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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
最近日本でも、桜が今何分咲きだという話を友人からよく聞くようになり、すごくお花見が恋しくなる今日この頃です。
ジョージアは私の住むボルジョミでも、春到来を告げる季節の植物が咲き始め、また日本人におなじみの花に似た植物も多く、日本を感じることもできるんです。
さて今日はそんな春の訪れを感じさせるジョージアの植物情報を一部お知らせします。
さて、長い冬が終わり、先日久々に公園内の入りましたら、緑が枯れ、茶色の風景にあふれていた公園に、カラフルな植物が生えていました。
例えばこちらは、セイヨウサンシュユといわれるミズキ科の植物で、おもに原産国であるトルコを中心にヨーロッパ南部からウクライナやジョージア、ロシア、レバノン、シリアなどに分布します。日本では栽培では存在しているようですが、生えてはいません。
しかし日本人には歌でもおなじみのハナミズキなどが同様の種類になります。
こちらもジョージアを含む東ヨーロッパや中東では、薬草として秋にできる赤い身がジャムやジュース、ロシアではウォッカとともに果実酒などに利用されています。
ミネラルを多く含みカリウム、ナトリウム、マンガン、鉄分などが多く、カルシウム量は栄養価の高いプラムの10倍以上とも言われています。免疫力を高め、肝機能改善などの効能があり、スーパーフルーツといわれ、ヨーロッパなどでも美容や健康の視点からも注目されています。
またこちらは、サクラソウの一種で、春の訪れを表す花として知られています。
こちらの花もお茶とともにハーブティとして親しまれていたり、オーストリアのユーロ硬貨にもデザインがされている様です。
すごく小さく足元に咲いているのですが、きれいでついつい見惚れてしまいます。
(※植物効果は人により異なります、また実や花を自身で取って楽しまず、バザールで購入してお楽しみください)
さて冒頭でもお伝えしたように、この国にも日本の桜を彷彿させる木々が多く植っているのです。
それがこちら。
花びらに切り込みも入っており、桜のようですが、咲き方は幹から直接咲いている部分もあれば、短い枝(花柄)から咲いている部分もありさまざまです。また咲いている時期は桜よりもだいぶ早い梅の時期(もしくは梅よりも早い?)です。
しかし雰囲気は日本の桜同様のこちらは、なんとアーモンドの木。
筆者はアーモンドの木になじみがなく、アーモンドが桜や梅と同じバラ科スモモ属ということを知りませんでした、漢字で書くと扁桃(へんとう)。喉奥の扁桃腺は形がアーモンドに似てるために、扁桃炎と名付けられたとのことです。これも驚きです。
春に花が咲き、5月〜7月に実を付けるアーモンドは、その花びらが道端に落ちている様子は、春先の桜の花びらが舞っている日本の道路と同じです。
参考に、先日トビリシ市内のジョージア国立植物園で見た桜の木の様子も紹介します。こう見ると、桜の方が幹から花びらまでの枝部分(花柄)が長いことが分かりますね。
アーモンドの花はジョージア全土でも見ることができるので、ぜひ少し日本を思い出しながら楽しんでみてください。
ちなみにアーモンドは実と花で花言葉が異なり、アーモンドの花の花言葉は、”永遠の愛”、”真実の愛・希望”ですが、アーモンドの実の花言葉は、真逆の、”愚かさ”や”軽率”というネガティブなものであるといわれています。
どうしてそうなったのか、筆者は非常に興味があります……(笑)
最後に先日トビリシ植物園で見つけて、自然の自生ではなく栽培にしろ、ジョージアで見れたことに非常に驚いた植物と出合いました。それが、こちら。
日本の和紙や紙幣の原料、ミツマタ。
日本ではコウゾ、ミツマタ、ガンピの3つが和紙の原料として有名ですね。
標高が高く、きれいで水が豊かな場所で生えているイメージだったので、市内の植物園で咲いていることに驚きでした。
3月〜5月に咲く花で、おもに原産国の中国や日本、ヒマラヤ、インドシナなどに分布しています。
筆者は日本でミツマタの群生を同僚と探した思い出があり、その時の思い出なども巡って、非常にうれしい気持ちになりました。
・ジョージア国立植物園(通称:トビリシ植物園)|https://nbgg.ge/en/page51.html
さて、今回は一部の春の植物の様子を紹介しましたが、まだまだ珍しい植物や高山植物がこれから咲き始め、ハイキングなどもより楽しめる季節です。
今後もどんどん、季節の植物の様子をお伝えしますので、楽しみにしていてくださいね。