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歴史的建造物や文化施設が立ち並ぶ大阪中之島エリア。石造りの外観がノスタルジックな雰囲気を醸し出す「中之島図書館」や、建築家の安藤忠雄氏の設計・寄贈による「こども本の森 中之島」、完全地下型の美術館「国立国際美術館」など見どころにあふれています。今回はそんな中之島から北浜まで、レトロ建築を見ながら街歩き。春にぴったりなお散歩スポットをご紹介します。
淀屋橋から徒歩4分ほどの場所にたたずんでいる「中之島図書館」。1904年に建てられたネオ・バロック様式の外観は存在感があり、思わず足を止めてしまいます。中に入ったら、ぜひ天井を見上げてください。ドームの天井にあるステンドグラスから光が差し込み、息を飲む美しさです。天井のある中央ホールには、シンメトリーな階段と部屋が連なり見応え抜群。
2階には北欧の伝統的な家庭料理であるオープンサンド「スモーブロー」専門店のカフェがあり、シーズナルなローカルフードを楽しめます。休日は混み合うので予約がおすすめ。
現在は、大阪大空襲の戦災から免れた本館と、両翼が国の重要文化財にされています。歴史ある建物そのものに圧倒されてしまいますが、もちろん図書館としても現役です。約65万冊の蔵書数があるので、読書好きの方はぜひ足を運んでみてください。
中之島図書館から徒歩1分ほどの場所にあるのが、赤レンガが映える大阪市中央公会堂。こちらも国の重要文化財に指定されています。貸室施設のため館内の見学はできませんが、地下1階共有部および展示室のみ見学可能です。アインシュタインやヘレン・ケラー、ユーリ・ガガーリン、ミハイル・ゴルバチョフなども訪れた名建築はお見逃しなく。中之島のシンボルとして、多くの人々に愛されている名所です。
昼間のたたずまいもすばらしいですが、夜のライトアップを見ながら歩くのもいい季節。どこから撮影しても絵になるので、春休みの思い出に訪れてみてはいかがでしょうか。
中之島の対岸にあり、歴史ある建造物が建ち並ぶ北浜エリア。大正ロマンを感じる新井ビルには、お土産としても人気の洋菓子ブランド「五感」があります。高い天井で吹き抜けとなっている店内は、一歩入るとほんのり甘い香りに包まれます。
「五感」に来たらぜひ、2階のケーキサロンも利用してみて。こちらは、かつて執務室として使用されていた部屋で、西洋建築ならではの重厚で上質な雰囲気を感じます。
メニューを開くと、どれもおいしそうで迷ってしまいますが、私は10:00〜14:00限定の「季節の野菜キッシュとパンのセット」を注文。パンはクロワッサンとブリオッシュの2種類から選べます。今回は、大きくてサクサクのクロワッサンをセレクト。キッシュのほか、野菜もたっぷりあるので食べ応えがあります。コーヒーはポットで出てくるので、話に花を咲かせながらゆっくり過ごしてみてください。
クロワッサンとブリオッシュは北浜本館限定ですが、テイクアウトもできるので手土産はもちろん、自宅で楽しみたい方は1階で購入できます。売り切れてしまうこともあるので、欲しい人は早めの来店がおすすめです。
※すべて撮影許可をいただいています。