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海も山もある観光地として知られる古都・鎌倉。風情ある街並みが人気で、1年中、人々でにぎわっています。今回は鎌倉のなかでも、北鎌倉から鎌倉駅周辺エリアにスポットをあて、ワンコとともに散策を楽しんできたので、ご紹介します。
北鎌倉駅から徒歩1分というアクセス抜群の場所にあるのが円覚寺。鎌倉時代後半の弘安5年(1282)、
ときの執権北条時宗が中国・宋より招いた無学祖元禅師により開山しました。
円覚寺は創建以来、いくたびかの火災に遭うなど、一時衰微したこともありましたが、江戸時代後期に伽藍を復興し宗風の刷新を図り、今日の円覚寺の基礎を築きました。現在では、北鎌倉から鎌倉駅に向かうウォーキングコースで立ち寄る人も多い人気スポットとなっています。秋の紅葉も有名ですが、新緑の季節の青々としたもみじも見応え抜群。天気のいい日は、ワンコのお散歩にもってこいです。
毎朝6:00からの暁天坐禅会のほか、オンラインや夜の時間帯での坐禅会、法話会、写経会などがあり、初心者からリピーターまで楽みながら仏教の世界に触れられる企画を開催しています。境内は、ワンコを連れて入ることができるので、ゆっくりお散歩を楽しむことができました。
*ペットを連れての建物内の立ち入りは禁止です。
円覚寺を出て、鎌倉方向に15分ほど歩くと建長寺に到着します。こちらは1253年(建長5年)に、鎌倉幕府第五代執権・北条時頼によって創建された臨済宗建長寺派の大本山。建物に関してはワンコ同伴での立ち入りは禁止ですが、境内でのお散歩を楽しむことができます。
建長寺の敷地は非常に広く、東京ドームの約1.5倍もあるのだとか。名勝史跡の方丈(龍王殿)・庭園、重要文化財の法堂や唐門など、境内は文化財の宝庫。歴史好きの方は、歩いているだけで楽しい気分になります。
また、神奈川県の郷土料理でもある「けんちん汁」は、開山蘭渓道隆が「野菜の皮やヘタを無駄にしないように」と発案した精進料理の「建長汁」が全国に広まったものだと言われています。建長寺付近では、「けんちん汁」を楽しめる店舗もたくさんあるので、お気に入りの「けんちん汁」を探してみてください。
鎌倉駅から御成商店街を抜け住宅街を進んだところに、ひっそりとたたずんでいるのが「Barchie's Spareribs factory」。実はここ、ワンコと一緒にランチやカフェを楽しめるんです。小型犬のみOKというお店もありますが、同店舗は、吠えたりしなければ小型犬はもちろん、大型犬も入店可能。ワンコとのお散歩途中にふらりと立ち寄れるアットホームな雰囲気です。
御成にある「Barchies Kamakura」はスペアリブが名物ですが、こちらはカフェメニューもあり、開放的な空間が広がります。店内に並んでいるアメリカンな小物や、スヌーピーのレトロ可愛いおもちゃが印象的。ビールも多数揃えているので、私が伺ったときにもビールだけテイクアウトする方がいらっしゃいました。冷えたビールを飲んだら、一気にいい気分になること間違いなし。
レジ横には、「わんこのおつまみ」も置いてあるので、愛犬と一緒においしい時間を楽しめます。こういった細やかな気遣いがうれしいですよね。今回はカフェ利用をさせていただき、ドーナツを注文しました。店内で、一つひとつていねいに揚げているドーナツはふわっふわ。ひと口食べると口の中に優しい甘みが広がります。私も少しお腹が空いていたので、一気に食べ進めてしまいました。
「Barchie's Spareribs factory」から少し進むと見えてくるのが、「パンとエスプレッソと 由比ガ浜商店」。歩いていると通り過ぎてしまいそうですが、昭和レトロな郵便ポストと「たばこ屋」の店構えが目印です。店内からは食欲をそそるパンの香りが立ち込めます。
古民家の趣を残した温もりのある空間でいただく焼きたてのパンは、どれもおいしそう。店内はノスタルジックな空間で非常に落ち着くのですが、2階にも席があるのでぜひのぞいてみてください。階段が急なので、その点だけご注意を。2階は押し入れを改装したテーブル席や、カウンター席、お座敷などが広がります。
ワンコと一緒に楽しむ場合、店内は通らず、脇道から裏側に回ってテラス席へ。テラス席は大型犬も利用できます。到着すると、どこからともなく風鈴の音が聞こえ涼しげな初夏の雰囲気に包まれました。
今回、注文したのは、同店舗限定メニューの「ムーしらす プレート」。看板食パン「ムー」を使用したオープンサンドに、たっぷりの「しらす」をプラスしています。「これでもか!」というくらいの「しらす」の量に、思わず驚いてしまいました。
カラスミパウダーで仕上げているのですが、深いうま味とほどよい塩気が絶妙。ついついビールが飲みたくなってしまいます。しらすチーズのおせんべいも、パリパリしていてクセになりそう。鎌倉のいい風が通り抜けるテラス席は、隠れた特等席でした。
※すべて撮影許可をいただいています。