気がつかなかったのですが、入口にこの温泉であざが消えた的な写真の説明もありました。お客さんのことを「患者さん」と呼ぶくらいなので、温泉を楽しむよりも湯治目的の人が多いのかもしれません。実際、その晩は温泉疲れ?
を感じて、早い時間からものすごくぐっすり眠れました。
なお、効能は、呼吸器、循環器、リウマチ、筋⻣格、消化器、腎尿、代謝内分泌系とのことです。
この温泉施設には宿泊できませんが、近くにホテル・フォンテ・サンタナ(Hotel Fonte Santa)というホテルがあります。このホテルと温泉施設は専用の遊歩道で結ばれていて、徒歩で5分くらいでしょうか。
ホテルにはプールやバイクパス、テニスコートがあって、多分夏場はにぎわうはずです。
冬場はゆっくりとしたいお客さんが泊まるのだと思います。私たちは2泊しましたが、朝昼晩、3食ホテルで食べて、どこにもいかずダラダラ過ごしました。
実はサウナもあって、受付に使用したいと告げると「30分待って」と言って温めてくれました。こちら貸切状態だったので(多分、誰もあるって知らない)、ダラダラとドライとスチームサウナを行き来して過ごして、すっかり温まりました。あと、バー+暖炉のあるエリアもいい感じでした。
温泉は冬向きではないと思いますが……夏ならアリかもしれません。
(撮影by東リカ)
※撮影写真の掲載許可をいただいています。
※写真の無断転載禁止