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京都御苑は、平安京遷都以降、約1200年にわたり歴史を紡いできた
京都の町の真ん中にあります。
「糸桜」の咲く場所は、京都御苑の北側、今出川御門を入ってすぐのところで
鎌倉時代から天皇に仕えてきた朝廷、近衛家邸宅跡です。
ここには、枝垂れ桜の大木が約30本あり、御苑でいちばん早く咲き始めます。
桜の周りにはたくさんの人だかりです。
御苑は南北朝時代より500年もの間、天皇のお住まいとなり、
その周囲には200余の宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ雅やかな都の中心でした。
明治維新で天皇が東京に移られる同時期に近衛家も東京に転居されましたが、
以来、糸桜と近衛池のみが残っています。
糸桜は名の通り、絹糸が枝垂れるような繊細な桜。
光の中に風に揺れる糸桜は、
まさしく平安の時へと思いをはせる桜です。
京都御苑はとても広くて、東西約700m。
南北は丸太町駅から今出川駅のひと駅分に相当する距離です。
緑豊かな公園は、京都の人々にとって憩いの場です。
糸桜は、見頃を迎えつつありますが、御苑では約1000本もの桜が
(シダレザクラ、サトザクラ、ギョイコウ、ヤマザクラ)次々と咲いて来ます。