キーワードで検索
2024年が始まってからまだ1月だというのに、ドイツでは新年早々2回も全国的な鉄道ストライキが行われたり(1/30現在、2/2にまた新たにストライキが決定しました……)ドイツ右派政党のスキャンダルに対抗するデモの動きが活発だったり、はたまた大雪警報が出たりなど、慌ただしい新年の始まりを感じています。通常このような予測ができない動きに対して、少しでも事前に情報を集められるソースについて、また対処法について触れたいと思います。
日本の外務省が運営する海外安全情報配信サービス「たびレジ」は、メールマガジンの形で旅先/滞在先の情報が現地の大使館・総領事館から届く無料のサービスです。
また公式サイトには
大規模な事件・事故、テロ、自然災害等緊急事態が発生した場合、被害の状況によっては、現地の大使館・総領事館から、緊急連絡のメールが届き、安否の確認や必要な支援などを受けることができます。
「たびレジ」外務省 海外安全情報サービス
との記載もあります。LINEとの連携機能もあるようです。
私もワーキングホリデーを行ったときからこちらの「たびレジ」に登録し、たくさんお世話になりました。
例えば2020年当時はコロナ感染症が流行し始めた際に、デュッセルドルフに住んでいたのですが、デュッセルドルフの属するノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW州)の新型コロナウィルス対策について、
随時日本語で最新の情報を受け取ることができました。
現地のニュース番組でそのような大事な情報を受け取るのが難しい渡航者に関しては、非常に役に立つサービスだと感じています。
最近受け取った連絡の例ですと、
といった内容です。
まだ登録されていない方はぜひ利用してみてください。
たびレジ公式サイト
日本では近年地震が予測されるとスマートフォンで「緊急地震速報」が大きなアラーム音とともに鳴りますね。
ドイツでは地震はほとんどありませんので滅多にそのような通知はありませんが、今月初めて写真のような通知を受け取りました。(厳密にいうと2回目の通知でしたが、1回目はテスト警報でした 2023年9月予行練習の通知)
今回は大雪に関しての警報でした。特に設定も何もせずにこちらの通知は届きました。
この通知が届いたことにより、私の働く会社では従業員の通勤上の危険を考慮してホームオフィスに切り替えられました。
予想もできないので驚くかもしれませんが、便利な通知だと思います。
ドイツは日本と違って電車やバスなどの公共交通機関の遅延が多かったり、突然予定されていた運航便がキャンセルになったり、また今月に2回もあった従業員や組合員のストライキによる数日間に渡った交通機関の運行停止などの状況に直面します。
そんな状況になるべく直面したくないものですが、万一に備えて代替移動手段を考えたりしなければならないときがある場合、私はどうしているのかをご紹介します。
まず、ドイツ国内を移動するならドイツ鉄道のアプリDB Navigatorはダウンロード必須です。(無料)
ドイツの駅では電光掲示板が壊れていることが多く、また遅延の情報についてはドイツ語のみの表示、ドイツ語のみのアナウンスが流れます。(※主要都市部の駅を除く)
ですがこのDBのアプリは英語/ドイツ語を選択できるので、自分で遅延情報を知ることができます。
また鉄道の運行だけでなく、バスや地下鉄、市電の情報も調べることが可能です。
最近アプリの仕様がアップデートされて前よりさらに便利になりました。
自分の乗ろうとしているルートをアプリ内で“マーク”すると、その便が出発する時間の30分前に、時間通り出発するのか/遅延の場合は何分の遅延か/欠航か/に関して、お知らせがるようになりました。
少なくとも30分前に知ることで、突然の変化に対する対応策を考えられるかと思います。
DBアプリでカバーできない場合は、その地域の公共交通機関を運営する会社のアプリやホームページもあります。
例えばフランクフルト周辺の公共交通機関についてはRMV(Rhein-Main-Verkehrsverbund :ライン-マイン-交通協会)が、デュッセルドルフ周辺の公共交通機関についてはVRR (Verkehrsverbund Rhein-Ruhr:ライン-ル-ア-交通協会)といった交通協会です。
大体が3文字から5文字の名前で、各公共交通機関の車体にロゴマークが書かれていたりしますので、表記を探してみてください。
もしもどうしても公共交通機関での移動が困難または時間に間に合わない、というときのために私は念のためFreenowというタクシーのアプリを入れています。
こちらは会員登録時にクレジットカード・支払い情報登録の必要がありますが、アプリで現在地に近いタクシーの状況を確認でき、何分で自分のもとに車が到着するのかもわかり、便利です。
ほとんど使用はしないのですが、予備方法として備えています。
また各駅にはレンタサイクルや、街中ですと電動キックボード(E-scooter)も簡単な登録のみ・無人で借りることができます。ほとんどアプリを使用しての手続きになります。
レンタサイクルはドイツ鉄道(Deutsche Bahn)が運営しているCall a Bikeが代表的です。
電動キックボードに関しては各都市によって異なる名前のサービスが存在するためここでは割愛いたします。
以上、なかなか予測のできない事態に対する情報収集方法や公共交通機関と代替手段についてご紹介しました。
これらは一例ではあり、私自身もドイツに住んで3年目のため日々さまざまな状況に対応している毎日です。
少しでもお役に立てる情報になれば幸いです。