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晴れた日に歩きたい、小田原のカフェスポット

加藤朋子

加藤朋子

神奈川特派員

更新日
2024年4月12日
公開日
2024年4月12日
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箱根登山鉄道の箱根板橋駅から各線小田原駅までにある、晴れた日に、歩いて巡りたくなるカフェスポットをご紹介します。お腹いっぱいになったら、最後は小田原城観光で締めくくる見応え抜群のコース。歴史ある建物が建ち並ぶ、小田原エリアのグルメな魅力をお伝えします。

昭和初期に建てられたレトロな洋風建築

「薬膳喫茶KURA」の外観
  • 趣のある入口
  • レトロなものがたくさん
  • 敷地内の家具にもこだわりがあります
  • openの看板もかわいい
  • 時が経つのを忘れてしまいそうな窓際のソファ席
  • 懐かしいネーポンのポスターがある席は、もとは押入れだったそう
  • カメラはお客さまから譲り受けたもの
  • 階段横は土間を改装し、キッチンに変身
  • 照明はクラシカルな北欧製のものを数多く使っています
  • 椅子とテーブルは、別の喫茶で使用していたものだそう
  • ストーブもいい雰囲気
  • 窓から差し込む光が心地いい
  • ひとり席でゆっくり過ごすのもおすすめ
  • 2階にある特等席は、やさしい灯りがともります
  • レモン、レモングラス、クコの実が入ったお水
  • 2階の客室は和洋折衷のスペース
  • どの角度から見ても美しい
  • 時代を感じるスイッチ

箱根登山鉄道の箱根板橋駅から徒歩3分ほどの場所にあるのが「薬膳喫茶KURA」。こちらは、築約90年の洋風建築「朝倉邸」をリノベーションしたカフェで、昭和初期につくられたレトロなたたずまいに、思わず足を止めてしまいます。敷地内に入ると、アイスクリームボックスや赤い郵便局など、かわいいアイテムがお出迎え。

ワクワクしながら中に入ると、一気にタイムスリップしたかのようです。こだわりのテーブルや椅子、照明はどこか懐かしさを感じます。店内にある黒電話やカメラは、お客さまが「この喫茶にピッタリだと思ったので」と持ってきてくださったものなんだとか。

かつて小田原は「職人の街」と呼ばれ、小田原城を手がけた大工や石膏が住んでいましたが、「薬膳喫茶KURA」も左官屋の棟梁が建てた家。そのため店内をよく見ると、漆喰の天井に見事な装飾が施されています。また、テーブルや椅子は一つひとつ、オーナーが部屋の雰囲気に合わせて集めているので、ノスタルジックで心地いい「薬膳喫茶KURA」ならではの空間ができあがっています。

薬膳を駆使した、体にやさしいランチメニュー

鶏と豚の2種類の肉にレンコンをプラスした、ほどよい食感の「薬膳発酵カレー」
  • どのメニューにも「鶏滋養スープ」がついています
  • カレーは、ラー油ベースのジャン(左)とヒハツ(右)で味変できます
  • 地元野菜がたっぷり入った「薬膳煮込みハンバーグ」
  • 梅酒はハンバーグの隠し味

「薬膳喫茶KURA」に来たら、ぜひ食べていただきたいのがランチメニュー。「鶏肉と野菜のせいろ蒸し」「薬膳煮込みハンバーグ」「薬膳発酵キーマカレー」の3種類から選べます。日によって混み合う時間がまちまちということなので、来店前にお店に問い合わせてみるといいかも。3名以上なら予約も可能です。どれもおいそうで迷ってしまいますが、今回は「薬膳煮込みハンバーグ」と「薬膳発酵キーマカレー」をオーダーしました。

「薬膳煮込みハンバーグ」は、ソースの隠し味に小田原の梅酒をプラス。具材も、玉ねぎの代わりに長ネギとレンコンを使っており、ふんわりコクのある味わいに仕上がっています。ダイズライスをメインに、黒米と白米をブレンドしたオリジナルライスとソースが絶妙に絡み合い、どんどん箸が進みます。

「薬膳発酵キーマカレー」は本格的なスパイスを使用していますが、辛さは控えめ。辛くないので、お子さまにもおすすめです。鶏と豚の2種類の肉にレンコンをプラスして、程よい食感がクセになる逸品。ラー油ベースのジャンとヒハツがあるので、味変して楽しんでみてください。

