キーワードで検索
こんにちは~山梨特派員の水月です。
山梨県韮崎市の古民家カフェ「トロッコ」を紹介します。
JR韮崎駅前商店街からちょっと入った場所にありながら、静かで落ちつく空間がそっと置かれている。そんなたたずまいのカフェなんです。
靴を脱いで、ガラス引き戸の玄関を開けて店内に入ります。縁側の席です。
畳に、襖。座椅子の席。右手が、キッチンで、カウンター席もあります。
ちゃぶ台の席の脇には、昭和レトロな木のおもちゃや絵本などが並んでいます。
ソファと籐の椅子の席も、とても落ちつきます。
こちらは、いちごとローズマリーのソーダ。爽やかな風味です。
ランチは、2種類。単品で税込1,000円。ドリンク付きで税込1,500円です。
定番ランチは、スパイスラムカレー。スパイスの深み、ラムのコク。おいしいんですよ、これ。小瓶に入った辛味のあるガラムマサラで、好きな辛さに調節できるのがうれしい。
もう1品は、週替わりメニュー。この週は、カオマンガイ風のエスニックチキンライスでした。
ほかにもキンパやサンドウィッチ、ハンバーグやパスタなど、仕入れる素材や手作りした保存食などに合わせてメニューを考えるそうです。
和の器やレトロなガラスのコップが、洋風の料理にもしっくりマッチしていますね。
そしてメニューを見てもわかるように、スイーツがとても充実しているんです。季節の素材を活かしたパウンドケーキやロールケーキ、シュークリームやクレムブリュレなどなど、常に3~4種類用意しています。
店主の井上有希さんは、4年前「トロッコ」をオープンする前には、東京でパティシエをしていました。
だからなのでしょう。どれも、とても上品な味わいなんですよ。
迷いに迷って、プリンをセレクトしました。ちょっとかたさのあるプリンにビターなカラメルがかかっていて、なんともなつかしい味わいでした。意図して昭和レトロな味をつくり出しているそうです。
毎朝マフィンなどの焼き菓子を焼いていて、焼き立てのおいしさを味わえます。こちらは、テイクアウトもできますよ。
「トロッコ」のもうひとつの魅力は、骨董収集が趣味だという有希さんのお母さまが集めた器の数々。風情がありますよね。長い時間を過ごしてきた器には、どんな物語があったのでしょう。ついそんなことを考えてしまいます。
築百年以上経つ古民家をリノベーションしたカフェ「トロッコ」。
ここにいると、時間がゆったりと流れていくのを感じます。
縁側から優しく降り注ぐ陽射し。大切に使われてきた古い器。手をかけて作った保存食や地元の野菜、お庭のハーブなどを使ったランチやドリンク。ていねいに焼いたお菓子。
来ていただいたお客様にもゆったり過ごしてほしいと、あえて平日3日間のみの営業にしているそうです。
のんびりしたいとき、ボーッとしたいときなどに、ぜひ訪れてほしいカフェです。