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御室仁和寺(おむろにんなじ)へ御室桜を見に行って来ました。(4月13日・撮影)
御室桜は、京都に咲く桜の中では遅咲きの桜で、市内のソメイヨシノが散り始めて来る頃に見頃を迎える桜です。
二王門の看板には、現在のソメイヨシノや御室桜・ミツバツツジの開花具合を、
わかりやすく見ることができます。
室桜とミツバツツジは見頃のようです。
仁和寺に咲く桜は、御室桜が有名ですが、境内では、ソメイヨシノ・枝垂れ桜や
「有明」や「楊貴妃」など、美しい桜が咲いています。
御室桜の咲くエリアは、中門を抜けたところにあります。
広い境内を中門へと進んで行きます。
中門を入り、左折すると御室桜が咲くエリアです。
「御室桜」は1696年の伽藍再建の際に植えられたもので、約200株の桜があります。
大正13年(1924)には国の名勝に指定されました。
桜の海の上に五重塔が浮かぶ風景は、まさしく春の京都を
代表する景色でもあります。
「御室桜」のお花見は、普通のお花見とは少し違った感覚が楽しめます。
桜のお花見といえば、見上げる感じが多いのですが……
御室桜のお花見は、木の高さは2~3mと低くて、
花が目の前にあり、目線の高さでお花見が楽しめます。
御室桜の花弁は、大ぶりで厚く
お多福桜とも呼ばれています。
昔から京の人にとって、御室桜はこの桜を見ないと「春への義理」が立たないといわれた桜。
川端康成さんは小説「古都」のなかで、御室の桜のことを「春の義理」と表現され
「ひと目見たら、春への義理は済む」と書かれています。
御室桜を詠んだ歌
「ねぶたさの 春は御室の 花よりぞ」 与謝蕪村
広い境内では、御室桜以外にもソメイヨシノや
五重塔の前には枝垂れ桜も咲いています。
そして、見頃を迎えたミツバツツジとともに、
青もみじも新緑の美しい色を放っています。
満開の御室桜が咲く、御室仁和寺でした。