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自衛隊の基地や駐屯地によりますが、イベント以外に、見学可能な施設があります。必ず事前申し込みは必要です。陸上自衛隊 那覇駐屯地 第15旅団では、広報資料館「鎮守の館」の見学ができます。
陸上自衛隊 那覇駐屯地 第15旅団は、南西域の第一線部隊として極めて重要拠点であり、国防のため、日々厳しい訓練をされています。
鎮守の館は、第15旅団の歴史、沖縄戦、美ら島の護り、日米の絆、災害派遣、緊急患者空輸、不発弾、戦史模型の8つのテーマからなります。個人的に印象に残ったふたつをご紹介します。
前のスクリーンには、当時の映像が映し出され、米軍が上陸、宜野湾や浦添、首里城一帯で旧軍が交戦し、南部に撤退した様子が時系列で追われています。ジオラマの電飾で、戦線が南下、緊迫した様子が視覚的に示され、臨場感あふれる内容です。
「わが軍」の一人称でナレーションは進み、理不尽な時代を駆け抜けて行かれた、先人たちの無念さを思うと、彼らの上に成り立つ今の平和に感謝せずにはいられません。
自衛隊の災害派遣で報道されているのは実際のごく一部。他にもあるなかで、緊急患者空輸も災害派遣です。こちらの緊急患者空輸は第15ヘリコプター隊が担当。沖縄全域及び奄美大島以南の鹿児島県という広い空域が担任区域です。
常時航空機を待機させ、24時間体制で緊急患者空輸の為の即応体制を維持されています。夜間や悪天候でも飛ばなければならないため、隊員たちの練度と意識は高く、まさに命をかけて任務を遂行されています。
1972年沖縄返還以降、年間約200回の空輸を実施し、沖縄県民、鹿児島県民の命綱として活動しています。
緊急患者空輸 10,413件 10,785名(令和6年2月22日 現在)HPより