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タジキスタン共和国グルメレポートNo.10 – イラン人と行くイラン料理店

村中 千廣

村中 千廣

タジキスタン特派員

更新日
2024年2月28日
公開日
2024年2月28日
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タジキスタンにはどのような飲食店があるかご存じですか?

英語でブラウザー検索をかけると、首都ドゥシャンベ市内の飲食店に関する一定の情報は得られますが、日本語で得られる情報は皆無といっても過言ではありません。

手当たり次第に暖簾をくぐり、タジキスタンで楽しむことができるさまざまな料理を紹介していきたいと思います。

「おいしい」は、記述がない限り筆者個人の主観です。

いい部分をピックアップできるよう、2回以上利用し、3種類以上のメニューを味わよう心がけています。

食の水準は発展途上であるという見方もあります。批評に終始せず、明るくユーモラスなレポートとなるよう心がけます。

食あたりに関しては、どこで何を食べたとしても一定のリスクが伴うというのが同国の現状です。本稿は「安全」のお墨つきではございませんので、旅行者の皆様におかれましてはくれぐれも体調とご相談の上で、利用をご検討ください。

イラン料理店「БОНУ」

タジキスタンの食レポート第10弾は「ИРАНСКИЙ РЕСТОРАН "БОНУ"」。日本語にすると「イラン料理店"ボヌ"」になります。

イラン料理を食べた経験が人生で2回ほどしかない筆者は、どうにも「イラン料理店」としての評価をする自信がありませんでした。悩みに悩んだ挙げ句、イラン料理と日本料理の双方を知り尽くしたグルメのイラン人にお付き合いいただくことにしました。

Google Map上で表示される地点は移転前の場所を指しているため、注意が必要です。2024年2月時点の正しい店舗位置は本稿最下部の埋め込みマップをご参照ください。

店内の様子

©︎@chivillain 歩道に面した看板

店はボフタール通りに位置するビジネスセンター内にあります。きちんと辿り着けるか不安を覚える必要はありません。なぜなら、紫に輝く大きな看板が敷地内へと誘ってくれるからです。

©︎@chivillain 駐車場入口

専用駐車場があるので、お車でのアクセスも楽々です。特段駐車料金の案内は確認できませんでしたが、出庫時に利用客と管理人が金銭を授受している様子が見受けられたので、少なくともチップのお支払いは適当だといえるでしょう。

©︎@chivillain 入口

ビジネスセンターの一角に店舗を構えていますが、紫色の光を放っているので入口の場所は一目瞭然です。

©︎@chivillain 3階

エレベーターで3階へ上がると、すぐに受付があります。2階は同レストランのVIP専用フロアとなっています。

©︎@chivillain 売店

すべてイラン製か定かではありませんが、レストランの入口にはタジキスタンのスーパーマーケットでは見慣れないさまざまな商品が並んでいます。

  • アイスクリーム
  • レセプション
  • 過去に来店した著名人の記念写真
©︎@chivillain 店内

店内は広々としており開放感があります。ちょうどアジアカップのタジキスタン戦が放送されていたので、男性スタッフの大半は仕事そっちのけでTV画面に釘づけになっていました。

メニュー

メニューのバリエーションがあまりにも豊富で困ってしまいました。

©︎@chivillain Ассартиимахсуси«Бону»бо2донамохича

4人前: 439ソモニ (約5877円)

英語を話せる店員さんが「5名ならこれしかないね!」と力説されていたので、言われるがままに大人数向けのセットを注文しました。さまざまな種類のお肉の他、グリルしたトマトやサラダ、主食のコメやパンが付きます。

英語の説明がない代わりに、メニューには「کباب هاي مخصوص بانو با ماهیچه」とペルシャ語訳が添えられていました。Google Translateに貼り付けてみると、「Kebabs for ladies with meat (レディー向けケバブ)」という結果になりました。

食における嗜好に男女の分け隔てなどないと考える筆者にとっては首を傾げる名称ではありましたが、とてもおいしい料理でした。米、パン、フライドポテトなどの付け合わせの分量は、要望に応じて調節してくれます。

©︎@chivillain

イランの伝統的なパンも種類が豊富で、大変興味深いです。

おわりに

©︎@chivillain

同店は英語を話すスタッフを複数擁していることから、ロシア・タジク語が分からない駐在員にとっても比較的利用のハードルが低い飲食店と言えるでしょう。一方で、豊富な種類のメニューには英語が併記されていないため、混雑時の利用には少々ストレスが生じるかもしれません。

「言語が分からず、四苦八苦すること」こそ、タジキスタン及び非主要言語が母国語とされている国々に滞在する際の醍醐味と捉えている筆者にとっては、料理をウェイターに一任するスリルを思い出させてくれるいい機会となりました。

前述のイラン人の友人に食後の感想を求めたところ、「的を射てはいるものの、本場のイラン料理はもっとおいしい」とのことでした。

イランにもぜひ、一度足を踏み入れてみたいものです。

ИРАНСКИЙРЕСТОРАН”БОНУ”

インスタグラム
@bano_dushanbe
英語メニュー
なし
英語を話すスタッフ
あり
アルコール飲料の提供
なし

記載価格は2023年1月18日時点、OANDA(146.6円=1米ドル)とタジキスタン国立銀行(1米ドル= 10.95ソモニ)発表の両替レートに基づいて算出しています。

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