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早いもので、火祭りが終わってもう1週間が過ぎました。ユネスコの無形文化遺産にも登録され、毎年世界中から観光客が押し寄せる火祭りは、今年は盛り上がりました。
火祭りはバレンシア市内以外に、近隣の自治体でも催されるため正確な数字はわかりませんが、バレンシア市と隣接する4つの自治体だけで19日の夜に大小合わせて400近い可燃性のオブジェ(現地では簡単にファジャと呼びます)が燃やされました。
ファジャはその制作費に応じて全部で23の部門に分けられています。各部門の中で審査があり順位がつけられられるのですが、やはり注目されるのはいちばん製作費が高い特別部門です。今年は製作費96,000ユーロ(現在のレートで約1600万円!!)以上の9つのファジャが特別部門に名を連ねました。そのうち8つを見たので、ここでご紹介したいと思います。
まずは第9位から
8位は見逃してしまったので、お次は7位になります。
続いて6位。ここは今回もっとも製作費が高く、245,000ユーロ(約4000万円)でした!!
5位はこちらです。フリーダ・カーロがインパクトありますね。
次は4位。中央の女性はマリー・アントワネットでしょうか?
いよいよベスト3です。まず3位はこちら。
続いて2位。完成後には見に行けなかったので、設置中の写真です。ここは去年は1位でした。
そして1位!! 気候変動がテーマのファジャでした。
私が気に入ったファジャ2つは製作費がもう少し低めのところだったのですが、せっかくなのでご紹介します。
私の好みはわかりやすいですね(笑)
こうやって並べて見ると、火祭りアーティストによって作風が異なることがよくわかっておもしろいですね。バレンシアにはファジャの制作を生業とする専門のアーティストが数多く存在するのですよ。
最終日19日の夜に燃やすところは、家のすぐ近所で見ました。小さいファジャだと混まないし、すぐ近くで炎の熱さを感じながら見ることができます。小さいとはいえ、点火する前にはここで打ち上げ花火が上がり、点火後は爆竹が鳴り響き楽隊が音楽を奏で、華々しいフィナーレでした。
いかがでしたか? 日本ではよくファジャのことを張り子人形と言いますが、スケールが違いますよね。来年の火祭りにはぜひ実物の迫力を感じにお越しください。