• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

【ジョージア・バクリアニ】ボルジョミから近い、冬の有名リゾート地バクリアニへ!

MAO

MAO

ジョージア特派員

更新日
2024年2月28日
公開日
2024年2月28日
AD

皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
いきなりですが、皆さんはジョージアがウィンタースポーツの地としても有名なことをご存知ですか?
今回はボルジョミではありませんが、ボルジョミから近く、車で40分の距離にBakuriani (バクリアニ)という場所があり、そこがウィンタースポーツ好きから大人気の観光地なのです。
ボルジョミからも近いということもあり、ボルジョミを拠点にバクリアニへ日帰りで行かれる観光客も多くいらっしゃいます。
筆者は先日友人と、初めてバクリアニに行ったので、今回は少しジョージアのスキーリゾート”バクリアニ”を紹介します。

ボルジョミと共同で冬季オリンピックにも立候補した町、バクリアニ。

前述の通りジョージアは、北海道よりも少し小さいほどの国土面積のなかに、海もあれば山もあり、雪の地もあれば砂漠もありと、本当に自然豊かな国なのですが、なかでもスキーリゾートとしては、ボルジョミ近くの町「Bakuriani:ბაკურიანი/バクリアニ」は非常に人気が高い観光地なのです。

筆者はあまりウィンタースポーツになじみがなく、幼い頃に数回と、かつて住んでいたドイツで一度だけちょろっと体験したくらいで、どちらかといえば、スキー場にあるカフェでスキーヤーを眺めながら、コーヒーを飲んでいるのが好きな人間です。(笑)

そのため、よくスキーヤーやウィンタースポーツ好きが仰る”雪質”というものには、あまり詳しくないのですが、バクリアニやボルジョミに住むジョージア人に聞くところによると、どうやらバクリアニはパウダースノーのような雪質であるらしいのです。
日本ではパウダースノーといえば、ニセコをイメージしますが、そのようなスキーヤーを魅了させる雪質のおかげで、ジョージア人のみならずヨーロッパやアジア、雪になじみのない中東などからも多く観光客が訪れるのです。

その雪質を武器に、2014年の冬季オリンピック(最終開催地はソチ)には、ボルジョミと共同で立候補をした経験もあります。残念ながらオリンピックは落選となりましたが、その後もユースオリンピックや、ウィンタースポーツの国際大会など数多くの国際規模の大会が開催され、昨年は日本人選手も多く訪れていました。

またジョージアにはバクリア二のほかに、スキーリゾートとしては「Gudauri」という町も有名なのですが、「Gudauri」と比較して、バクリア二はコースが多くあり、初心者も楽しめる緩やかなコースから競技用コースまでさまざまあるところも魅力なようです。

さて、今回はそんなボルジョミから近くの町「バクリアニ」に行ってきました。

ボルジョミを出るとスキー板を乗せた車が増えてくる。なんだかウキウキし出す。

今は乗れないジョージアでエッフェル作品が見れる狭軌鉄道。

さてボルジョミを拠点にバクリア二へ行く際、多くの方が事前に調べて来られたためか、ボルジョミから美しい鉄道に乗ってバクリアニに行きたいと思われて、筆者が勤務する国立公園にもお尋ねに来られる方も多くいらっしゃいます。

その鉄道はボルジョミーバクリア二狭軌鉄道といい、バクリアニのおいしい雪解け水を求める観光客のために作られた鉄道です。
多くの観光客の方が、その鉄道に魅力を感じる理由は、世界でも珍しい型の機関車が用いられていることに加えて、その道中の町「Tsagveri(ツァグベリ)」にかかる橋が、あのパリのエッフェル塔を設計したGustave Eiffelが設計したもので、”TsagveriのEffel橋”と呼ばれているのです。冬の雪化粧の橋に、機関車が通る様子は、バクリアニと検索しても多く出てくる象徴的な写真ではあるのですが、残念ながら現在は観光客向けには運行しておらず、乗ることはできません。

