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箱根登山鉄道の箱根板橋駅から各線小田原駅までにある、晴れた日に、歩いて巡りたくなるカフェスポットをご紹介します。お腹いっぱいになったら、最後は小田原城観光で締めくくる見応え抜群のコース。歴史ある建物が建ち並ぶ、小田原エリアのグルメな魅力をお伝えします。
箱根登山鉄道の箱根板橋駅から徒歩3分ほどの場所にあるのが「薬膳喫茶KURA」。こちらは、築約90年の洋風建築「朝倉邸」をリノベーションしたカフェで、昭和初期につくられたレトロなたたずまいに、思わず足を止めてしまいます。敷地内に入ると、アイスクリームボックスや赤い郵便局など、かわいいアイテムがお出迎え。
ワクワクしながら中に入ると、一気にタイムスリップしたかのようです。こだわりのテーブルや椅子、照明はどこか懐かしさを感じます。店内にある黒電話やカメラは、お客さまが「この喫茶にピッタリだと思ったので」と持ってきてくださったものなんだとか。
かつて小田原は「職人の街」と呼ばれ、小田原城を手がけた大工や石膏が住んでいましたが、「薬膳喫茶KURA」も左官屋の棟梁が建てた家。そのため店内をよく見ると、漆喰の天井に見事な装飾が施されています。また、テーブルや椅子は一つひとつ、オーナーが部屋の雰囲気に合わせて集めているので、ノスタルジックで心地いい「薬膳喫茶KURA」ならではの空間ができあがっています。
「薬膳喫茶KURA」に来たら、ぜひ食べていただきたいのがランチメニュー。「鶏肉と野菜のせいろ蒸し」「薬膳煮込みハンバーグ」「薬膳発酵キーマカレー」の3種類から選べます。日によって混み合う時間がまちまちということなので、来店前にお店に問い合わせてみるといいかも。3名以上なら予約も可能です。どれもおいそうで迷ってしまいますが、今回は「薬膳煮込みハンバーグ」と「薬膳発酵キーマカレー」をオーダーしました。
「薬膳煮込みハンバーグ」は、ソースの隠し味に小田原の梅酒をプラス。具材も、玉ねぎの代わりに長ネギとレンコンを使っており、ふんわりコクのある味わいに仕上がっています。ダイズライスをメインに、黒米と白米をブレンドしたオリジナルライスとソースが絶妙に絡み合い、どんどん箸が進みます。
「薬膳発酵キーマカレー」は本格的なスパイスを使用していますが、辛さは控えめ。辛くないので、お子さまにもおすすめです。鶏と豚の2種類の肉にレンコンをプラスして、程よい食感がクセになる逸品。ラー油ベースのジャンとヒハツがあるので、味変して楽しんでみてください。
1階のレジ前でも販売されている「ゴジアイコーラ」は、体のむくみを取る大豆やハトムギなど、10種類以上の薬膳と低GI値の砂糖を使用しているオリジナルのクラフトコーラです。レトロかわいい瓶が目を惹きますが、ドリンクを大きなグラスで提供してくれるのもうれしいですよね。コーラは牛乳で割るとチャイのような仕上がりになります。今回は、シュワっと爽やかな炭酸割りでいただきました。
次に地元愛にあふれるマスターの飯山淳二さんが運んできてくれたのは、「ハイビスカスレモネード」。かわいらしいタツノオトシゴのマドラーが添えられていました。2層になっているので、くるくるとマドラーを回すと色の変化を楽しめます。小田原産のレモンもたっぷり入っていて、ほんのり広がる甘さと酸味が絶妙な一杯です。
「アイスカフェソフィーチェ」はふわふわに泡立てたミルクが特徴的です。目の前でコーヒーに注いでくれるのですが、目が釘付けになってしまいました。ワイングラスに入っているので、ミルクが多めに見えますが、実はコーヒーとミルクは1:1なんだとか。一気に混ぜて味わうのもよし、少しずつ味に変化を楽しむのもよし、自分だけのアレンジを探してみてください。
「薬膳喫茶KURA」から歩いて20分ほどの場所にあるのが、報徳二宮神社の境内にある「きんじろうカフェ」。報徳二宮神社の御祭神である「二宮尊徳翁」がシンボルになっています。カフェ目的で立ち寄ったのですが、「きんじろう幸福ハンカチ」や「きんじろうクリップ」などかわいいグッズがズラリと並んでいて、目が釘づけに。
今回カフェで注文したのは、桜の季節限定の「桜カプチーノ」と「開運きんじろうプリン」。「桜カプチーノ」は、大きく花開く桜のシルエットがインパクト抜群です。このカフェでは、「開運」の文字が印象的な「開運キャラメルカプチーノ」も人気です。
フワフワ
「開運きんじろうプリン」は、「二宮尊徳翁」ゆかりの地である北海道豊頃町の甜菜糖と報徳練乳入り。フワフワのクリームとカスタードとカラメルの3層でつくられていて、ひと口食べると口の中でとろけます。この口どけが、クセになる人も多いはず。
緑が目の前に広がるオープンテラスで思う存分過ごしたら、小田原城を見ながら15分ほど歩けば各線小田原駅に到着します。晴れた日は少しだけ足を延ばして、小田原エリアでカフェ巡りをしてみてはいかがでしょうか。