「お体をご自愛(ゴジアイ)ください」という気持ちを込めて

瓶もかわいい「ゴジアイコーラ」
  • クコの実がたっぷり入ったクラフトコーラです
  • 小田原市役所の観光課に勤めていた、マスターの飯山淳二さん
  • 2層になっていて見た目も楽しめます
  • 「アイスカフェソフィーチェ」(左)と「ハイビスカスレモネード」(右)
  • タツノオトシゴのマドラーに注目
  • 「エルダーフラワーと金木犀」(左)と「バターバニラと桑の実」(右)のクッキー

1階のレジ前でも販売されている「ゴジアイコーラ」は、体のむくみを取る大豆やハトムギなど、10種類以上の薬膳と低GI値の砂糖を使用しているオリジナルのクラフトコーラです。レトロかわいい瓶が目を惹きますが、ドリンクを大きなグラスで提供してくれるのもうれしいですよね。コーラは牛乳で割るとチャイのような仕上がりになります。今回は、シュワっと爽やかな炭酸割りでいただきました。

次に地元愛にあふれるマスターの飯山淳二さんが運んできてくれたのは、「ハイビスカスレモネード」。かわいらしいタツノオトシゴのマドラーが添えられていました。2層になっているので、くるくるとマドラーを回すと色の変化を楽しめます。小田原産のレモンもたっぷり入っていて、ほんのり広がる甘さと酸味が絶妙な一杯です。

「アイスカフェソフィーチェ」はふわふわに泡立てたミルクが特徴的です。目の前でコーヒーに注いでくれるのですが、目が釘付けになってしまいました。ワイングラスに入っているので、ミルクが多めに見えますが、実はコーヒーとミルクは1:1なんだとか。一気に混ぜて味わうのもよし、少しずつ味に変化を楽しむのもよし、自分だけのアレンジを探してみてください。

薬膳喫茶KURA

住所
神奈川県小田原市板橋649
電話番号
0465-20-9886
アクセス
箱根登山鉄道「箱根板橋駅」から徒歩3分
駐車場
2台(提携駐車場あり)
営業時間
9:00~17:00(L.O.16:30)
定休日
火曜日、水曜日
URL
https://www.instagram.com/kura.odawara/

報徳二宮神社の敷地内にある「きんじろうカフェ」

期間限定の桜カプチーノ
  • 目の前に緑が広がるテラス席
  • 「きんじろうカフェ」入口
  • ブザーには、かわいいイラストが添えてあります
  • 上から見ても絵になります
  • スリーブにも、存在感抜群の「きんじろう」のシルエットがあります
  • 「開運きんじろうプリン」(右)も注文
  • クリームとカスタードとカラメルの3層でつくられています
  • 報徳二宮神社の御祭神である「二宮尊徳翁」
  • グッズも充実しています
  • 小田原城を抜けて、各線小田原駅まで歩いて15分ほど

「薬膳喫茶KURA」から歩いて20分ほどの場所にあるのが、報徳二宮神社の境内にある「きんじろうカフェ」。報徳二宮神社の御祭神である「二宮尊徳翁」がシンボルになっています。カフェ目的で立ち寄ったのですが、「きんじろう幸福ハンカチ」や「きんじろうクリップ」などかわいいグッズがズラリと並んでいて、目が釘づけに。

今回カフェで注文したのは、桜の季節限定の「桜カプチーノ」と「開運きんじろうプリン」。「桜カプチーノ」は、大きく花開く桜のシルエットがインパクト抜群です。このカフェでは、「開運」の文字が印象的な「開運キャラメルカプチーノ」も人気です。
フワフワ
「開運きんじろうプリン」は、「二宮尊徳翁」ゆかりの地である北海道豊頃町の甜菜糖と報徳練乳入り。フワフワのクリームとカスタードとカラメルの3層でつくられていて、ひと口食べると口の中でとろけます。この口どけが、クセになる人も多いはず。

緑が目の前に広がるオープンテラスで思う存分過ごしたら、小田原城を見ながら15分ほど歩けば各線小田原駅に到着します。晴れた日は少しだけ足を延ばして、小田原エリアでカフェ巡りをしてみてはいかがでしょうか。

きんじろうカフェ

住所
小田原市城内8-10
電話番号
0465-23-3246
アクセス
各線小田原駅東口から約15分
URL
https://www.hotoku.co.jp/hotoku-mori/
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