そのため、ボルジョミからバクリア二へは、ジョージア恒例のマルシュルトカでの移動となります。運賃は4ラリで、本数も多く(ハイシーズンはマルシュルトカだけでなく、大型バスも都市間を走ります)、約50分ほどで到着します。

ボルジョミを出て少し進むだけで、周りの車にはスキー板が積んであったりと、バクリアニを目指す車が多くなります。

また検問もしっかりされており、スタッドレスタイヤでない、ノーマルタイヤの車はバクリアニの町に入れないようにしっかり厳しいチェックもなされており、驚きました。

またバクリアニの町では、雪道をランニングしてる方も多くいて、滑らないのか? とも思ったり、到着するまでに非常に面白い光景に多く出くわしました。

■スポット・イベント名
URL|https://www.tv-asahi.co.jp/train/journal/georgia/04.html

目を疑った、雪道をランニングする人々

レンタルにはなかったスキーストック

さて、今回私の友人はバクリアニでスキーに初挑戦をしたいとプライベートレッスン(1時間80ラリ:予約先やSNSやサイトなどどの手法で予約するかでも値段は異なります)を予約し、スキー装備をレンタルしていました。
私は前述の通り、カフェでステイする派でしたが、彼女のレンタルなどについていきました。
そこではレンタルもしつつ、同時にその店のスタッフがプライベートレッスンもされていたので、ウエアやスキー板、靴などもレンタルできました。

しかし、レンタルし終えた彼女はスキーストックを持っておらず、スタッフに聞くと、「初心者はストックはいらないよ」とのこと。初心者こそストックが大切と習い、幼い頃、転倒した自分が余計に斜面を転がっていかないようにストックで支えていた経験を思い出し、非常に驚きました。(*レッスンをしてくださる方によって方針が違ったりしますので、レンタル先にご確認ください)
しかし先生の教え方が上手なのか、ストックなしで友人は上達しており、たった数時間でハの字でなく、パラレルで滑っていて驚きました。

ちなみにレンタルは、上下ウエア、スキー板、ヘルメット、ゴーグル、靴で1人80ラリほどを払っていましたが、個人でされている方、お店に所属している方、Facebookで誘客している方など、さまざまなスタイルがあるようで、それにより値段も異なるようです。

さて、バクリアニにはコースが多くあるとお伝えしましたが、なかでも「Didveli」と「Kokhta」というエリアが人気なのですが、今回私達はバクリアニでもいちばん古いスキーエリアといわれる「Kokhta」へ行きました。

ジョージア人の方が多い印象を受けましたが、小さな子供も非常に上手で、筆者は見惚れてしましました。

またカフェも多くあり、滑っている相方をもつ方や、ひと息ついて食事をされる方など多くの方でにぎわっていました。

日本と比較することはあまりできませんが、リフトの乗り方などは、大きな違いは感じられませんでした。

私たちはハイシーズンに行きましたが、1月末までは子供達や学生が多く来るため、非常に大混雑のようで、ゆったりと滑りたいのであれば、2月以降がオススメと地元の方が仰っていました。

また今年の雪の量は平年通りであるとの事で、4月上旬若しくは今後の雪の状況では4月中旬までスキー場はオープンしています。しかしながら地球温暖化の影響で、年々雪の量は減っているようです……。

ハイシーズンの1day利用(リフト乗車券)で大人が55ラリ(カードデポジット費5ラリ カードはスキー後要返却)ですが、2daysや3daysなど、さまざまなプランがあるようです。

リフト乗り場
とてもおいしいホットチョコレート

さて今回は、ボルジョミから近いジョージアの人気スキーリゾート地”バクリアニ”を紹介しました。
冬ににぎわいを見せるバクリアニですが、オフシーズンである夏場には、緑の草原が広がり、ハイキングやキャンプなどにも打ってつけの場所です。
筆者も夏のバクリアニにもぜひ行ってみたいと思います。またその際はこちらでもその様子をご紹介します。

かわいらしいポニーや馬が多くいるバクリアニ。
車窓からこのような風景もよく見ます。
トップへ戻る

TOP