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京都も3月に入ってから、寒い日が続いています。
梅の花を訪ねて北野天満宮に行って来ました。
北野天満宮の境内には、菅原道真公ゆかりの梅が50種類・約1500本植えられていて、
早咲き梅は12月中旬からつぼみがふくらみ始め、正月明けから開花が始まり、2月の今から3月にかけて
次々と咲いてきます。
境内は梅のいい香りに包まれています。
北野天満宮といえば、学問の神様といわれる菅原道真公ですね。
菅原道真は、平安時代の貴族であり学者であり漢詩人でした。
そして何より、菅原道真は、改革を志した優れた政治家でした。
封建的な制度を改め、民衆のための土地制度と税制の改革を進めた菅原道真は、
宇多天皇に重用され右大臣となります。
しかし守旧派勢力から、あらぬ罪をきせられ大宰府へ左遷されてしまいます。
その時に詠まれた和歌が……
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主人なしとて 春を忘るな」
政治の力をそがれ、愛した家族や育てて来た梅の木や、牛とも別れての
大宰府行きは、さぞかし辛いものだったでしょうね。
後年、道真公は太宰府で亡くなられています。
その後、都が繁栄し平安文化が花開したのは、道真公の改革の成果だったと
いわれています。
以上、梅の香り流れる3月初めの北野天満宮でした。
北野天満宮では、この時期に公開されている
梅苑「花の庭」(有料)も大人気です。