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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
すっかり春になり、もはや夏日でないか?という程、暖かい日も多く、ボルジョミのバザールも様々なキノコや苺などのベリー系が並びだし、すっかり店頭がカラフルで、何を買おうかと悩んでしまう、嬉しい季節です。
そんなある日の昼下がり、職場に1台の車”チーズ売りのおじさん”がやって来ました。
今日はジョージアのチーズについて、少し触れたいと思います。
ワインで発祥国として有名なジョージアでは、ワインを嗜む際に欠かせない食べ物としてチーズが挙げられます。
筆者もドイツやイタリア、フランスにいた際には、日本でお馴染みのモッツアレラやパルミジャーノレッジャーノから、その地域特有のものまで、様々なチーズを食べてきましたが、ここジョージアにあるチーズは欧州で親しまれるチーズとはまた違った風味を持つのです。
スーパーに行くと、欧州から輸入されたチーズと並んでジョージアのチーズも並んでいます。ジョージアのチーズには大抵ジョージア語のみで説明が書かれていたり、簡易包装の場合が多いです。
ちなみにここジョージアも東ヨーロッパに区分される事が多いのですが、スーパーに並ぶ輸入のチーズは基本的に非常に高い価格となり、200gのマスカルポーネチーズなども円換算で400円以上する時もあるので、日本と同様もしくはそれ以上だなと感じます。
ジョージア国内には欧州のもとはまた一味異なるチーズがおよそ60種類あり、その種類や味は様々です。
スバネティ地方では、塩付けにされた弾力のある丸型の”スルグニ(სულგუნი)”が有名であったり、イメレティ地方のチーズは、手作業で作られる事が多く、故に手という意味の”ヘルリ/Kheluri”(ხელური ყველი)と呼ばれたりもします。
・Types of Georgian Cheese |https://georgia.travel/types-of-georgian-cheese
ある日の昼下がり職場で仕事をしていると、2階のフロアで働いている同僚達が財布片手に降りてきて、外の駐車場の方に向かっていました。
筆者も同僚に連れられて外に出ると、なんと車のトランクに自家製チーズを載せたおじさんがチーズを売りに来ました。
バザールではたまに見る光景ではあったのですが、個人宅や職場に売りに来るスタイルを見るのは初めてだったので驚きました。
チーズは1種類で、種類を尋ねると”ოჯახის ყველი(ホームメイドチーズ)”と仰ったので、具体的に何という種類かはわかりませんでしたが、ジョージアでよく見られるタイプの丸いチーズです。
筆者は大人数で住んでいる訳ではないので、丸々1つは少し大きかったので断念しようと思っていましたが、同僚が半分譲ってくれました。
チーズ屋さんや個人商売かスーパーで購入するなどで状況は異なりますが、購入時は1つを単位として購入する様です。
サイズは均一なので、極端に小さめのチーズなどはありません。1つのチーズは、20ラリ(1,158円程/1ラリ≒57.9円 ※2024年4月現在)程です。
このチーズは、同僚曰く、パンと食べる事もあれば、ジャガイモと焼いたり、パスタと食べたりなど、様々な用途があるそうです。
今回は職場にチーズを売りにきた方をきっかけに、この記事を書きましたが、いつかジョージアのチーズについても色々深く紹介したいと思います。
今回はチーズでしたが、ジョージアでは生活していると、ロシア語やジョージア語で、売っている物の名前を叫びながら、ベリーや卵、バナナなど様々なものを歩いて売っている方に出会います。
そのような文化もいつかご紹介できればと思います。