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2024年の大河ドラマ『光る君へ』の舞台にもなっている、京都・宇治。京都市内からちょっと足を延ばして、世界遺産「平等院」を愛でたり、宇治川沿を歩いたり。晴れた日は、宇治の街を散歩するのも気持ちがいい季節です。今回は、宇治在住の友人と「ぶらり宇治散歩」をしてきたので、宇治川近くのカフェなどをご紹介します。
宇治川を一望でき、明治天皇、大正天皇をはじめ、多くの文人に愛されてきた「旧菊屋萬碧楼」を、2022年10月にリニューアルオープンしたのが「中村藤吉平等院店」。外観はそのままに内装を改装し、古きよきノスタルジックな雰囲気を残しつつ、洗練されたチェアやテーブルで統一しています。宇治川を見渡せる2階のカウンター席は、隠れた特等席。
席を確保してから、カウンターの端末でオーダーするセルフカフェのスタイルで、手軽に抹茶が楽しめるのが魅力です。今回は、「まるとパフェ[みどりの世界]」と「まるとドリンク[抹茶]」を注文しました。「まるとパフェ[みどりの世界]」は、実はパフェグラスも平等院店限定のデザイン。さりげない部分ですが、細部にこだわりを感じます。
こちらは夏の山々の稜線や宇治川の朝霧など、パフェグラスに宇治の情景を閉じ込めた逸品。食べてよし、眺めてよしの一品です。
「まるとドリンク[抹茶]」は、飲むの見応えのあるスイーツドリンク。ぷるんとしたゼリーが入っていて、食感を楽しめます。抹茶の深い味わいと甘みのバランスがお見事! 大満足の1杯でした。
「中村藤吉本店 平等院店」から徒歩3分ほどの場所にあるのが「京料理 宇治川」。目の前に宇治川や、日本三古橋に名を連ねる宇治橋を眺めることができます。お膳もおいしそうでしたが、宇治のお茶を使った茶そばに惹かれて「天ざるセット」をセレクトしました。
天ぷらには抹茶塩が添えてあり、お蕎麦といい天ぷらといいお抹茶好きにはたまりません。しっかりと冷水で締められたお蕎麦は、これからの季節にぴったり。ツルッとしたのど越しで、箸が止まらず、あっという間に完食してしまいました。
駅前から続く宇治のメイン通りから、2本目の角のところに、ひっそりとたたずんでいるのが「食堂 山小屋」。気づかずに通り過ぎてしまいそうですが、角に味わい深い看板があるので、それが目印です。古民家をリノベーションした店内は、リピーターの方も多いのだとか。売り切れ次第終了の玄米菜食料理のランチ(ヴィーガン料理)をお出ししているほか、野菜を使ったヴィーガンスイーツなどもあり、体に優しいメニューが揃います。
*五葷フリーメニューの対応はできかねますので、ご了承ください。
スイーツメニューを聞いてみると、オーナーがていねいに説明してくれました。ゆったりした音楽が流れ、店内はいい雰囲気。居心地がよく、ついつい長居してしまいそうです。
今回は、自家焙煎オーガニックコーヒーをいただきました。ひと口飲むと、スモーキーで少し酸味のある味わいが広がります。コーヒーカップもかわいくて、気分が上がります。土日祝は混み合う時間もあるようですが、平日のランチタイム後に訪れたせいか、ゆっくり過ごすことができました。
『光る君』の舞台である宇治を巡りながら、ちょっと歩き疲れたら、カフェでのんびり過ごすのもいいかも。宇治ならではの景色や、味わいを堪能しながら宇治散歩を楽しんでみてください。