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人生初、ドイツのテルメに行ってきました(ドイツのサウナは次回挑戦します)

ヘニングウェイ

ヘニングウェイ

ドイツ特派員

更新日
2024年3月11日
公開日
2024年3月11日
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段々とドイツも春めいてきており、日中の平均気温が10度程度になってきました。そんなとある日に、今回は気になっていたドイツのフランクフルト近郊エリアのテルメ(Therme)に家族と行ってきましたので、ご紹介します。

町の名前にバート(Bad)・バーデン(Baden)と付くような場所には、テルメが多い

ドイツの地図を見ていると、町の名前に“Bad”だったり“Baden”と付く地名をちらほらと見かけます。有名な大きな都市名を挙げると、ヴィースバーデン(Wiesbaden)、バーデン-バーデン(Baden-Baden)です。

どちらの都市も、有名な温泉保養地として地球の歩き方ガイドブックに取り上げられています。

ドイツ語のこのBad(中性名詞 das Bad)という単語は「入浴」という意味です。そのため、入浴に所縁のある地に付けられた地名であることが分かります。テルメやサウナに興味がある方は、ドイツの地図をじっくり見てお近くの地名にこのBadやBadenが付いている町を調べてみてください。もしかすると、保養施設があるかもしれません。(あくまで目安の話であり、すべての場所で確認したわけではございませんのでご理解ください)。

今回ご紹介するのは、私の住むフランクフルトエリアのひとつ、バート ホンブルク(Bad Homburg)にある温浴施設の様子です。

タウヌステルメ(TaunusThermeの入口)

ドイツのサウナでは基本男女混同&裸です

知っている方もいるかもしれませんが、ドイツのサウナは男女混浴で何も肌にまとわず裸で入ることが普通だそうです。

サウナ施設で“FKK-Bereich”という看板があるゾーンは「衣服着用・裸で入るゾーン」という意味になりますので、看板に注意して進みましょう。

このFKKとは何か。“Freie Körper Kultur “の略であり、日本語に訳すと「自由な身体の文化」。
要は「一糸まとわずの文化」と言えるでしょうか。
ありのままの身体を尊重する、というような意味合いがあります。

これはなにもサウナ施設だけに限った文化ではなく、ドイツの特定の湖や海岸、公園の一帯などにもこの “FKK-Bereich” が設けられている場所があるそうで、そのような場所で人々は裸になって日光浴を楽しんだりすることが許されているのだとか。
まだ私はこのような場所に遭遇したことはありませんが、遭遇したら最初はぎょっとしてしまいそうです。

もしもドイツを旅行中に公園などを通りかかった際、裸の人たちが気持ちよさそうに日向ぼっこをしている場所を通りかかったら“FKK-Bereich”を思い出してみてください。

さて、男女混浴で裸のサウナは結構ハードルが高いと感じる方もいるのではないでしょうか。私がそのひとりです。
すでにドイツ式サウナを経験した日本人の友人曰く“みんな普通にしているので、恥ずかしがる態度の方が浮くよ。堂々としていればいい。”とのことでした。とはいっても……

ただし、施設によっては女性限定日や衣服着用可能日を設けている施設もあるようで、今回訪れた「タウヌステルメ」では毎週月曜日が一部サウナ施設を水着着用で利用できるとのこと、私はこちらの曜日を利用して次回サウナに挑戦したいと思っています。

もしも訪れてみたいと思っているドイツのテルメがあれば、ホームページを熟読し/お問い合わせをしてそのような日が無いか聞いてみてください。

施設外のアジア調の門

テルメ内のプールを利用した感想

ところで写真をご覧いただくとなぜドイツなのに、こんなアジアの建造物なのだろう? と思った方もいるかもしれません。こちらのタウヌステルメは創業者のWerner Wickerさんが1980年台に創設したのですが、彼がアジアを旅しながら構想を練りそのインスピレーションが反映されているからだそうです。日本人からすると、こちらを訪れた際には、少し不思議な気分になるかもしれません。

プールを利用する前に、「タウヌステルメ」の更衣室の様子からご説明したいと思います。
こちらの更衣室も男女混同です。ただしちゃんと着替えるための鍵付きの無料・個室更衣室が更衣室内にありますので安心してください。
また男女が分かれたトイレ&シャワーブースもあります。
女性用シャワーブースは簡単な仕切りで分けられた個室ではない共用のシャワーブースでした。水着のままシャワーを浴びる人もいれば、裸でシャワーを浴びる人もいてさまざまです。
施設内を歩く際にはビーチサンダルを持参するのがおすすめです。

さて、着替えが終わったらいよいよプール・浴場コーナーに参ります。
プール・浴場コーナーは室内ゾーンと、屋外ゾーンのふたつがありました。

室内ゾーンは、38度ほどのお湯の浴場がひとつ、ジャグジーのような泡の出る割と小さめの浴場がひとつ、そして水温が35度前後の屋外ゾーンに繋がっている大きなプールとも呼べる設備がひとつでした。どちらかというと、温水プールのような印象です。熱いお湯の沸いている日本の温泉とは異なります。

その屋内プールにも繋がっている屋外のプールでは水流が時間帯によって発生する流れるプール式で楽しかったです。
中で泳いでも構いません。ただクロールなどの激しい泳ぎ方をする人はいません。泳いでいる人は、平泳ぎや背泳ぎ程度です。がっつり泳ぎたい人はテルメではなく、プールに行きましょう。

またこの施設の水深に関しては、1.3mが標準の水深だったため、身長が150cm台の自分にとってギリギリ沈まない高さではありますが、水深が深い印象です。

またこの浴場施設にイートインコーナーも繋がっており、泳ぎながら食べものの香りがしたり飲食を楽しむ人を横目にするような光景でした。ちなみにイートインコーナーではバスローブ着用が必須となっています。
バスローブを持参するか、またはレンタルも可能です。割高ですが。

タウヌステルメ入口の料金表看板

私たちは今回週末(金、土、日、祝日)テルメ浴場のみ使用の2時間チケットを購入したので、1人€18でした。
平日(月曜から木曜)ですと2時間チケットは€2安い、1人€16です。

テルメ浴場+サウナの利用をしたい方は、平日:2時間 €19/週末・祝日€21です。
他のチケット種類は、3時間/4時間/1日などもございます。

テルメは人生で初めて利用しましたが、温めの水温が心地よくただ温水に浸かっているいるだけでもリラックス効果を感じられました。施設内にリクライニングチェアもいくつか用意されているので、水に浸からずとも椅子にもたれてのんびりするのもいいかもしれませんね!

ドイツは他にも有名なテルメがたくさんありますし、フランクフルトの隣町ヴィースバーデン(Wiesbaden)はそれこそテルメで有名な町のため、絶対に行こうと思っています。

サウナの体験と、ヴィースバーデンのテルメ利用の話はまたいつか次回に。お楽しみに!

■TaunusTherme

住所
Seedammweg1061352BadHomburg
アクセス
長距離列車S5BadHomburg駅下車徒歩15分程またはバス停Seedammbadから徒歩約5分・施設に専用駐車場あり
URL
TaunusThermeHP
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