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茨城県・国営ひたち海浜公園では、今まさに見頃を迎えたネモフィラを思う存分楽しめます。多いときで1日10万人の来園者を記録したこともある国営ひたち海浜公園は、先日、累計来場者数4000万人を突破。GW頃まではあたり一面に咲き誇るネモフィラ、また4月23日頃まではかわいらしいチューリップを見ることができるので、ぜひ訪れてみてください。
「国営ひたち海浜公園と言えばコレ」というくらい、公園の代名詞にもなっているネモフィラの花。間近で見ると、唐草模様に似た葉を持ち、瑠璃色の可憐な花を咲かせるので、和名では「瑠璃唐草」と呼ばれています。無垢で美しい赤ちゃんの瞳にも似ていることから、英名では「Baby blue eyes」という名前がついているのですが、この花が今まさに見頃を迎えています。
国営ひたち海浜公園内の「みはらしの丘」には、530万本のネモフィラが植えられているのですが、1年草なので毎年、人の手で植え替えを行なっているというから驚きです。春に花を咲かせるために、毎年、前年の11月から準備をスタートするそう。ていねいに育てられたネモフィラはこの時期「みはらしの丘」を青一色に染めてくれますが、晴れた日は青空と花が溶け合う絶景を見ることができます。
ネモフィラを眺めたあとに丘を下ると、ナノハナがある「みはらしの里」に到着します。ここはナノハナとネモフィラの色の共演を楽しめるフォトスポット。ナノハナの背景に、ネモフィラと青空が広がり、どこまでも続いているように見えるとっておきの場所です。
菜の花の向かいにハナモモが咲いているのですが、目が覚めるような濃いピンクが差し色になっているのでぜひ見つけてみてください。この位置から、ハナモモとナノハナ、ネモフィラを眺めるのもおすすめです。
ネモフィラとともに、見頃を迎えているのは春の訪れを告げるチューリップです。チューリップの語源は、トルコ語の「tulipan(ツルバン:ターバンを意味するもの)」。ヨーロッパ人に花の「名前」を聞かれたトルコ人が、花の「形」を聞かれたと勘違いして答えことが由来だと言われています。
公園内の「たまごの森フラワーガーデン」エリアには、色とりどりのチューリップが咲いていて、まさに圧巻。上品に花を咲かせたり、ユリ科らしく大きく花ひらいたり。咲き方にも特徴があり見応え抜群です。木漏れ日を浴びて輝くチューリップを見ることができるのは、この時期ならでは。たくさんのチューリップの中に存在感抜群の風車があるので、こちらもお見逃しなく。
このエリアに来たら、ところどころに点在する9つの「たまご」のオブジェを見つけてみてください。隠れたアートスポットなので、草木越しに撮影したり中をのぞき込んだり。お気に入りの「たまご」を探しながら歩くのも楽しいひととき。
広々とした公園を歩いてちょっと疲れを感じたら、木々の中にあるカフェテラス「記念の森レストハウス」でひと休みするのもおすすめです。こちらには季節限定のメニューや地元の名産を使用したスイーツなどが揃っています。私が注文したのは、数量限定・季節限定のネモフィラブルーラテ。青い花のハーブ「バタフライピー」でほんのり青く色づけしたハニーミルクです。地元、茨城県のハチミツを使用した優しい味わい。レジ横で販売していたかわいらしいリスのクッキーと一緒にいただきました。
「記念の森レストハウス」には、他にも魅力的なメニューがたくさん。干し芋タルトは、ひたちなかの特産品でもある干し芋をたっぷり使ったもの。「べにはるか」の濃厚な甘味とタルトの香ばしさが絶妙です。ネモフィラブルーティーはレモングラスとバタフライピーの青いハーブティー。お湯を注いでから蒸らす間にじっくりと色が変化していくので、思わず見入ってしまいます。
美味しい飲み物とスイーツで、公園を歩いて感じた疲れも一気に吹き飛びました。今年のGWはひたち海浜公園で、見て楽しい食べておいしいネモフィラを満喫してください。