志呂神社の紫陽花
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こんにちは。桜が咲き始めたと思ったら、花冷えもなく1週間ほどで散り際になりました。今日は以前、紫陽花の名所でご案内した志呂神社の桜をご紹介します。志呂神社は和銅6年(713年)に、弓削庄27カ村の総氏神して祀られたと伝えられています。
神社の背景にある山は三樹山(みきやま)といいます。鎮守の森として人の手が入っておらず、自然なままに育っているので、原始的な植生に近い常緑広葉樹で構成されています。明るい森ですが入ることは躊躇します。冬の寒さをきらう南方系と夏の暑さに弱い北方系の動植物が同居する珍しい生態系のため、1976年(昭和51年)に、岡山県指定郷土自然保護地域となりました。
拝殿前から麓を臨むと、桜並木が国道53号線から延々と続いています。この桜並木の奥は津山線が走っているので撮り鉄のスポットのひとつです。車のとおりも比較的少ないのでゆっくりと歩いて散策するのに向いています。この並木道はさらに山側へ進むと川が流れ、渓谷となり滝を見ることもできます。
滝の名前は「牲生の滝」といいます。渓谷に降りる遊歩道は昼なお暗い山道で、ひとりではかなり怖いです。
上流へ遡って歩くと見えてきました。枯れ枝も目立ち、季節から取り残されたような景色の先に小さな滝がありました。高さは3mくらいでしょうか。
この滝は今の季節だからこそ見えます。新緑がすすむと茂った青葉に遮られ、滝は音だけになってしまいます。