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スペインのサッカーチーム、レアル・ソシエダには、日本代表の久保建英選手が中心選手として所属しています。同チームが本拠地を置くサン・セバスティアンは、グルメの町。サッカーに食事に楽しみ方が多い場所です。
レアル・ソシエダのスタジアム「レアレ・アレーナ(エスタディオ・アノエタ)」はサン・セバスティアンの中心部から南へ下った先にあります。
サッカー観戦で訪れる場合、サン・セバスティアンは大き3つに地区を分けることができます。旧市街があるモンテ・ウルグル麓の北側、サン・セバスティアン駅やバスターミナルがあるコンチャ海岸東側の市街区、レアレ・アレーナがある市内南側です。
旧市街は、小径にバルが軒を連ねるサン・セバスティアンらしい景観が広がっています。バル巡りに重きを置く場合は、この地区でホテルを探すと便利です。
コンチャ海岸東側の市街区は、他都市へ向かうバスや電車の発着場所であるため、サン・セバスティアンとビルバオ、ビアリッツ(フランス)などとの行き来がしやすいです。旅情は旧市街の方がありますが、この辺りの方がサン・セバスティアンの普段の生活が感じられる地区で、地域の人に向けたお店も多いです。
翌日の出発が早い時や、サン・セバスティアンへの到着が遅い場合は、この辺りにホテルを取るのも良策です。
スタジアム周辺は、上記2つの地区と比べると、少しにぎわいは劣ります。しかし、サッカーの試合は開始時間が遅いことも多いため、試合に集中したい場合は、スタジアムに近いホテルは観戦前後の移動が楽です。
サン・セバスティアン駅やバスターミナルからスタジアムまでは、バスを使うとより楽ですが、徒歩でも行ける距離です。旧市街からスタジアムまでも、もちろん歩けますが、より時間はかかります。つまり上記3地区を想定に入れた滞在なら、バスに乗れなくても徒歩移動は可能です。
サン・セバスティアンでまず楽しみたいのは食。カウンターでピンチョスをつまみながらのバル巡りも楽しいですし、レストランでしっかりとした食事もおすすめです。
ピンチョスのいいところは、ひと口サイズの小皿を手軽に、種類を多く食べらるところ。サン・セバスティアンの食の世界に足を踏み入れるにはぴったりです。ただ、やはり簡易な料理が多いため、そこからさらに同地の食を知りたいなら、カウンターではなくテーブルで食べられるレストランに入るのもいいです。
お店を吟味して入れば、いずれの価格帯でも地元の食の雰囲気と料理人の腕を存分に堪能できます。
個人的にはバルでのピンチョス巡りでサン・セバスティアンに慣れたら、レストラン巡りへ移行して、サン・セバスティアンの食をより堪能してみることをおすすめします。お酒好きには天国のような町ですが、甘党の人は同地名物のバスク・チーズケーキがあります。
サン・セバスティアンにはサン・セバスティアン空港があります。空港から市内まではE20またはE21のバスで約30分です。
ただし、スペイン国内線を中心として小さな空港のため、スペイン国外からのアクセスがいいとはいえません。サン・セバスティアンから西方にあるビルバオ空港、東方フランス国内にあるビアリッツ空港など、周辺都市の空港も含めて、アクセス方法を考えてみましょう。たとえばパリからサン・セバスティアンへ行く場合、サン・セバスティアン空港への直行便はないため、ビアリッツまたはビルバオの各空港で降りた方が便利です。
ビルバオ空港とビアリッツ空港からはサン・セバスティアンまで直通のバスが走っています。ビアリッツ空港からはFlix BusとBlaBlaCar Busが、ビルバオからはALSAとPESAの各社がバスを運行しています。それぞれの所要時間は、ビルバオ空港からが1時間20分、ビアリッツ空港からは1時間10分です。
ビルバオ市内またはビアリッツ市内とサン・セバスティアンを直通で結ぶバスもありますので(所要時間は各空港行きとほぼ同じ)、それら都市での観光と組み合わせて旅程が楽しくなります。首都マドリードからはバスで5〜6時間です。